円満家計を保つために夫婦で決めておきたいお金のルール

もうすぐバレンタインですね。いつも仲の良いご夫婦もケンカが耐えないというご夫婦もバレンタインという機会を上手く利用して、夫婦円満のタネを撒いておきませんか?美味しいチョコもいいけれど、長く夫婦円満でい続けるコツとしてお金に関するルールも大切です。
夫婦ゲンカの理由1位はお金のこと!
機会あるごとに良好な夫婦関係を保つためにも家計管理は2人の共同作業として行うことをアドバイスしている筆者ですが、恥ずかしながら筆者自身もお金のことで夫婦ゲンカをすることがあります。
でもお金のケンカは世間の多くの夫婦でもあるようです。
夫婦のお金の管理・貯金アプリ「OsidOri(オシドリ)」を提供している株式会社OsidOriが2019年9月に日本全国25~39歳の既婚または婚約済みの女性を対象に実施した「夫婦の家計管理に関する調査」によると、夫婦ゲンカの原因第1位は「お金」のことでした。
当調査では共働き世帯、専業主婦世帯に分けてそれぞれに結果を算出しており、どちらもお金絡みが第1位。ちなみに共働き世帯では「お金について(45%)」、「家事について(40%)」、「育児について(28%)」と続きます。専業主婦世帯では「お金について(41%)」、「家事について(32%)」、「育児について(29%)」と続いていきます。
ひとくちにお金絡みのケンカと言っても、その内容は多岐にわたると思います。我が家の場合もその時々で内容が色々で、たとえばお金の支出の優先順位が違っていたりということもあります。今すぐ必要な物、今買っておけば多分役に立つ物、次の買い物時でもいい物などの順番や、今日はここまで使っていいという金額が違ってカチンと来ることも。
他にもさまざまありますが、いわゆる金銭感覚のズレが大きいようですね。
参照:株式会社OsidOri「夫婦の家計管理に関する調査」
お金のケンカは貧乏夫婦への近道になる?
夫婦ゲンカはしないに越したことはないですが、特にお金のケンカは避けたいものです。というのも、これまでの筆者自身の経験や多くの人を見てきた経験から、お金のケンカをしている夫婦は貧乏になりやすいと感じます。
お金がないからケンカをするのか、ケンカをするから貧乏になるのかは、「ニワトリが先かタマゴが先か」という議論のようなものかもしれませんが、「お金がない=気持ちの余裕がない=怒りを覚えやすい=ケンカをする」というつながりはあるのではないでしょうか。
めぐりめぐって、ケンカをするとお金がなくなるということになっては家計運営上の問題が発生しかねません。冒頭にも述べましたが、良好な夫婦関係を保つためにも家計管理は2人の共同作業として夫婦でお金のルールを決めておくことが大切でしょう。
お金のルールを決めよう
お金のルールは決めだしたら切りがなくなる部分もあります。できるだけポイントを絞ってルール決めましょう。
1. 誰が家計管理するか
夫婦家計を誰がどのように管理するかは特に決まりはありません。しかし、夫婦の中では決まりをつくっておくと家計が円満になりやすいものです。
たとえば夫か妻のどちらか一方が一元管理する方法、費目ごとに分担して管理し合う方法、共用財布を持つ方法など、さまざまな方法があり、どの方法がいいかは各夫婦によって異なります。
現実的には、よく買い物に行く方やお金の管理が得意な方が家計を預かるケースが多いですが、家計管理を任されている方は、月に1度は相手に家計支出を報告する機会を持つようにしましょう。
2.お金の話はオープンに
実際にどの方法を採るにしろ、常に家計の状況をオープンにしてお互いが把握できるようにしておきましょう。
実は筆者の家庭では、筆者が多くの人にアドバイスしているように、夫婦の共同作業として家計運営を実践しています。しかしながらお互いの仕事の性格上、毎月の収入額が一定でなく、月によってはお互いの収入大小が逆転します。そういうこともあり、お互いにサポートし合いながら支出をしているものの、お互いが同時に少ない月もあり「相手はこれぐらい稼いでるだろう」という勝手な思い込みがケンカの元になったりします。
支出だけではなく、収入もオープンにしておくのがおすすめです。たとえば自営業やフリーランスの人などは本人もきちんとした収入を把握出来ないこともありますが、できるだけ収入状況をオープンにしておくことでケンカ予防になりそうです。
3.お互いを信頼し、感謝する
オープンにしていても、へそくりをしているのではないか、もっと上手な買い物はできないか、隠し収入はないかなどと相手を疑っていては円満家計は得られません。家計管理してくれている相手、家計のサポートをしてくれる相手を信頼し、お金の使い方に文句を言わない心がけが大切です。そしていつも感謝の気持ちを持っていれば、夫婦ゲンカに発展することはないかもしれません。
バレンタインに二人で美味しいチョコを食べながら、家計のことやこれからの家族にかかるお金のことについてじっくり話し合ってはいかがでしょうか。最近は共働きでお互いに忙しく、じっくり話し合う時間が取れない夫婦も多いようですが、円満のタネは夫婦でまったりと話し合う時間を持つことで芽が出るのかもしれませんね。
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續恵美子
ファイナンシャルプランナー(CFP®)
夢や希望を持ちながらも、一歩を踏み出せない――お金の知識を教えることで、そんな女性が一歩踏み出す支援をしたいという想いとともに、ファイナンシャルプランナーとして活動。
プライベートでは南仏移住して10年以上。仕事・家庭・自分の人生を活き活き送る、多くのフランス人女性から学んだことを日々の活動に実践している。