定年後の夫婦関係について思う

こんにちは、こめまるです。
今年の1月の都心はカラッからのままかと思っていたら、月末の31日午後から、都心にもみぞれ混じりの雨が降り出しました。
普通は帰宅時間にみぞれだなんて嫌になりますが、この日ばかりは潤いの雨といった感じで嬉しくなりました。
肌の乾燥状態も少しは改善されるでしょうか。
さて、今日は定年後の夫婦関係について書きます。
定年後の濡れ落ち葉っていつの話?
先日、たまたま会社の昼休みに休憩室でテレビを観ていたら、ちょうどNHK総合のチャンネルになっていました。
普段は別のチャンネルを観るのですが、たまにはいいか、なんてそのまま観ていました。
番組は、ごごナマ 「悩める中高年・人生相談 スペシャル」というもので、視聴者からの相談を湯川玲子さんが、ズバッと斬るという趣向のものです。
その中で、「定年後の濡れ落ち葉と化した夫との付き合い方で困っています。」という投書がありました。
濡れ落ち葉?
いつの時代の言葉?
と思ったら、テロップに平成元年に流行った言葉と出ました。
定年後にやることがなく、どこに行くにも妻から離れない=つまり濡れ落ち葉という表現がぴったりの夫のことをいうそうです。
平成元年というと今から30年前、1989年のことで、その頃の年金は60歳からの支給でした。
わずかな期間ですが、定年もそれまでの55歳から60歳に引き上げられ、定年と同時に年金を受け取ることが出来たので、そのまま働かないで年金生活に入った男性も多かったようです。
30年前に定年と言いますから、僕の父親よりも上の世代で、ご健在なら90歳前後。
まさに戦後に日本を支えてきた人たちで、それを濡れ落ち葉と表現されて、“男はつらい生き物だな”と当時30歳の僕は思ったものでした。
定年後の夫婦関係に幻想を求めている?
定年後のサラリーマンの姿は加速度的に変化しているように感じます。
自分がその真っただ中にいるからかもしれませんが、むしろ濡れ落ち葉と言われるくらい定年後に働かなくてもよい人は経済的に豊かなので、むしろ誇れる存在です。
もしかして投書された男性は、やることがなくて妻にくっついているのではないかもしれません。
時代遅れな考え方ですが、「奥さんと一緒に過ごせば楽しい」という幻想を持っていたのではないでしょうか?
会社人間として、30年以上も働いてきて、家族サービスもしてこなかったお父さんたちは、その償いのために奥さんと一緒にいる時間を持とうとしているのかもしれません。
もうそんな定年後の夫婦関係の神話は崩壊していると思います。
「定年後は奥さんを大事にしてください」とか
「定年後は、夫婦で同じ趣味をもちなさい」なんて前時代的な考えは、捨てましょう。
定年後の夫婦関係は親友のように
僕は少し前から、定年後の夫婦関係は親友同士のように、お互いを認め、対等に尊重し合う関係が良いと思っています。
それは妻との現在の関係を見ていて、そういう感じるようになったのです。
夫婦関係というとなんか、損得勘定も入ってきてドロドロした部分もある感じですが、親友同士というともっとカラッとした印象を受けます。
これは僕だけがそう感じるのかもしれませんが、ぼく自身は、妻が親友という意識を今とても感じています。
現在の僕と妻はの関係は、生活のサイクルがかなり違っています。
お互いそれぞれの居場所を持ちながら、かといって会えば会話は弾むし、いまは良い関係だなと思います。
これからの課題は、お互いの老いが進んだ時だと思います。
最後に
定年後のイメージ、中高年のイメージは時代とともに変わります。
やることがなくてテレビの前から動けないという人はいなくなるでしょう。
だって、60歳になっても、65歳になっても、いや70歳以降までは働かなければいけない時代にもうなっているのですから。
そんな時、夫婦関係というのは主従関係ではなく、フラット関係、つまり親友同士のような関係が良いと僕は思います。
【前回の記事はこちら】
生まれる時代は選ぶことが出来ない
アンチエイジングと年相応について
勝って驕らず、負けて腐らず
最新記事・限定情報はTwitterで配信中♪
Follow @moneylabo_fa

こめまる
1957年9月、富山県生まれ、'82年早稲田大学を卒業後、都内の企業に入社。
2017年9月、同社を定年退職し、そのまま再雇用制度を利用し、継続勤務中。
現在、横浜市のアパートに妻、娘2名、猫3匹と同居。
定年後も体が続く限り働くことをモットーとし、働くことは、健康を維持し、生きがいを感じ、生活費を得る良い手段と考え、日々フルタイムで働いています。
趣味はクラシック音楽を聴くこと。現在LP、CD合わせて1000枚以上所有。聴かずに死ねるかとマニアックな名盤、珍盤を日々集め、聴きまくっています。
こんな記事も読まれています

生まれる時代は選ぶことが出来ない

アンチエイジングと年相応について

勝って驕らず、負けて腐らず

減速、縮小していく?日本にいて思うこと

定年後 やる気を維持していくコツ
