株式投資にまわすお金の目安

岡田正人

2017.03.27.(月)

リスク管理をすることで慌てずに株式投資と向き合う

株式投資を始めるにあたってどれ位のお金が必要なのでしょうか。人それぞれの年収や年齢・性格や生活環境によって変わるので、明確な解答はありませんが、いくつかヒントにできる考え方はあります。

① 100%-年齢(%)=株式保有率

例えば現在30歳であれば100%-30%=70%までは株式保有率、60歳であれば100%-60%=40%の株式保有率を目安にするという考え方です。
もしも、今貯金が100万円あると仮定した場合、
30歳の方の場合、100万円×70%=70万円、60歳の方の場合、100万円×40%=40万円を株式投資にまわすという考え方です。

年齢によって株式保有率が変わるのは、若いうちなら、もし株式投資に失敗して大きく損失を出しても、その後の人生によってまた仕事でお金を稼ぐことで、リカバリーできる可能性が高いので株式保有率は高く設定できるというのが根拠になります。一方で高齢になるほど医療や介護などまとまった現金が必要になるケースが想定されますし、時間制約上若い頃のような戦略は取り辛くなるので株式保有率は低くなっていきます。

② 生活資金の6ヵ月~1年分を残す
例えば1ヵ月の生活が現在20万円で成立しているのであれば、20万円×6ヵ月=120万円~20万円×12ヵ月=240万円を貯金しておき、それ以外のお金は株式投資に回すという考え方です。従って、現在500万円の現金を持っていると想定した場合、500万円-120万円(240万円)=380万円(260万円)までを株式投資にまわしてもよいということになります。

この考え方はもし仮に今の仕事がなくなって収入が途絶えても、半年から1年分の貯金があれば再び次の仕事を見つけていくことができるだろうということが根拠になっています。
年齢や性格によっては3ヵ月~2年など幅を広げるのも一つの考え方です。

③ 自分が失っても精神的に耐えられるお金×2倍
株式投資をする上で大切な3つの基本(業績×PER×チャート)を踏まえて購入した株の場合、リーマンショックや大震災などのブラックスワン(確率は低いが1度起きると大きな損失を与える出来事)が発生した場合でも、最大で−50%の損失で済むケースが大半です。
(ストップ安が続いても、−50%の評価額になる頃には一度損切りすることができる可能性が高い。)
従って仮に自分がもし−50万円までの損失なら耐えられるのであれば50万円×2倍の100万円程度までは株式投資にまわしても、精神的に耐えられる金額の損失で済むのではないでしょうか。

以上①~③まで株式投資にまわすお金の目安をご紹介しましたが、どれが正解ということはありません。一番自分にとって馴染む(=無理のない)方法を取り入れて株式投資をする上でのリスク管理をしてもらいたいと思います。

リスク管理をしっかりすることで損失額を予め限定することができるので、株式投資をする上で一番恐ろしい破産や大損失を被って再起不能になるということは無くなると思います。株式投資を始める前にまずはリスク管理の仕組み化をしておくと精神的にもゆったりと楽しく続けることができると思いますよ。

 

岡田正人

ファイナンシャルアカデミー認定講師。「株式投資スクール」で教壇に立つ。予備校講師兼個人投資家。大学在学中は30カ国程の海外旅行を通して見識を広める。より多くの自由と時間を求めて、文学部卒業後独立開業資格の司法書士の勉強を会社員と並行して始める。長年の努力の末に司法書士試験に合格する。その過程で行政書士、宅地建物取引士、管理業務主任者、マンション管理士、ファイナンシャルプランナー2級、ビジネス実務法務2級、法学検定上級を取得。不動産系の法律を中心に専門性を高めてゆく。趣味は読書と食事とお酒。読書は主要な日本文学と世界文学を読破することが小さな人生目標で、好きな作家は村上春樹、夏目漱石、ドストエフスキー、トルストイ等々。週末を中心に常に新しいお店を探して食べ歩き、飲み歩くのが大好き。将来の夢は世界旅行と独立開業。

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