ストレスをためない節約の秘訣は固定費にあり

風呂内亜矢

2017.03.23.(木)

節約をしてお金を貯めたいと思うと、洋服や、旅行を控えるなど、好きなものを我慢しなければいけない印象があるかもしれません。もちろんそういったことも効果がありますが、その前に試して欲しいストレスフリーの方法があります。

一度の見直しで継続した効果が得られるもの

家庭で使うお金には、毎月の支払金額があまり変わらない「固定費」と、その月の行事や判断で支払金額が変わる「変動費」があります。口座やクレジットカードから自動引き落としされているものを「固定費」、自分の判断で使う金額が変わるものを「変動費」と見立てても良いかもしれません。
節約をしようと思った時に、まず最初に手をつけることがお薦めなのは「固定費」の方です。一度見直した節約が自動的に続き、効果が継続されるからです。
「変動費」の節制には忍耐力や、お金を払うたびに我慢が必要となります。固定費を一通り見直した後で手をつけても良いでしょう。

王道の節約方法

固定費の代表的な費目には、住居費、保険料、通信費などがあります。水道光熱費も意識せず自動引き落としされる場合は、固定費的な側面がありますね。
住居費については、家賃の値下げ交渉をしてみることや、住宅ローンの借り換え・繰上返済などが改善策として考えられます。家賃交渉をする時には、実際に類似物件が低い家賃で募集されている情報などを調べておくと切り出しやすいです。そもそも、お部屋を探す際は、条件の良い物件に惹かれほんのちょっとと思い予算を上げてしまいがちです。家賃アップはかなり慎重に判断するよう心がけると生活費をコントロールしやすくなります。
保険料については加入時よりも貯蓄が増えていれば、その分保険金額を減額するなどの見直しをすることが有効です。貯蓄を目的として加入した商品よりも、保障を目的として加入した商品の方が削減できる可能性が高いです。
通信費については大手キャリアだと8000円程度のところ、格安スマホであれば3000円程度で済ませることも可能です。しかし、最新高価格帯スマホを使いたい人や通話が多い人の場合、大手キャリアの方が無難なことも。大手キャリアのままであっても、データ容量やプランの見直しで費用を減額できます。
光熱費、特に電気代は固定費的な側面と変動費的な側面があります。毎日こまめに明かりを消すなど、省エネ行動を心がけることで抑える電気代は変動費に似ていますね。アンペアを下げたり、電力プランの見直しなどで実現する節約は、他の固定費節約同様、ストレスを溜めにくいでしょう。

支払方法を変えるだけで固定費を節約

固定費の見直し方法には、すぐに試せないものもあるかもしれません。
引越をしたり、通信キャリアを変更したりすることを難しく感じる方は、支払方法を変えるだけで節約につながることもあります。

キーワードは
1.口座引き落とし
2.クレジットカードのポイント還元
3.年払割引
です。

水道光熱費は口座引き落としにすることで月50円割引を受けられます。コンビニなどで都度払いするより、払い忘れも防げる上に割引が受けられるため有利ですね。

クレジットカードは、普段のお買い物では消費が増えることが心配かもしれません。しかし、固定費の支払いであれば現金でもカードでも金額は変わらないでしょう。同じ金額を支払ってポイントが還元されるのであれば、やはりポイントが付与されるカードの方がお得です。月5万円、年60万円の固定費を還元率1%のクレジットカードで支払うと6000円相当のポイントが得られます。
なお、月5000円以上かかる費用であれば1%還元のクレジットカードで得られるポイントは50円以上となり、口座引き落としによる割引より有利です。一方、水道代など、月額が5000円を超えない費用は口座引き落としでの割引の方が大きくなります。

年払いによる割引は生命保険会社の保険料やNHKの受信料、国民年金保険料などで受けられます。まとめて前払いすることで割引が受けられる費用がないか、確認してみるのもお勧めです。URの場合、家賃の前払いでも割引が受けられます。

交際費や被服費、旅行代など気持ちの高まりで支出額が変わる「変動費」を節約の最初のターゲットにすると、苦しく感じることも多いです。まずは「固定費」を軽減できる仕組みを整え、その生活に慣れてきたら変動費も研究してみるという手順だと節約を苦痛に感じにくいでしょう。

 

風呂内亜矢

"ファイナンシャルプランナー。CFP認定者、宅地建物取引士。
1978年生まれ。岡山出身。IT企業に勤めていた26歳のとき、貯金80万円で自宅用としてマンションを衝動買いしたものの、物件価格以外にも費用がかかることを知り、あわててお金の勉強と貯金を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し、賃料収入を得ている。テレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。
著書に『デキる女は「抜け目」ない』(あさ出版)等がある。
公式サイト:http://www.furouchi.com/公式ツイッター:@furouchiaya/公式LINE@アカウント:@furouchi"

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