大切な自動車保険 補償はしっかり、保険料は節約が理想的!

續恵美子

2019.07.10.(水)

考えたくないことですが、気をつけて運転していても交通事故を起こしてしまうことはあるものです。相手がいるか、第三者を巻き込むか、自分だけが何かにぶつかる自損事故など、事故の種類もさまざまですが、万が一のことを考えると補償はしっかりしておきたいもの。

一方で、事故なく無事に過ごしていると、保険料がもったいないと考えてしまう人もいるでしょう。補償の充実か保険料の節約かで迷ってしまうことはありますが、理想はその両方です。そこで今回は、自動車保険の必要な補償を確保しつつ、保険料をできる限り節約する方法を考えてみましょう。

自動車保険で絶対ケチってはいけない補償

「きちんと理解してますか?自動車保険の保障内容」の記事で自動車保険の補償内容について説明しましたが、自動車保険には相手、第三者、自分や家族などの「人」への補償、他人や公共の「物」への補償などがあります。

このうち絶対にケチってはいけない補償は「相手」「第三者」への補償でしょう。自分や家族がどうなっても良いというわけではありませんが、もしも事故を起こしてしまい、相手や第三者が動けず・喋れずという状態で救急車で運ばれてしまったときのことを想像すると、お金では表せない精神的な苦痛を感じるのではないでしょうか。

実際には金銭的な補償が必要になってきますが、場合によってはどんなに頑張っても、家族親戚一同に頼んでも工面しきれないほどの金額になる場合が多くあります。過去の判例でも5億円を超える損害賠償請求の判決も出ています。相手はもちろん他人(第三者)に対する損害賠償を補償する「対人賠償保険」は補償額を無制限にしておきましょう。

また、「対物賠償保険」も無制限に設定しておくのがおすすめです。何に損害を与えるかにもよりますが、過去の判例では、呉服・洋服・毛皮などの積荷に損害を与え2億6,000万円超の損害賠償請求の判決も出ています。他にも1億円を超える例も多々ありますから、万が一のことを考えて無制限に設定するのが賢明でしょう。

保険料を節約するポイント

必要な補償を確保しつつ、保険料を節約するポイントを見てみましょう。

・自分や同乗者の補償で節約
自分や家族がどうなっても良いというわけではないことは前述しましたが、補償内容が重複するようなものは必ずしも必要だとは限りません。

自分や家族、同乗者に対する補償には「人身傷害保険」および「搭乗者傷害保険」がありますが、前者が実質の損害額が支払われるのに対して、後者は契約で定めた定額が支払われるものです。いわば「搭乗者傷害保険」は生命保険や医療保険で入院時に日額が支払われるような感じ。場合によっては実質の損害額より多い保険金をもらうこともあるのです。多くの保険金をもらえることは嬉しいですが、当然ながらその分保険料は上がりますね。

人身傷害保険に加入していれば、搭乗者傷害保険は必ずしも必要な補償ではないでしょう。また、生命保険や医療保険を契約している人は、ケガでの入院・通院もこれらの保険で保障されるケースは多いでしょう。いくつも重複させずに、人身傷害保険で実質の損失額が保障されれば良いと割り切ってはいかがでしょうか。

車両保険の保障の範囲を狭めて節約

新車を買ったり、車にこだわりがある人は車両保険をしっかり備える人が多いようですが、車両保険は一般的に保険料が高めです。それでも保険料を節約する方法はあります。

車両保険には「一般タイプ」と、保障範囲を限定する「限定タイプ」があり、保障範囲が狭い「限定タイプ」のほうが保険料は安くなります。

保険会社にもよりますが、二者の違いは「当て逃げ」「転覆・墜落」「電柱・ガードレールなどにぶつかる単独事故」「自転車との衝突・接触」などに対する補償があるかどうか。一般タイプにはありますが、限定タイプにはこれらの補償はありません。

ほかにも、車両保険の免責金額(自己負担額)を設定することによって、保険料を節約することも可能です。

年齢条件・運転者条件を細かく設定して節約

自動車保険は、保険会社が保険金を支払うリスクの大小で保険料の高低が決まるのが基本です。「等級」(ノンフリート等級)といって事故(保険金請求)歴に応じて保険料の割引・割増を適用するしくみはご存じでしょう。

これ以外にも、多くの保険会社では、リスクを少なくすることで保険料の割引制度をさまざまに設けています。たとえば、車の使用目的、運転者の年齢、運転者自体を本人や家族だけに限定したり、運転者がゴールド免許であることなど、さまざまです。

今一度、自分の保険契約の内容を確認し、自分の車の運転状況と照らし合わせてみましょう。自分しか運転しないのに、誰でも運転するように設定されていたら「本人限定」に変更すれば保険料の節約に繋がります。

もしも第三者が運転することになったら?

自動車保険の保険料節約方法として、手っ取り早いのが運転者の限定や、年齢制限でしょう。

しかしながら、条件に当てはまらない人が車を運転した際に起きた事故が保険の対象になりませんから注意が必要です。

頻度は少ないとしても、自分が所有している車以外の車を運転した経験はありませんか?もしくは、自分以外の第三者が自分の車を運転することもあるかもしれませんね。たとえば、友人とドライブして、途中で運転を代わってもらったり、帰省した際に親や兄弟の車を借りてスーパーに買い物に行ったり……。

そんな時にもしも事故を起こしてしまい、もしもその車の保険が「本人限定」や「家族限定」になっていれば、保険からの補償は受けられません。

実は最近、期間限定で加入できる自動車保険が登場しています。三井住友海上火災保険は補償内容の範囲によって3つのタイプの1DAY自動車保険を販売。24時間当たり最低500円から加入可能です。

自分が他人の車を借りて運転するときも、自分が他人に自分の車を貸すときも、必要に応じて加入したり、加入してもらったりすることで、割安で補償をしっかり備えることが可能です。

さまざまな限定補償を上手く活用することで、補償を充実させながら自動車保険の節約をしていってくださいね。

参照:損害保険料率算出機構「自動車保険の概況(2018年度版)」

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續恵美子

ファイナンシャルプランナー(CFP®)
夢や希望を持ちながらも、一歩を踏み出せない――お金の知識を教えることで、そんな女性が一歩踏み出す支援をしたいという想いとともに、ファイナンシャルプランナーとして活動。
プライベートでは南仏移住して10年以上。仕事・家庭・自分の人生を活き活き送る、多くのフランス人女性から学んだことを日々の活動に実践している。

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