投資情報だけじゃない!「会社四季報」裏・楽しみ方

藤川里絵

2017.01.19.(木)

個人投資家のバイブル
「会社四季報」を活用しよう

ファイナンシャルアカデミーの株式投資スクールでは、東洋経済新報社から出版されている「会社四季報」を使って、個人投資家が利益を取りやすい銘柄探しをしていきます。B5サイズの半分というほんの小さなスペースに詰め込まれた会社情報ですが、そこには株価が何倍にも上がる銘柄のヒントがギッシリ詰まっています。受講生の皆さんは、この四季報の読み方を徹底的に訓練しますので、いまさら四季報を読むことの有効性を語らずとも実感されているのではないでしょうか?
わたしは、6年ほど前から四季報を毎号ずっと読み続けています。その間、四季報から数倍株を発見したことは何度もあります。もともと経済に特別強いわけでもなく、専門的な金融の知識を持っているわけでもありませんが、株でそれなりに利益を取れているのは、この四季報を読む力を磨いてきたからに違いありません。そして、それはわたしだけでなく、多くの個人投資家に当てはまることだと思いますので、ぜひ会社四季報を株式投資のツールとして活用してください。

なお、ここでは四季報に特化してお話ししますが、その他にも株式投資のヒントはたくさんあります。詳しくは『日常生活の中に投資ヒントあり』をチェックしてみてください。

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職人技が光る!
四季報のおもしろ小見出し

投資のツールとして四季報を語るとひと晩でも足りませんので、ここではそれ以外でわたしが毎回楽しみにしてる裏・四季報の楽しみ方をお伝えします。
四季報には、業績記事・材料記事と呼ばれる四季報記者が書いた文章欄があります。それ以外の情報は、財務や資本状況など事実を伝えるものが多いので、記者の主観が入るのは概ねこの業績記事・材料記事欄になります。この欄の小見出しに味わい深いものがけっこうあるのです。

たとえば最新号2017.1集のトヨタ自動車の業績記事欄は

【仲間づくり】マツダに続き、スズキと業務提携へ。

となっています。
マツダに引き続き、スズキとも業務提携を交わしたことを【業務提携】という事務的な言葉でなく【仲間づくり】と表現したところに、記者の人間味を感じます。世界のトヨタが仲間づくりってなんかほのぼのしてますよね。(あくまでも個人の感想です。業界的にはもっとギスギスしたものがあるのかもしれません)

同じく最新号2017.1集 ダイヤモンドダイニング

ダイヤモンドダイニングは、「九州熱中屋」「わらやき屋」など複数業態の居酒屋を展開する会社です。業績記事欄は

【垂涎の的】持分化したゼットンに続くM&Aを積極模索、回転ずし業態に興味津々。

とあります。
「垂涎の的」とは「何としてでも手に入れたいと思うほど貴重なもの、だれもが欲しがるもの」という意味の言葉ですが、いまどきこんな古風な言葉を見る機会はあまりないですよね。それほどダイヤモンドダイニングの業態がうらやましがられるようなものなのか、それともダイヤモンドダイニングが、みんなが欲しがるようなものに手を出そうとしているのか、この文章だけでは読み取るのがむずかしいところ。こういう場合は、この会社のサイトを見たり、何かほかに情報がないかチェックします。どういう意図で小見出しをつけたのか、深読みするのもまた楽しい作業です。

せっかくなのでもうひとつ。
同じく2017.1集からユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス

こちらはイオン系列のスーパーです。傘下にマルエツ、マックスバリュ関東などがあります。業績記事欄を見てみると

 【ご自分で】支払いセルフレジを今期末までにマルエツの過半店舗で導入、省人化進め人件費抑制。

【ご自分で】って言い回しが好きです。セルフレジを導入する事を表した小見出しですが粋な表現ですよね。なんとなく女性の記者が書いたのかな?と想像しますが実際はどうなんでしょう。

こんな風に、見出しから記者の思いや人柄を読み取るのが四季報の裏の楽しみ方です。6年間毎号チェックしていても、初めて見る新鮮な小見出しが登場しますので飽きることがありません。ぜひ皆さんもおもしろい小見出しを見つけてください。四季報を読むのがもっともっと楽しくなり、投資のパフォーマンスもさらに上がっていくでしょう。

藤川里絵

ファイナンシャルアカデミー認定講師。「お金の教養スクール」にて教壇に立つ。マネージメント事務所kili office代表。ファイナンシャルアカデミーが主催する株式投資スクールの卒業生。2011年~2015年の間に株とFXで資産を12倍に増やす。女性らしい視点での成長企業の発掘法に定評がある。

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