販売手数料がかからなくなる?投資信託の「ネット直販」とは

森田賢一

2019.08.11.(日)

投資信託のインターネット直販が少しずつ活況化しています。

「ひふみ投信」「セゾン投信」「さわかみファンド」などの投資信託を聞いたことがありませんか?
これらは全て直販投資信託です。

ネット直販の投資信託は通常の投資信託と異なり、投資を行うのであればその特徴を把握しておく必要があります。

今回は、ネット直販の投資信託はどういった投資商品かということや、メリットや注意点について紹介します。

「投資信託についてもっと知りたい」
「直販の投資信託の購入を検討している」
という方は、ぜひ最後まで読んでいただき参考にしてください。

ネット直販の投資信託とは

通常、投資信託は購入する際は、証券会社で購入するか、銀行や郵便局で購入することが一般的です。

例えば、なじみのある近くの銀行で投資信託を購入した場合、実際に投資信託の運用を行うのはその銀行ではありません。

投資信託は通常、運用を行う「運用会社」と販売を行う「販売会社」は別の会社です。
○○銀行で購入した投資信託の運用は○○ファンドが行うことになります。

一方、直販型の投資信託は運用会社から直接投資信託を購入することになります。
直販とは直接販売のことです。
販売会社を間に入れずに運用会社が直接販売を行うので、直販型の投資信託とよばれています。

また、インターネットを通じて取引を行う直販の投資信託を、ネット直販型ともよびます。
昔は全て紙でやり取りを行っており時間と手間がかかりましたが、現在はインターネット環境の発達により、ほとんどの直販の投資信託はインターネットを通じて取引可能です。

では、投資信託のネット直販のメリットはどこにあるのでしょうか?
続いてネット直販型投資信託のメリットを紹介します。

ネット直販型投資信託のメリット

コストが低い

直販型の投資信託は販売会社を間に挟みません。
そもそも、販売会社が自社で運用するわけではない投資信託をなぜ販売するのでしょうか?

それは、投資信託を販売することで利益となるからです。
投資信託の販売時には販売手数料が発生し、投資信託の運用中にかかるコストである信託報酬の一部も販売会社に支払われます。

このコストを支払っているのはもちろん、投資家(投信購入者)です。
つまり、販売会社を間に入れることで、販売会社の利益分は確実にコストが上乗せされることになります。

直販の投資信託であれば、このコストは一切かかりません。
直販の投資信託のメリットはコストが低いということです。

同じ投資信託を扱っているわけではありませんので、直販型と通常の投資信託の実際のコストを比較することは難しいですが、仮に同じ投資信託商品があった場合、直販型投資信託の方がコスト面では有利となるでしょう。

投資情報が豊富

通常の投資信託の場合、窓口は販売会社となりますが、前述のとおり販売会社は実際に運用を行っているわけではありません。

ですので、リアルタイムの運用状況や投資情報を持っていないのです。

対して、直販型投資信託であれば窓口=運用会社ですので、投資に関する情報量が豊富にあります。
また販売会社と違い、投資信託を解約されると利益に大きく影響しますので、顧客に親切です。

実際、発信する情報量の多さや無料で開催される投資セミナーなど、直販型投資信託の運用会社は顧客に対して丁寧であることが多い傾向があります。
特に、投資セミナーなどでは運用を実際に行っている人と直接話をすることもできますので、貴重な情報を手に入れることができます。

ネット直販型投資信託の注意点

メリットのある直販の投資信託ですが、注意点もあります。
ここでは直販型投資信託を購入する前に知っておくべき注意点を紹介します。

口座開設はそれぞれの運用会社で行う必要がある

直販型投資信託は運用会社と直接取引をすることになりますので、運用会社に口座を開設する必要があります。

通常の投資信託であれば、銀行や証券会社に口座を持っていれば、運用会社が異なる投資信託も自由に取引ができますが、直販型投資信託はそうはいきません。

直販型投資信託を複数購入したければ、それぞれの運用会社に口座開設する必要がある点は覚えておきましょう。

投資信託の規模が小さい傾向がある

直販型投資信託は一部の有名な投資信託を除き、運用規模が小さいです。
販売会社がありませんので、購入手段が限られていることが大きな原因ですが、運用規模があまりに小さいと安定した運用はできなくなるかも知れません。

本来、投資信託は多数の投資家から集めた巨額の資金を投資することで、個人では投資ができない多数の銘柄に投資が可能だという点がメリットです。
資産規模が小さ過ぎると、やむなく保有銘柄の売却をしなければならないという場面があるかも知れず、場合によっては早期償還により投資信託自体が解散される可能性もあります。

資産規模についてはしっかりとチェックしましょう。

まとめ

今回はネット直販の投資信託について紹介しました。
重要点をまとめますと

・ネット直販の投資信託はコストが低い(販売会社を通さない)
・ネット直販の投資信託は情報量が豊富
・口座開設は運用会社毎に行う必要がある
・資産規模が小さい投資信託は運用に注意が必要

以上4点があげられます。
投資信託を購入するのであれば、ネット直販も有望な選択肢です。
ぜひこの記事を参考にネット直販型投資信託も検討してみてください。

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森田賢一

30代男性会社員。10年以上の投資歴を持つ現役投資家。10代から投資をはじめ、リーマンショックでは投資家としての心構えを鍛えられた。株式を中心にETFやREITへの投資も行い、現在の運用資産は5,000万円。アーリーリタイヤを目指し投資の勉強は欠かさない。

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