ファンドオブザイヤー2019の受賞ファンドを解説!特徴は?2020年の成績にも期待大?

マネラボ編集部

2020.02.08.(土)

2020 年 1 月 29 日(水)、グランドハイアット東京で、モーニングスター主催『ファンドオブザイヤー2019』が開催されました。

モーニングスター主催『ファンド オブ ザ イヤー2019』とは?

投資信託のグローバルスタンダード、モーニングスターが贈るファンドアワード
『ファンド オブ ザ イヤー』は、「投資信託の評価機関」であるモーニングスターが、毎年、国内の追加型株式投資信託 約5,500本を対象に、優れた運用実績とマネジメントを持つファンドを選考したアワード(賞)です。

毎年、国内の追加型株式投資信託を対象に、リスクやリターンといった定量面と、運用調査体制等の定性面の両面から、優れた運用実績とマネジメントを持つファンドを『Morningstar Award “Fund of the Year”(ファンド オブ ザ イヤー)』に選考し、発表表彰いたしております。(モーニングスター公式サイトより)

マネラボ編集部もさっそく現地まで取材。

モーニングスター株式会社 代表取締役社長 朝倉智也さんが「2019年、成果を出すのは難しかったと思う」とコメントする中で、優秀な運用成績を実現した各運用会社の担当者が、受賞の喜びを語りました。

最優秀賞を受賞したのは、9部門中8ファンド。いったいどのような商品なのでしょうか?2020年の運用にも期待が高まりますが、果たして…?

お金の学校「ファイナンシャルアカデミー」の投資信託スクール運営担当・金山さんに、ファンドオブザイヤー2019の受賞ファンド8つについて特別に解説をいただきました。

最優秀賞8ファンドを「投資信託スクール」運営担当者が解説!

今回は8つの視点で投資信託を見ていきたいと思います。
①コスト
②純資産残高
③資金流出入
④運用実績
⑤運用効率
⑥運用期間
⑦分配金
⑧為替ヘッジ

国内株式型 部門
「情報エレクトロニクスファンド」設定・運用:野村アセットマネジメント株式会社

昨年1年間のトータルリターンが約49%と、かなりのハイパフォーマンスなファンドです。
10年間の成績を見てみても、同じカテゴリーが約9%に対して、このファンドは約14%のトータルリターン。アクティブ型としてとても魅力あるファンドです。受賞の理由がうなずけますね。

一方、リスクの判断基準である標準偏差をみると、比較的高めなことがわかりますが、30年間も運用実績がありますし、運用効率も良いです。ただし運用期間は2024年までなので、残念なことにあと4年しか運用できません。長期投資を考えている人には不向きです。

国際株式型(グローバル) 部門
「モルガン・スタンレーグローバル・プレミアム株式オープン(為替ヘッジあり)」設定・運用:三菱UFJ国際投信株式会社

信託報酬が高めなのがポイントで、ほぼ2%です。
「為替ヘッジあり」というのは、「為替の動きをカバーできるオプションをつけますか?」ということなので、そのオプションの分、信託報酬が高くなっていると考えていいでしょう。

ですが、標準偏差は7.0で、同じカテゴリのものと比較しても低リスクです。信託報酬などの手数料が高いと一見「よくないファンド」に見られがちですが、手数料の高いものが全て悪いわけではありません。リスクがおさえられてかつリターンが得られるとしっかり確信が持てるものであれば、検討してもいいと思います。

国際株式型(特定地域) 部門
「新興国ハイクオリティ成長株式ファンド『愛称:未来の世界(新興国)』」設定・運用:アセットマネジメントOne株式会社

「新興国」って聞くと成長性がありそうなイメージですね。
では、このファンドが実際どれくらい成長性があるかというと・・・
トータルリターンは約46%で高いパフォーマンスです。同じカテゴリーを30%も上回ってますね。
運用効率を示すシャープレシオも同じカテゴリーと比較して高いです。

「新興国系」はファンドが新規設定される傾向にあります。
このファンドも、運用実績が2年間と、新しいものですね。今後も長期にわたって今年のようなパフォーマンスが得られるという保証はない、ということは念頭におきましょう。

債券型 部門
「三菱UFJ/AMP グローバル・インフラ債券ファンド<為替ヘッジなし>(毎月決算型)『愛称:世界のいしずえ』」設定・運用:三菱UFJ国際投信株式会社

標準偏差ですが、4.09と低めです。債券型なので、
株などに比べてパフォーマンスはそこまで高くないけれど、比較的リスクを抑えて運用できます。

ただ気をつけたいのは、過去3年間で運用実績をみたときです。

2019年はトータルリターン約15%ですが、
3年間だと約4%で、標準偏差も5.0にあがります。
運用実績は直近だけみるのではなく、最低でも3年間は振り返って確認したいです。

REIT型 部門
「Jリート・アジアミックス・オープン(資産成長型)」設定・運用:三井住友DSアセットマネジメント株式会社

REITというと、少額から始められる不動産投資で、家賃収入などが原資となっているので、安定したリターンが得られると人気です。このファンドはトータルリターンが約20%だけれども、標準偏差は6.42なので、リスクを抑えつつ高いパフォーマンスを目指す事ができます。

とはいえ、一般的な投資信託と比較して性格が異なるので、チェックすべきポイントも変わってきます。例えば、投資対象としている不動産はホテル型なのか、レジデンス型なのかで景気から受ける影響は変わりますし、高い分配金を得るために見極めるべきポイントというものもあります。

バランス(安定)型 部門
「インベスコ プレミア・プラス・ファンド『愛称:真分散革命』」設定・運用:インベスコ・アセット・マネジメント株式会社

バランス型はポートフォリオを組まなくても国際分散投資ができるという手軽さがあります。信託報酬が1.7%と高めに感じますが、
「為替ヘッジあり」なのが、信託報酬が高い理由の1つでしょう。

純資産総額が15億円で少ないですが、2019年は11ヶ月連続で資金流入しているのが大きなポイントです。運用成績の良さに、投資家から注目が集まっているということですね。
とはいえ、こちらも運用期間が2024年までなので、長期投資には不向きです。

バランス(成長)型 部門
「東京海上・世界資産バランスファンド(毎月決算型)『愛称:円奏会ワールド』」設定・運用:東京海上アセットマネジメント株式会社

2年前にできたばかりのファンドです。信託報酬が0.99と1%切っていて、とても魅力的です。コストが高いことと同様に、コストが低いことについても「なぜだろう?」と考えられると良いですね。

このファンドの大きな特徴は、リスクの低さにあります。標準偏差を3%前後に維持することが、ファンドのコンセプトの1つになっています。
リスクを抑えて、低コストで運用したいという場合にあてはまるでしょう。
一方で、資金の流入が少ない点が気になります。

オルタナティブ型 部門
「スパークス・日本株・ロング・ショート・ファンド『愛称:ベスト・アルファ』」設定・運用:スパークス・アセット・マネジメント株式会社

このファンドは「ロング・ショート」ということで、買いと売りの両方のポジションを持って、価格が上がっているときでも、下がっているときでも利益を目指そうという投資スタイルのファンドです。

コストは2.09%で高いです。
純資産12億円で資金も流出してますが、運用実績は19年と長いのが特徴ですね。

運用期間は「満期なし」。順調に運用されていればずっと投資ができるので、長期投資をしたい人は「満期なし」のファンドを選ぶといいですね。

2019年成績が良かったファンドは、2020年も期待できる?

2019年がよかったから2020年もいいかというと、そうではありません。
2019年の成果はあくまでも参考程度にとどめて、直近の成績にひっぱられないようにしましょう。

『自分の運用イメージにあったファンド』というのは人それぞれです。コストが見合っているか?リスクをどこまで許容できるか?運用期間は自分の投資スタイルにあっているか?どれくらいの利回りで運用できそうか?など、総合的に判断するのが安全です。

そのためにも「投資信託」そのものの仕組みや特徴、商品を選ぶ基準、どのように自分の資産に影響を与えるのか?など、正しい知識・ノウハウを知っておく必要があります。

自分の将来に関わる資産ですから、自分の力で商品を見極めて、しっかり資産形成していきたいですね。

本当に有望な商品を見極める力を身につける『投資信託スクール』はこちら

※各種数値は、2020年1月時点のものです。

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