【70歳まで稼ぐ力】記憶に残るプレゼン資料のコツ―マジックナンバー7

海老原 一司

2018.08.01.(水)

シナプス海老原です。

本コラムシリーズでは、「人生100年時代、70歳まで稼ぐ力を身につけよう」をコンセプトに、自分のビジネススキルを棚卸しし、必要なビジネススキルを磨いていきます。

今回は、プレゼンスキル編の1回目です。なぜ、プレゼンスキルか?皆さんは、これまでの社会人生活で様々なスキル・経験をお持ちと思います。

このスキル・経験を最大限引き出すには、「わかりやすく伝える力」が必要です。
これは、あなたのスキル・経験を売るための営業場面でも役立ちます。

プレゼン知識の中で、今回は「マジックナンバー7」について説明します。

ビジネスでは、いくら面白いプレゼンをしてもプレゼンを聞く人の記憶に残らなければ意味がありません。そのため、相手の記憶に残るプレゼン資料の作り方の前提知識として、脳記憶の仕組みを知っておくことは有用です。

プレゼンターは、記憶の仕組みを理解した上で、伝えたい内容をプレゼンテーションの受け手の記憶に残すプレゼン資料の作り方を理解しておきましょう。

短期記憶の容量は誰でも7個 -マジックナンバー7

「マジックナンバー7」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
人が短期記憶で覚えられる塊は、頭の良さなどにかかわらず7個までという理論がマジックナンバー7です。アメリカの心理学者ジョージ・ミラーの研究論文が元で、心理学的、脳科学的な実験結果から導かれています。「7つまで」というのは、例えば日常生活で「初めて聞いた電話番号をメモなしで覚えられる人はほとんどいない」ですね。

マジックナンバー7と言われていますが、元論文の題名は「マジックナンバー7±2」です。つまり脳が短期記憶できるのは「5~9個」ということです。短期記憶の上限である、マジックナンバー7±2を知っておけば、それに合わせたプレゼン資料の作り方ができます。

プレゼン資料の作り方 -伝える情報の上限は5個まで

「マジックナンバー7±2」からプレゼン資料の作り方に言えるのは、「プレゼンテーションで相手に伝える項目数は、1度にせいぜい5個までにするべき」ということです。

あるプレゼンの受け手は、短期記憶を使って記憶しています。つまり、一度に覚えられる個数は、マジックナンバー7±2ですから5~9個です。

少ない方を目安とし「短期記憶は5個まで」と考えプレゼンテーション資料を作るべきでしょう。

例えば、「本日の提案は●●です。その理由は10個です。」といった瞬間に、このプレゼンの失敗は見えています。「マジックナンバー7±2」の理論により、5個までしか一度に覚えられないため、10個のポイントのプレゼン資料では、聞き手の記憶に残りません。

プレゼン資料の作り方の目安「マジックナンバー3」

マジックナンバー3は、ロジカルシンキングやプレゼンテーションでよく使われる言葉です。例えば、「こうした方がいいと思います。理由は以下の3つです。」という言い方で使われます。

マジックナンバー3は、ロジカルシンカーの中では有名な経験則です。3つは覚えやすく説明しやすい数字で、説明の受け手にとって納得感があります。逆に、理由が1つか2つぐらいだと、聞き手は、それで全部なのかな?という疑問を感じやすくなります。

ここで、先ほどの短期記憶で覚えられる上限は5個という記憶の仕組みを思い出しましょう。5個はあくまで上限です。プレゼンテーションの受け手は、当然各項目について、さらに追加説明を受けますので、受け手のキャパシティはもっと減ります。総合すると、プレゼン資料で伝える項目数は「3つ」ぐらいが適当です。

これがマジックナンバー3です。

基本からプレゼンスキルを学ぶ

「人生100年時代、50代からビジネススキルを磨いて70歳まで稼ぐ力を身につけよう」。

そのためには、自分を魅せる・うまく伝えるスキルが必要です。その基本がプレゼンスキルです。プレゼンスキルの必要性は年々高まっています。

特に、独立したいなど新しい仕事の仕方をされる方は、自分の良さを最大限に引き出し、伝えるためのプレゼンスキルが不可欠です。

これまで自己流で説明していた方も、基本からプレゼンスキルを学びましょう。

【海老原 一司の連載:70歳まで稼ぐ力】

営業スキル棚卸し編:
本音を引き出す営業トークのコツ
営業質問の基本はBANT
営業ヒアリングシートの作り方1
営業ヒアリングシートの作り方2

ビジネススキル編:
50代からビジネススキルを磨く


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海老原 一司

株式会社シナプス チーフコンサルタント・企業研修講師
1974年生まれ。早稲田大学理工学部修士課程を経て1999年日本テレコム株式会社入社。
その後複数の事業会社にて、新規事業開発プロダクトマネジャーとして10年超の経験。サービスを3年間で売上100倍にした実績を持つ。2014年シナプス入社。BtoBマーケティングスペシャリストとして、大手上場企業中心に法人営業部門、マーケティング部門などを指導。お客様と二人三脚で人材育成プログラムを設計する。
『立教大学経営学部講師』ロジカルシンキング実践講座担当。「立教で一番楽しい授業」と評判。日常で使える、「わかりやすくて、温かい論理思考」の普及を目指す。
『グロービス経営大学院(MBA)』
【シナプス公式サイト】海老原メイン執筆のビジネスナレッジコラム
https://cyber-synapse.com/business-knowledge/

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