人生100年時代へ向けてプロ野球選手が老後を考える

松浦 建二

2018.12.15.(土)

平均寿命が延び、人生は80年から90年、そして100年時代へ変わりつつあります。その為、現役時代や定年後の過ごし方について今までとは違った考え方が必要になってきています。

プロ野球選手においても同様で、現役引退後の長い期間をどう過ごすかで、人生の充実度は大きく違ってきます。

プロ野球選手が考える老後を参考にしつつ、人生100年時代の老後について考えてみました。

埼玉西武ライオンズの監督と選手が考える老後に必要な資産

埼玉西武ライオンズ本拠地の命名権を持つメットライフ生命本社で、11月末に埼玉西武ライオンズ祝リーグ優勝イベント&トークショーが行われました。

そこで、辻発彦監督と秋山翔吾選手、源田壮亮選手に「老後の備えとしてどのくらい資産があれば安心か?」という質問があり、次のような回答が聞けました。

・ 辻発彦監督……1億円くらい
・ 辻発彦監督……1億円くらい・ 秋山翔吾選手……妻と2人で生活するのに月々30万円として、老後を60歳から80歳までの20年と考えると7000万円くらい(30万円×12か月×20年)
・ 源田壮亮選手……1000万円くらい?

秋山選手は非常に現実的な回答をしていましたが、源田選手はかなり遠慮した額だったので、秋山選手からすかさず「誰かライフプランを考えてあげて下さい」と突っ込みが入っていました。

源田選手はまだ20代半ばの独身なので、老後のことを考えるより老後までのことを優先して考えてほしいところですが、筆者(ファイナンシャルプランナー)の立場で言えば、将来お金の魔力にとりつかれることがないよう、今のうちからライフ(マネー)プランを立てて野球に専念できる環境を整えてほしいと願いたいものです。

松井次期2軍監督は忙しい老後が理想

12月上旬には同じくメットライフ生命のイベントで、「老後を考える」をテーマにした活動の一環として老後を変える地域研究会が都内で行われました。

そして、ゲストで来ていた松井稼頭央さん(今シーズン限りで西武ライオンズを現役引退)の老後に関するお話も聞くことができました。


来季から埼玉西武ライオンズ2軍監督の松井稼頭央さん(筆者撮影)

松井さんの理想の老後は「忙しい老後」とのことです。老後はのんびり暮らしたいと思っている人が多いですが、来シーズンからライオンズの2軍監督になりますし、のんびりは性に合わないのかもしれませんね。

「引退してすぐ2軍監督になるのは想定より早い」が、「楽しくやりたい」とのことです。


来季から埼玉西武ライオンズ2軍監督の松井稼頭央さん(筆者撮影)

明るい老後のために必要な3か条について、グループディスカッションをしていた一般参加者からいろいろな回答がありましたが、松井さんからは「健康」「信頼」「出会い」とのことです。

高校卒業後に埼玉西武ライオンズへ入団してから今シーズンの現役引退まで野球一筋だったことで、野球以外の人の接点がほとんどなかったので、これからは野球以外の人との出会いも期待しているようです。

一般企業に勤めている人も、同僚や取引先等、仕事に関係する人との交流が圧倒的に多く、仕事と全く関係ない人との出会いは少ないのではないでしょうか。

老後に限らず若い人でもいろいろな出会いがあると、人生が明るく楽しいものになるのではないでしょうか。

生涯年金を750万円多く貰える方法が学べる!

健康とお金の不安がなければ間違いなく老後は楽しい!

老後不安に思うことを統計で確認すると、厚生労働省「平成24年高齢期における社会保障に関する意識等調査報告書」では、老後において最も不安に感じるものの第1位が健康の問題(45.7%)、第2位が生活費の問題(35.1%)、第3位が不安はない(4.9%)となっており、健康とお金の不安がとても大きいです。

同じく厚生労働省が平成28年2月に実施した高齢社会に関する意識調査でも、老後に不安なこと(3つまで回答可)の第1位が健康上の問題(73.6%)、第2位が経済上の問題(60.9%)、第3位が生きがいの問題(23.1%)なので、やはり健康とお金の不安がとても大きいです。

つまり、この2つの不安がなくなれば老後はかなり楽しくなるでしょう。

どうしたら健康とお金の不安がなくなるのかは難しい問題ですが、みんなで考えて理想的な答えを見つけていきましょう。

■高齢社会に関する意識調査
平成28年版厚生労働白書-人口高齢化を乗り越える社会モデルを考える-
「高齢社会に関する意識調査」の結果
平成24年高齢期における社会保障に関する意識等調査報告書

【前の記事はこちら】
ふるさと納税で寄附をしてコメを頂こう!
住宅ローンはいつまでに返済しておくべき?
介護や人生の最期は住み慣れた自宅で迎えたい

最新記事・限定情報はTwitterで配信中♪

松浦 建二

CFP®認定者・1級ファイナンシャル・プランニング技能士。青山学院大学卒、大手住宅メーカーで戸建てやアパートの営業を経験後、外資系生命保険会社へ転職し生命保険と投資信託の営業を経験。2002年からファイナンシャルプランナーとして主に個人のライフプラン、生命保険設計、住宅購入総合サポート等の相談業務を行っている他、FPに関する執筆や講演も多数おこなっている。青山学院大学非常勤講師。http://www.ifp.cc/

  • 不動産投資的視点でみる「新駅誕生」の影響〜高輪ゲートウェイ駅開業〜

    詳細を見る
  • 最近話題になっている家族信託の基礎を知る

    詳細を見る
  • 実際の決算書を読もう「東京ドーム」

    詳細を見る

こんな記事も読まれています

定年後・老後定年後・老後 |  生活生活 |  考え方考え方

ふるさと納税で寄附をしてコメを頂こう!

定年後・老後定年後・老後 |  生活生活 |  考え方考え方

住宅ローンはいつまでに返済しておくべき?

定年後・老後定年後・老後 |  生活生活 |  考え方考え方

介護や人生の最期は住み慣れた自宅で迎えたい

定年後・老後定年後・老後 |  生活生活 |  考え方考え方

高齢者世帯の平均所得は318万円!~高齢者世帯の所得実態~

定年後・老後定年後・老後 |  生活生活 |  考え方考え方

日本全国どこでも起こりうる異常気象に備える

定年後・老後定年後・老後 |  定年後・老後定年後・老後 |  考え方考え方

定年退職後の健康保険、どうするのが正解?