アクセルよりブレーキ

マネラボ編集部

2011.06.05.(日)

最近、ある格闘技の有段者の方からお話をお伺いする機会があり、とても感銘を受けましたので紹介したいと思います。

「アクセルよりブレーキが難しい」


初心者はアクセルの踏み方はすぐ覚えられるが、ブレーキの上手な使い方はなかなか覚えづらい。
したがって、免許取り立てなど初心者の人にはスピードの出し過ぎや、カーブの曲がり損ないによる事故が多い。

格闘技も同様で、強いパンチや強いキックは練習すれば出せるようになる(=アクセルを踏む)が、相手の攻撃をうまく防御したり(=ブレーキを踏む)、自分の拳やスネを怪我から守るのは訓練が必要。

したがって、初心者は怪我が多くなる。
というお話でした。

なるほどな~と思ったのは、投資にも同様のことが言えるのではないかと。

私自身の経験も含めて振り返ってみると、初心者は大きく分けて3つのステップを踏むと思います。

1.超初心者

あらゆることが怖すぎて、一歩が踏み出せない。不動産屋さんに資料請求もなかなか出来ないし、電話もかけられないし、不動産を購入するなんてとんでもない、という時期。

2.初心者

資料請求や現地調査、不動産屋さんとのやり取りになれてくる。お金が用意できれば不動産を買いたい、と考える。

3.経験者

思い切って買付申込を入れて、不動産購入に踏み切る。家賃が入金されると嬉しくなり、買えるのであればどんどん不動産を購入したい。

難しいのが3.の時期、つまりアクセルを踏み出す時期だと思います。

不動産を購入するのが楽しいため、どんな物件でも買いたくなるんですね。
大きな1棟ものを購入して一気に家賃収入を増やすのもいいし、ボロい物件を買ってリフォームするのも楽しい。

でも、不動産を購入するのはかんたんです。
契約書にハンコを押して、お金を借りれば買えます。極端に言えば、度胸さえあれば何とかなる。

難しいのが、ブレーキをかける、つまり防御を上手くできるかどうか。

・空室が増えてきたときに、迅速に埋められるかどうか。

・家賃滞納や夜逃げが発生したときに、迅速に処理できるかどうか。

・大がかりなリフォームが必要になったときに、迅速に業者さんを手配して、リフォーム費用を手当できるかどうか。

・急な金利上昇が起こったり、個人的に(不動産とは別に)大きなお金が必要となったときに、不動産に影響なく対応できるかどうか。

様々なトラブルが発生したときに、初めてその人の能力が問われます。

それまではイケイケドンドンでアクセルを踏みまくってきたのに、曲がり角にさしかかった途端にクラッシュしてしまわないよう、日頃から防御も含めて、訓練しておきたいと思います。

マネラボ編集部

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