生命保険より損害保険が重要!自然と他人はコントロール不能

益山真一

2019.11.08.(金)

冬は大雪、凍結、夏はゲリラ豪雨、秋は台風…と日本列島は四季の美しさを楽しめる一方で、季節ごとに自然災害が全国各地で起きています。

2019年は7月の九州北部の大雨、9月の千葉の台風、10月の史上最大級の台風19号の被害が強く印象に残っている方も多いのではないでしょうか?

自分だけは大丈夫…と考えがちですが、自然災害はどこでも起こりえます。

街中を見渡すと、スマホを見ながら、歩く人、自転車に乗る人、自動車を運転する人等もみかけます。いくら自分が気をつけていても、他人の不注意により、いつ交通事故に巻き込まれるか分かりませんし、一歩間違えれば、自分が加害者になってしまう可能性もあります。
今回は、自分では回避しにくいリスクへの備えについて考えてみたいと思います。

備え1.自分の財産の備え(火災保険・車両保険)

普段の日常生活では、自宅建物や家財、自動車に損失を被ることは考えにくいですが、大雨による浸水、台風等の風による被害は、ほんの一瞬の出来事に発生します。

自宅や家財の備えとしては火災保険、自動車の損害には車両保険が考えられます。

火災保険は、建物の火災保険と家財の火災保険は別です。建物の被害は建物の火災保険、家財の被害は家財の火災保険で手当てします。現在、加入している保険の補償対象は建物なのか、家財なのか、両方なのかについて、確認しましょう。また、風や水の被害は補償されているか、その補償が必要であるか否かを確認してみましょう。

自動車は、フルセットで契約している人が多数派ですが、車両保険の保険料が高いため、車両保険を外している人も相当程度います。車両保険を付保していれば、大雨や風の被害は補償されますが、地震や地震を原因とした津波の被害は特約を付保していなければ補償されません。

備え2.自分が被害者になった場合の備え(傷害保険)

自分がけがをした場合、自分の不注意が原因であればある意味、仕方ありませんが、他人の故意・不注意により、事故に巻き込まれけがをした場合には相手に責任を求めたいですよね。

理屈上は、加害者が分かれば、加害者に休業損害や治療費等を請求できますが、加害者が逃げてしまい不明の場合や保険に加入していない等、賠償資力がないケースもありえます。

そのような場合に備えることができるのが、普通傷害保険または家族傷害保険、交通事故に限定すれば、交通事故傷害保険またはファミリー交通傷害保険等です。

備え3.自分が加害者になった場合の備え

(自賠責保険、対人賠償保険、対物賠償保険、個人賠償責任保険)

自動車を保有する人は自賠責保険(共済)に加入することが義務づけられています。

しかし、自賠責保険は対人事故に限定され、補償額も被害者1名につき、死亡3,000万円、傷害120万円が限度であり、自動車事故を起こした場合の補償として大幅に不足する可能性があるため、任意加入の自動車保険のうち、無制限補償の対人賠償保険・対物賠償保険に加入している方が多くなっています。

なお、保険金額が無制限であっても、自分の過失割合に応じて補償が減額される場合もあります。

また、最近、気になるのが自転車事故。自転車事故は、自転車を運転する高齢者や子どもが加害者となる可能性もあります。特に、小さなお子さんを持つ親や坂道が多い地域では、電動自転車が重宝しますが、電動自転車は重く、スピードも出るため、一旦事故が起きると被害者に与える損害も大きくなります。また、レジャーとして人気が高まっているレース用自転車等も、軽量でスピードが出る点で、同様の現象が想定されます。

現在は高額の損害賠償請求事件に発展するケースが多く、自転車が日常生活に必要となる方は、自転車周りのリスクへの備えが重要です。

だからこそ、安全運転を前提として、自転車に乗る家族全員が被保険者となる自転車保険や個人賠償責任保険に加入して、万一、加害者となった場合の損害賠償責任に備えておきましょう。

自分自身の健康は睡眠(休息)、食事、禁煙、節酒、減塩、リフレッシュ等により、ある程度コントロールできますが、自然現象や外来の賠償事故はコントロールできません。

保険は、自分ではコントロールできず、ひとたび発生すると大きな損害を被る、または損害賠償責任を負う事故に備える心強い手段です。是非、しっかり手当てしておきましょう。

1,000万円の差がつく、賢い保険の入り方とは(2019年11月25日(月)開催)

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益山真一

ファイナンシャルアカデミー認定講師。「お金の教養スクール」で教壇にたつ。家計改善を得意とするファイナンシャルプランナー。國學院大學経済学部の非常勤講師も勤め、研修・セミナーの実績も多数。経済、景気等への感度が高く、株式投資では18ヶ月連続増益の経験もある。

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