【特別掲載】2022年までに起こる産業革命に備えておくべき資産運用のあり方とは? 〜定年後設計フォーラム講演録:渋谷 豊氏 前編〜

マネラボ編集部

2018.06.11.(月)

経験だけに頼らずに2022年をイメージ。先を見通す資産運用を。

このように、今までの経験だけでは、うまくいかなくなることが増えるため、先を見通さなければ、資産運用の世界においてもダメなのだろうと考えられます。ということで本日は、2022年をイメージして、そこまでの5年間に身につけるべき経験についてお伝えし、2022年以降のこれからの人生100歳までの間、どう活かして欲しいかを話したいと思います。

なぜ2022年なのでしょうか。カタールのワールドカップとか、北京の冬期オリンピックがある時期ですが、そういうことではなくテーマを「2022年までの資産運用のあり方」としたのは、2015年から2022年に、世の中が大きく変わるためです。「第4次産業革命」と言われるAI、IoTが中心となって、世の中が大きく変わる時代に入っていることを知っておいてください。

これからAI、IoTの時代が来るとは言っていません。もうすでに2〜3年経っていて、2022年までに新しい時代が訪れます。第4次産業革命とかAIとかIoTがどんなものなのか、そしてそれらが与える影響を知っていただきたいと思います。

2022年の世界とは

  

  

この4つの写真を見てください。
左はロボットから何かを勧められて笑顔で話している女性です。右はドローンタクシーと言って、今年からドバイで実際にスタートする乗り物です。ドローンというのは物を運ぶものとしてご存知かと思いますが、無人のドローンに乗って人が移動するような感じです。私は以前仕事でドバイに行ったことがありますが、ドバイは40°Cを超えるような場所で、こういう乗り物が必要になってくるのだろうと思います。

左下は、自動運転です。座席が向かい合っていますが、新幹線の席のようなイメージで、一応、左にハンドルがあります。このハンドルがある時点で、レベル3ぐらいの車かなというのが分かりますが、ある程度までを機械が運転してくれものです。
そして右下はAIです。これはよく映画などで見ますが、こういう画面に、向かって操作すると思い通りの世界ができるというイメージです。人間の頭脳に取って代わるようなものが出来上がって、人工知能が席巻する時代がやってくると言われています。

GDPが大きく成長する”技術革新”の「ど真ん中」にいる今

実際に起こるかどうかは別にして、今のような技術革新は、資産運用にとっては必ず必要で、一番大きなチャンスなのです。ヨーゼフ・シュンペーターという経済学者は「GDPという国の成長力を表すものが一番大きく成長する瞬間は、技術革新の他に無い」と言っています。今年2018年は、2015年から2022年における大きな技術革新の「ど真ん中」にいるということを、是非覚えておいてください。つまり今、チャンスがゴロゴロあるということです。

新しい時代は、7年周期だと言われています。「dog year(ドッグイヤー)」という言葉があり、人間の7歳と犬の1歳が同じなのでそのように言いますが、時代はすべて「ドッグイヤー」で転換するとアメリカの論文で言われています。実は2000年から7年周期で時代が変わっています。

・金融技術(工学)時代  Financial Innovation /2000-2007年
・新テクノロジー時代  New Technology/2007.6.29-2015年
・AI・IoT時代 Fourth Industrial/2015-2022年

まず2000年から2007年は、金融技術(工学)時代(ファイナンシャル・イノベーション時代)がありました。これは金融の証券化という言葉が進み、アメリカの住宅ローンなど、一般の方に手が届きやすい状況が作られ、そのおかげで住宅の価格が大きく高騰し、所得も大きく高騰して、世界中が潤った時代が2007年までありました。

次に2007年の6月29日のiPhone発売です。その時から携帯電話がスマートフォンに置き換わり、世の中が大きく変わりました。その時代が2015年まで続き、2015年から2022年に向かっている今、何が起こっているかというと、AI、IoT時代に入っています。技術革新、技術の進化はこのように進んでいます。

以下は、アメリカの家庭への普及が10%から90%使われるようになった年数を示したものです。

・固定電話:73年(1903-1976年)
・PC:33年超(1985-現在)
・携帯電話:14年(1993-2007年)
・液晶テレビ:7年(2004-2011年)
・スマートフォン:7年(2007-2014年)
・AI、自動運転:7年?(2015-2022年)

固定電話は、1903年に登場してから普及まで何と73年かかりました。パソコンは33年、携帯電話はぐっと縮まり14年間です。その後の液晶テレビは7年、スマートフォンも7年で普及しています。ということは、今スタートしているAIや自動運転は7年で普及すると考えてもいいと思います。前述の4つの写真を見て、そんなこと起こるのかなと思った方も多いと思いますが、実は7年で実現可能だということになります。

▶2100年における未来の予想。次ページに続く

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マネラボ編集部

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