米FOMCと為替動向

田中和紀

2019.07.17.(水)

FOMCを控え

今年も7月となり2019年も半分が過ぎました。ドル/円はゴールデンウィーク以降下落傾向となっています。米FRBが利下げに動くとの思惑が相場に織り込まれ、月末のFOMCでは、市場の予想通りに利下げが行われるかどうかに注目が集まっています。

昨年までは利上げが続き、今年は利上げ中止が予想されていました。しかし、現状は利上げ中止どころか利下げが行われようとしています。更なる今後の利下げも想定されており、FOMCやパウエルFRB議長の発言が注視されます。今年から来年に向け、どの程度の利下げが行われるかが今後の焦点です。

米利下げでドル安要因

米利下げとドル/円の動きを考えてみます。まず利下げはドルへ向かっていた資金が他に向かうため、ドル安要因となります。金利が低くなればドルの魅力が減り、資金は逃避するでしょう。利下げは一般的にドル安のケースが多く、直近ではリーマンショック時の金利引き下げでドル/円は大幅に下落しました。

1998年のLTCM破綻時の利下げでもドル安、2001年のITバブル崩壊の余波を受けた利下げでも、時差はありましたがドル/円は下落しました。一方でドル以外の通貨にも影響は拡がり、ドルの対抗馬ユーロの上昇に繋がる事もあります。下落傾向が続く新興国通貨のトルコや南アも、米利下げによってドルから逃避した資金が流入する可能性があり、上昇が期待されます。

米利下げでドル高要因

利下げでドル高の要因もあります。利下げは景気を刺激する手段でもあり、株価は下支えされます。利下げによってお金が回りやすくなり消費や投資が増え、株価が安定し米経済が良好となればドル高要因となります。また資金調達通貨である円は、世界経済の安定で売られやすい通貨です。よって米利下げが円安要因になる事もあります。米利下げは他へも波及し、他国の利下げや金融緩和も促します。結局は他通貨から資金が戻りドルが底堅い動きをするケースもあります。

年前半と後半に向け

2015年から米国は金利引き上げに着手しましたが、ドル/円は上昇せず下落傾向となっています。2019年前半も米利下げの織り込みでドル/円は下落傾向となりました。他にも米中貿易戦争や米国とイランの対立による地政学的リスクも要因です。また金利引き下げ要因となった景気減速も忘れてはいけません。金利は経済状況で決められる為、結局は経済動向がカギを握ります。米中問題や地政学的リスクなどが収まれば、経済回復も見えてきます。

経済が回復傾向になれば利下げもとまり、利上げムードとなるでしょう。大きな流れはすべて今後の世界情勢や経済次第です。そこに焦点を当てれば、今年後半の動きを予想できるのかもしれません。ちなみに直近数年では、年後半はドル高円安傾向が続いています。今後は米FOMC、英のEU離脱、日本では参院選挙や消費税引き上げが予定されています。

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田中和紀

ファイナンシャルアカデミー認定講師。「FX・外貨投資スクール」で教壇に立つ。福岡大学卒業後、証券会社入社。金融ビッグバン当時、業界初のFX事業の立ち上げに関わる。投資実績としては、ドル/円、豪ドル/円のロングポジションの長期投資。年率にして平均15%で10年以上運用した。その他様々な金融商品を取引中。オプションSQに合わせて、オプションの短期売買を実施しています。2006年よりKAZUKI FP事務所代表。証券会社、情報ベンダーなどで講演・執筆を中心に活動。
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