レバレッジは上手にコントロールする

田中和紀

2017.02.16.(木)

難解なレバレッジをわかりやく

レバレッジはよく「てこ」にたとえられますが、今回は借金にたとえてお伝えします。FXでレバレッジを効かすことができるということは、借金して取引ができるということに似ています。例として、1ドル100円で1万ドルを買う場合、必要な資金は本来であれば100万円です。ただFXはレバレッジ25倍まで可能。よって4万円で1万ドル買うことができます。本来100万円必要なところが4万円で済むのです。残り96万円は借りているイメージです。レバレッジ10倍であれば1万ドル買うのに10万円必要で、残り90万円は借りているイメージです。レバレッジというのは、借りたお金で自己資金よりも大きな取引を行う感覚です。倍率はその度合いを意味します。

FXのレバレッジは必然でもない

FXはレバレッジを効かせて取引を行うことができるため投機的といわれます。ただレバレッジを効かせる取引もできますが、効かせない取引もできます。FXはレバレッジ25倍の取引が可能ですが、レバレッジを効かせない1倍での取引も可能です。FXとは自由にレバレッジが調整できる金融商品で、レバレッジが必然でもありません。

レバレッジは怖い?

世間では借金は怖いものとしてイメージされています。無理な借金は破産する可能性もあります。ただ住宅ローンを組んで家を買うとか、企業が借金して設備投資をすることなどは一般的です。これらの借金はむしろ経済活動にとって中心的な存在で、必要不可欠なものです。無謀で無計画で欲に流された借金は破産に向かいますが、計画的・戦略的に行えば有用な場合が多いのです。FXのレバレッジも、計画的・戦略的に使えば最高の武器になります。

レバレッジを使いこなすには

FXで計画的・戦略的にレバレッジを使うということは、チャンスに大きな資金を動かし大きな利益を狙う一方、思惑と逆の動きになれば損失を限定して撤退するということです。レバレッジを効かす上で重要なことは、マイナス時の対処です。マイナス時に大きく損失を出さないために、一定幅逆に動いたら損切りをするストップロスの設定が大切となります。多くの投資家は人間心理の影響で、想定以上の損失を出してしまいがちです。これを防ぐには自分のルールやストップロスの設定が大事なのです。勝ち組投資家の間では常識でもあり、これができるということはレバレッジを上手く扱えていることを意味します。レバレッジを効かせるときは、思惑通りにいかなかったときの対処をしっかり行えばよいのです。

レバレッジにはストップロス設定が重要

ストップロスの設定が、レバレッジを効かす上で重要な部分となります。ただストップロスの設定を常に行うのも簡単ではありません。人間に備わった欲や不安が邪魔をし、ストップロス設定を外したり、適正な水準で行わなかったりします。適正なストップロス設定には強い意志と訓練が必要なのです。レバレッジを効かせれば損益が大きくなります。それをコントロールして、損を小さく、益を大きく狙うコツがストップロスなのです。トレードは勝敗数ではなく得失点差です。負けが多くても、大勝が1つでもあれば儲かります。

 

田中和紀

ファイナンシャルアカデミー認定講師。「FX・外貨投資スクール」で教壇に立つ。福岡大学卒業後、証券会社入社。金融ビッグバン当時、業界初のFX事業の立ち上げに関わる。投資実績としては、ドル/円、豪ドル/円のロングポジションの長期投資。年率にして平均15%で10年以上運用した。その他様々な金融商品を取引中。オプションSQに合わせて、オプションの短期売買を実施しています。2006年よりKAZUKI FP事務所代表。証券会社、情報ベンダーなどで講演・執筆を中心に活動。

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