ドル円8年サイクル説で読み解く 2017年の相場観

山根亜希子

2017.01.16.(月)

株の世界と為替の世界

昨年1年を振り返ってみると「行って来い相場」のような動きに結果的にはなりました。
年初から崩れたものの6月のBREXIT(英国のEU離脱)で安値をつけて反転、その後は大統領選後の急ピッチな上昇で株価も為替も1月、2月の値段まで戻ってきたということです。

そうなると今年はどうなるのか?
2015年、2016年は2年続けて年初から大きく下げて始まりました。

株をやっている人は1990年のバブル崩壊の動きと同じで、年初からの下げは先行きが暗いと感じると思います。

ただし、ここ数年の傾向としては年末にかけて上昇して終わるという動きがほとんどです。
これは、欧米の企業の本決算が年末に集中していることも関係あると言われています。

2017年は酉年の一白水星です。
酉年の相場は騒がしくなると言われています。

一白水星は注意がいる星で、1990年、2008年も一白水星でした。
大暴落が起こりやすいとも言われていますが、1999年はITバブルで上昇しているので、暴落や暴騰などの大相場になりやすいということです。

年回りで見ると株は大きな動きが出る可能性があるということです。

為替の世界では、ドル/円が8年サイクルで高値をつけるということが知られています。
2007年、2015年とくれば次は2023年になります。

逆に底値は2011年、2019年あたりとなってくるのですが、2017年に2015年の高値である125.8円を超えていく動きがでれば8年サイクルが狂ってきます。

それを考えると為替も昨年の安値99円あたりを割り込むか126円を超えていくかということで長期の動きがかなり変わってきます。
125円を超える動きが出れば株でも大相場になるのではないでしょうか。

逆に、99円を割り込む時は大暴落になるので、上でも下でも今年の相場は大きく動く可能性があると言えそうです。

日米欧の金融政策や政治問題に注目

次に現実的な問題を考えてみましょう。

まずは、日米欧の金融政策を見ると日本だけが出口が全く見えない状態で緩和を続けることを12月の日銀金融政策決定会合でも示しました。

米国はすでに利上げを開始して、今年は3回程度の利上げを予定しています。
欧州は量的緩和を縮小し始めます。
ということで、通貨の強弱の順番をつけると日本<欧州<米国と金融政策からはなります。

ただし、今年は欧州各国で選挙があり、オランダ総選挙、フランス大統領選、ドイツ議会選、そしてイタリアも選挙が早まりそうです。
これらの国でもEU離脱を訴える政党や政治家が大躍進してきそうです。
そして、銀行のストレス・テストに落ちまくっている欧州の金融機関も気になります。

これらを考えると何か起こった時のマネーの避難先に日本が選ばれる可能性は高いのです。

ドル/円だけでなく、2003年以来の安値を更新しているユーロ/ドルの動きにも注目しておく必要がありそうです。

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山根亜希子

ファイナンシャルアカデミー認定講師。「FX、外貨の投資スクール」の教壇に立つ。1973年大阪生まれ。京都工芸繊維大学繊維学部高分子学科卒。サイエンスライターとして6年間東京勤務。文部省・科学技術庁(現文部科学省)担当科学技術庁の記者クラブのメンバーとして、科学技術関連の記事の執筆などを行う。主な取材内容は、国公立・私立大学などの研究室で行われている先端研究。その後大阪に戻り、失業中にFX取引開始。現在、フリーライターをしながら個人投資家としてFXを楽しんでいる。趣味はアロマテラピーと海外旅行。

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