蝶々を追いかけて 定年後と少年時代の共通点

こめまる

2019.07.17.(水)

子供の頃、虫が好きだった僕は、捕虫網を持ってチョウやトンボ、セミなどをよく追っかけて外を飛ぼ回っていました。

中でもアオスジアゲハは、飛びスピードが速くて、動きも鋭かったのでなかなか捕まえることができませんでした。

また、オニヤンマやギンヤンマには全く歯が立ちませんでした。
僕は、トンボが昆虫の中でもっとも機能的に美しい姿をしていると思っています。

今日は、蝶々を追いかけていた少年時代と定年後の意外な共通を考えたいと思います。

いままでの人生とは全く違う生活が始まる

今月末で、37年間勤めた会社を退職します。
先週は何百枚も貯まった、受け取った名刺の整理をしていました。
顔も思い出せないような人の名刺もたくさんありました。
また、亡くなった方もいました。

その中から、連絡しておいた方が良いと思われる方数名にメールや電話で退職の旨を伝えました。

今の業務と関係ない方もいらっしゃいましたが、わざわざ会いに来てくださると言ってくれた方もいらっしゃいます。

また、会社の総務の指示で、退職後に必要な離職票や健康保険などの書類の手続きもしました。

先月まではぼんやりしていた退職も俄然現実味が帯びてきました。

8月1日からは、いままでの人生とは全く違う生活が始まるのです。

蝶々を追いかけていたら知らない場所にいた

小学校の高学年の頃、一人で捕虫網をもってよく出かけていました。
自転車に乗って、虫がいそうな空き地や野原や神社などによく行きました。

僕は仲間と一緒だと自分の主張もあまりしない大人しい少年でしたが、一人で行動するのが好きなタイプでした。

僕がよく追っかけたのは、アゲハチョウの仲間やトンボ、特にオニヤンマやギンヤンマの大型種、それからセミの仲間たちでした。

ある日、普段目にする蝶々とは違う、紫っぽい蝶々を発見しました。
えっ!?もしかして日本の国蝶のオオムラサキ!?

オオムラサキが富山に生息するかどうかは知りません。
富山の僕が生まれ育った港町は、海沿いということもあり、意外と昆虫の種類は少なかったように思います。

大学生になった上京した時、街中でミンミンゼミやヒグラシの鳴き声が、普通に聴かれて感動したほどです。

その紫色の蝶々は民家の上を飛び越えて、南西の方に向かいました。

僕は、夢中になって捕虫網を握りしめ、自転車で追っかけました。
でも当然ですが、蝶々は道の上だけを飛ぶわけではありません。

どんどん離れて行きます。
当時、視力の良かった少年の目にも遠くにかすかに見える程度になりました。
でも、憑りつかれたように追っかけました。

1時間も夢中で追っかけたでしょうか?
結局というか既に蝶々は見失っていました。

そしてふと周りを見ると初めて見る風景でした。
近くを歩くおばさんに聞きました。
僕が名前しか知らない土地でした。

実際は自宅のある町から5~6キロほど離れた場所でしたが、10歳の少年には大冒険だったのです。

定年後と少年時代の共通点

僕がなぜ、蝶々を夢中になって追いかけていた少年時代を思い出したのでしょうか?
多分、定年後ようやく会社勤めから解放されて自分の好きな生き方をしようとしているからだと思います。

37年間の会社勤めではいろんなことを学びました。また、家族を養うだけの収入もなんとか得てきました。
でも自分を殺してきた部分もあります。

会社のためと理不尽な指示を受けたり、取引先に何度も頭を下げに行きました。
それが無駄だったとは思いませんし、自分の人間としての成長の糧もなったと思います。

でも、常に肩に重い荷物を背負いながら歩いている自分も連想していました。

少年時代にわずか一匹の蝶々を追いかけるだけで夢中になれた時代は、永遠に戻ってこないのでしょうか?

いや、もしかしたらそのチャンスは定年後にあると僕は信じています。

少年時代に蝶々を追いかけて全く知らない場所に行った頃と、定年後に新しいことを始めて全く自分の経験したことがない世界に行くことに共通点を見つけます。

最後に

このコラムでも何度か取り上げていますが、僕は大江英樹氏の著書に大いに影響を受けました。
そして大江氏のように生きてみたいと思っています。
だから65歳まで働ける再雇用という道をやめて、個人事業主として歩むことにしました。

大江の著書『老後不安がなくなる定年男子の流儀』という本の中に、『「バットマン」にだけはなってはいけない!』という項目があります。

「バットマン」とは、大江氏の講演とセミナーを聴いて、ぜひ自分も一歩踏み出そうとするのですが、その後にかならず「でも」「しかし」という「BUT」という接続詞が来る人のことです。

大江氏も以前の自分もそうだったと告白されていますが、この項目の中で

従来の延長線上で考えるのではなく、まったく新しいことにチャレンジしてみるというのは、とても楽しいことなのです。

に言葉に僕は背中を押されました。

【前回の記事はこちら】
成功と幸福について考えてみました

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こめまる

1957年9月、富山県生まれ、'82年早稲田大学を卒業後、都内の企業に入社。
2017年9月、同社を定年退職し、そのまま再雇用制度を利用し、継続勤務中。
現在、横浜市のアパートに妻、娘2名、猫3匹と同居。
定年後も体が続く限り働くことをモットーとし、働くことは、健康を維持し、生きがいを感じ、生活費を得る良い手段と考え、日々フルタイムで働いています。
趣味はクラシック音楽を聴くこと。現在LP、CD合わせて1000枚以上所有。聴かずに死ねるかとマニアックな名盤、珍盤を日々集め、聴きまくっています。

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