「富山は日本のスウェーデン」を読んで、母の一周忌で帰省

こめまる

2018.10.24.(水)

先日、母の一周忌で実家のある富山県富山市に帰省しました。

もっとも帰省と言っても、一緒に行った横浜生まれの妻や二人の娘は小旅行という感じで、昨年出来たばかりの富岸環水公園にある富山県美術館に行くのも楽しみにしていました。

行きは、バスタ新宿から夜行バスで、帰りは北陸新幹線を使いましたが、折からの台風24号の接近で、予約を取っていた新幹線の便が運休になり、結局、妹の家に家族4人一泊するというトラブルもありました。

さて、今回の法事に行く前に読んでいた本によって、富山をもう少しよく見てみようと思いました。

「富山は日本のスウェーデン」を読みました

富山に帰省する少し前に「『富山は日本のスウェーデン』変革する保守王国の謎を解く」という新書を読みました。

著者は、井手英策氏(いでえいさく)という方で、1972年福岡生まれ、東京大学卒で、現在慶應義塾大学経済学部の教授をされている方です。

経歴からみても富山県とは全く縁がありそうに思えない方です。

井手氏は、スウェーデンにおける社会民主主義的な政策を研究されていて、ある時、幸福度ランキングで北陸三県が上位を独占したことに対して興味を抱き、富山県の研究を始められたそうです。

しかもその研究は10年以上続けられていて、かなり真剣に深く、幅広く調査、研究されています。

井手氏は、まだ富山に行き始めたばかりの頃、JR富山駅前で観た光景に衝撃を受けたと書かれています。

それは朝の通勤時間帯の光景でした。自家用車で通勤する人を信号待ちでぼんやり見ていると女性比率の多さに驚いたということです。なんと半数近くが女性だったそうです。

当時の井手氏は、富山は保守的な地域と認識していたので、この女性の就業率の高さはなんなのか?といくことから研究への興味を深められたそうです。

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子どもの頃から言われていた豊かさ

富山県は、人口1,061,000人(2016年)。全国47都道府県で37位で、面積も33位、県民総生産も全国31位という、全国的にみるとむしろ小規模な自治体です。

ところが、一人当たりの県民所得となると俄然上位の全国6位にランクされ、民間最終消費支出は全国8位、勤労者世帯の貯蓄額は同5位、そして勤労者世帯の実収入(都道府県県庁所在市)ではなんと同4位にランクされるのです。

また、持ち家比率は全国トップで、しかも専用住宅延べ面積も全国トップで一住宅あたりの部屋数や部屋の畳数も全国一位となっているのです。

小学校の時、先生が「富山県が裕福なのは電車に乗っているとわかる」と教えてくれました。

それは、電車に乗って新潟方面に向かって県境を過ぎると、それまでの瓦屋根からトタン屋根になって家の大きさも小さくなる、と言っていたのです。

もう50年近く前の言葉で、小学生の僕は確認することも出来ませんでしたが、大学生になり列車やオートバイで移動するようになると、その傾向はあるのかなと感じました。

富山の豊かさの秘密はなにか?

井手氏の本は、ぜひ読んで頂きたく思います。僕がこの場で簡単に説明するには、井手氏の研究や調査内容は、あまりにも幅広く、深いので、簡単にまとめられないし、より理解するには何度も再読しなければならないからです。

しかも、僕は富山で生活していたのは、生まれてから19歳で上京するまでで、まだ子供だった時代、実感として感じるにはあまりにも幼すぎました。

ただ、当時から感じていたのは、持ち家があるのは当たり前、老若男女はすべて働くのは当たり前、高校生になって富山市の繁華街のそば屋でアルバイトしていて、あるアパートに出前を持って行って、こんなところに住んでいる人もいるんだ、と驚いたくらいです。

こんな僕が感じるのは、富山の強みは家族全員就業。高校生くらいからアルバイトで何かしかの収入を得て家計の足しにしていました。それが当たり前で、そんな風土が富山にあったのかと思います。

そんな僕のDNAを引き継がれているのか、3人の子供たちは、高校生の時から当たり前のようにアルバイトをして自分の小遣いは自分で稼いでいました。

もっとも僕も妻も小遣いを渡せるような余裕がなかったからでもありますが。

最後に

井手氏の本にも出てきますが、JR富山駅から徒歩でも行ける富岸運河環水公園に世界一美しいスタバがあります。

また今回行きましたが、昨年夏にオープンした富山県美術館があり、周辺はまるでヨーロッパを思われるような風景が広がっています。

僕がいた高校生の頃と変わったなとも感じました。

一方、井手氏も指摘していますが、富山の強みだった三世代同居の比率も下がってきて富山の強みも変化してきています。

今後富山はどうのように進んでいくのか、そして富山の経験が日本全体に活用できるのか、富山出身者として見つめていきたいと思っています。

【前回の記事はこちら】
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こめまる

1957年9月、富山県生まれ、早稲田大学社会科学部を卒業後、港区の宝飾品専門会社に入社。2017年9月、同社を定年退職し、そのまま再雇用制度を利用し、継続勤務中。現在、横浜市のアパートに妻、娘2名、猫3匹と同居
定年退職の約1年前より、ブログ「中年は荒野をめざす」を運営し、リアルな定年前と定年後の生き方を発信中。
定年後も体が続く限り働くことをモットーとし、働くことは、健康を維持し、生きがいを感じ、生活費を得る良い手段と考え、日々フルタイムで働いています。
クラシック音楽を聴くことを趣味とし、現在LP、CD合わせて1000枚以上所有。聴かずに死ねるかとマニアックな名盤、珍盤を日々集め、聴きまくっています。

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