定年後「風に吹かれて」

こめまる

2018.09.01.(土)

先日、つみたてNISAの口座を開設しました。
毎月3万円ずつ年2回増額の月を作って、満額の40万円を最高20年間積み立てていこうという考えです。途中で僕がくたばれば、妻や子供たちへということで。

働き盛りの40歳代、50歳代は全く貯金が出来ませんでした。むしろ住宅ローンや子供たちの教育費で、よく持ちこたえてこれたと思うくらいです。

3人の子供たちは、みんな私立の大学に行きました。また、40歳の時購入したマンションは、15年間ローンを払ったところでギブアップ。なんとか売って、現在は古いアパート住まいです。

でも、妻も子供たちも特に不満も言わず、特に妻は3人目が2歳の時から働きだし、今ではそこそこ稼いでいるようです。

妻の働きなしでは、やって来られなかった結婚生活でした。

期待しないが僕の人生訓

高校生の時、少林寺拳法の道場通いを始めて、一時はかなり夢中になって練習していました。一応、大学生の時に準拳士(初段)になり黒帯を締めるようになりました。

しかし、少林寺拳法の修業は黒帯になってからで、結局就職してからは練習に行けなくなり、道場通いも止めてしまいました。

少林寺拳法の昇段試験の時、教義の試験もありますが、その教義の中で、「期待してはいけない」という意味の文章がありました。

前後の文脈は今では憶えていないのですが、僕はその事にあたるときは期待してはいけないという文章が非常に衝撃的で、これは間違っていないか、と何度も読み返したほどです。

結局、事に当たるときは「期待してはいけない」は、それから僕自身への戒めの言葉となったのです。

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人生の大事なことは期待しなかった

60年生きてきて、人生の大事な分岐点は、やはり就職と結婚だと思います。
僕は、大学を一年浪人、一年留年しているので、ストレートの人に比べ2年遅れでした。

だから、大学5年生になった時は、親の手前、どこでもいいから就職しようと思いました。

結局、ここでいいやといまの会社に就職。気が付けば、定年まで36年間働きました。

そして、結婚。

こちらも遅く35歳の時でしたが、母親の「のんびりしていたらすぐ50歳になるよ」というきつい一言で当時付き合っていた今の妻と、こいつでいいやと結婚しました。

でもこれが当たりで、働き者の妻のおかげで3人の子供に恵まれ、3匹の猫とも出会うことが出来ました。

結局、僕は「なんとかなるさ」と思いながら風に吹かれるように生きてきたように思います。

他力ということ

自分の生き方で、大きな影響を受けた方に、作家の五木寛之氏がいらっしゃいます。
1932年(昭和7年)生まれですから、もう86歳になられると思いますが、先日もNHKテレビで元気なお姿を拝見して、とても嬉しく思いました。

僕と五木氏の出会いは高校1年の時です。
10歳上の叔父が、「これ面白いよ、読んでみな」と渡されたのが、
五木寛之氏の小説『青年は荒野をめざす』でした。

その後、五木氏の『青春の門』を読んで、結局3年後上京して五木氏と同じ大学に行くことが出来ました。

そしてもっと後ですが、青年は荒野をめざすの主人公が行ったロシアのモスクワに何度も行くようになりました。

結局、期待しないで就職した会社で、期待もしていなかった仕事を任されたのです。

また僕は五木氏の唱える他力と言う考えに共感を持ちます。

この他力と言う考えは、親鸞聖人が布教した浄土真宗からくる教えですが、世間では、どうも他力本願=他人任せと誤解されているようで残念です。

人事を尽くして天命を待つ、ということわざがあるように、自分ではどうにもできないことは誰にでもあります。

それを自分の力でなんでも出来ると考えるのは、自惚れの驕りでしかありません。

五木氏は、他力についてヨットを例にして説明されていました。

風で走るヨットは、無風では動けません。
風が吹くのを待つしかありません。

でも風が吹いてから準備しても遅いです。
しかも風は気まぐれです。吹いてもすぐ止むこともあります。

いつ風が吹いてもすぐ走りだせるように準備しておくこと、
これが他力だと説明されていました。

「準備」の大切さ

定年後、どんな風が吹くかわかりません。
つい1ヵ月前には、退職するかどうか一晩一睡もできずに悩んだりもしました。

でも、いろんな準備をしておけば悩む必要もなく、次のステージに進めたのですね。

定年をテーマにした本や雑誌などで、40歳代から定年後の準備をしておきましょう、という論調をよく見かけます。

本気で書いているのか?と思うことがあります。

40代では、そこまで考える余裕がないのが普通だと思います。

でも、55歳になったら、大手企業では役職定年もあるので、ここを転機に考えましょうという意見には賛成です。

僕もそうでしたから。でも思うように行かないもの人生ですね。

いまは、1年後の自立を目指して風に吹かれながら準備しています。

【前回の記事はこちら】
定年後「人生が二度あれば」
定年後「人生、常に“未知との遭遇”」
定年後 俺たちには明日はない!

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こめまる

1957年9月、富山県生まれ、早稲田大学社会科学部を卒業後、港区の宝飾品専門会社に入社。2017年9月、同社を定年退職し、そのまま再雇用制度を利用し、継続勤務中。現在、横浜市のアパートに妻、娘2名、猫3匹と同居
定年退職の約1年前より、ブログ「中年は荒野をめざす」を運営し、リアルな定年前と定年後の生き方を発信中。
定年後も体が続く限り働くことをモットーとし、働くことは、健康を維持し、生きがいを感じ、生活費を得る良い手段と考え、日々フルタイムで働いています。
クラシック音楽を聴くことを趣味とし、現在LP、CD合わせて1000枚以上所有。聴かずに死ねるかとマニアックな名盤、珍盤を日々集め、聴きまくっています。

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