債券の格付け、どのランクより上が安全なの?

森田賢一

2019.11.30.(土)

債券とは国や企業など資金を必要とする債務者が発行する金融商品です。
世界中では様々な債務者が債券を発行していますが、個人投資家からすればどの債務者が発行している債券が安全なのかはわかりません。

そこで債券の安全性を判断する最も重要な情報となるのが「格付け」です。
株式投資よりリスクが低いとされる債券投資ですが、そのリスクは格付けによって大きく異なります。今回は債券の格付けについてわかりやすく紹介します。
債券投資について興味のある方はぜひ最後まで読んでいただき参考にしてください。

格付けとは

格付けとは債券の信用リスクを示した指標です。
主に債券が不履行=デフォルトとなる可能性を分析し、AやBなどといった形でわかりやすい情報としています。

格付けが低いほどデフォルトする可能性が高く、デフォルトすると債券の価値は著しく減少(または無くなる)しますので格付けが低いほどハイリスクハイリターンの投資になります。

場合によっては株式投資よりリスクが高くなることもありますので、しっかりと格付けなどの情報を見極めることが重要です。

格付けは格付け会社が評価している

格付けを決めているのは格付け会社=格付け機関です。
代表的な格付け機関は、S&P・ムーディーズ・フィッチの3社で、これらの格付け機関が評価する国債などの債権の格付けは世界中の投資家が参考にしています。

評価はアルファベット順に高くなっており、Aが高くB,Cは低くなります。
Aの中でもAAA(トリプルエー)、AA(ダブルエー)など段階が分かれており、AAAがトップの格付けです(ムーディーズはAaaがトップの格付け)
現在の国債の格付けはアメリカでもトップのAAAではなくAAであり、トップ格付けのAAAはドイツやスイスなど一部の国だけであり、経済規模だけでなく財政状況が大きく影響しています。

格付けは公表されていますので、検索すれば簡単に国別の格付け一覧を見ることができます。
国債の格付けは経済状況を加味していますので、定期的に格付けの一覧を検索してみてください。

投資適格とは

BBB(トリプルビー)格以上

投資適格とは比較的リスクが低く安定している格付けのことでBBB以上の格付けのことです。
BBB以上の債券は国債や安定性の高い大企業の社債となっており、リターンは高くはないですが、リスクも低いことから個人投資家にも向いている投資商品と言えます。

投機的格付けとは

BB(ダブルビー)格以下

投機的格付けとは格付けBB以下の債券であり、デフォルトの可能性が高くハイイールド債やジャンク債などとも呼ばれるリスクの高い金融商品です。

投機的格付けの金融商品は個人投資家が安易に取引するにはリスクが高く機関投資家など投資のプロ向けの商品と言えます。

ただし、最近ではハイイールド債を集めた投資信託などの金融商品も販売されており、個人投資家にも利回りの高さから人気があります。
投資信託の場合は、多数の債券に投資を行いますので単一の債券に投資をするよりはリスクが分散されますが、ハイイールド債の投資信託は値動きも大きく注意が必要です。

国内債権は安全なものが多い

国内債券は比較的安全なものが多いです。
日本は世界全体から見れば経済的に安定している国であり、経済力もあることから国債の信用力も高くなっています。

社債も世界的に有名な企業が多くそういった国際的にも評価されている企業の債券は格付けも高く比較的安全と言えます。

国内債券は国内証券会社を利用すれば簡単に取引することが可能です。
国内証券会社はNISA制度なども活用でき、様々な投資関係のセミナーなどを受けられるサービスや、投資商品を一覧から簡単に検索できるサービスなども充実しています。

代表的な国内会社 野村證券 大和証券 楽天証券 SBI証券

国内代表的な証券会社は総合証券の野村證券、大和証券、ネット証券の楽天証券、SBI証券などがあります。
どの証券会社もインターネットから口座開設を申し込むことができ、債券だけに限らず様々な投資関係のサービスを受けることができます。

総合証券の野村證券や大和証券は国内各地で投資セミナーを実施しており、サービスも充実しているのが特徴です。
ネット証券の楽天証券、SBI証券はネット証券ならではの手数料の安さや、ネットを通じて投資セミナーを受けられるサービスなどが魅力となっています。

このように各証券会社はそれぞれ特徴がありますので、一覧にしているサイトなどを参考にしてください。

どの証券会社も簡単に口座開設することができ、NISA口座の開設やNISA口座を利用した非課税運用にも対応していますのでおすすめです。

外国債券は為替変動リスクがあるため、安全でない場合がある

前述のとおり国内債券は比較的安全性の高い債券ですが、外国債券となると話が変わります。
外国債券は為替の影響も受けるため、円換算で考えると債券マーケットだけの動きで値動きするわけではありません。

例えば、債券価格自体は安定していても、為替マーケットが大きく変動した場合、円換算では大きく損をする可能性もあります。
債券と為替という2つのマーケットに影響を受けるのが外国債券の特徴です。

為替の影響が大きいことから、外国債券は債券の格付けが高い場合でも国内債券よりリスクが高くなる場合が多いので注意してください。

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森田賢一

FP2級資格を持つ30代男性会社員。10年以上の投資歴を持つ現役投資家。
10代から投資をはじめ、リーマンショックでは投資家としての心構えを鍛えられた。
株式を中心にETFやREITへの投資も行い、現在の運用資産は5,000万円。アーリーリタイヤを目指し投資の勉強は欠かさない。
ブログにて株式投資に関する情報を発信中
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