企業型確定拠出年金(企業型DC)って一体何?

インベストリッパー

2019.06.29.(土)

ゆとりある老後生活を送るための年金制度である確定拠出年金には、企業型確定拠出年金(企業型DC)と個人型確定拠出年金(愛称iDeCo)があることをご存じでしょうか。そこで今回は、企業型DCの概要やiDeCoとの違い、企業型DCのメリット・デメリットを解説します。

企業型確定拠出年金(企業型DC)とは

まず企業型確定拠出年金は、各企業が退職金制度の一環として独自に導入する制度であります。つまり、企業型確定拠出年金に関しては、企業型DCを導入している企業に勤務する従業員が加入対象者となります。基本的な仕組みとして、勤務先の企業が掛け金を拠出し、運用は各従業員が自己責任で行い、原則として60歳以降にこれまで積み立てた確定拠出年金資産を従業員自身が受け取る設計となっています。銀行の普通預金や満期まで保有していれば元本が保証される個人向け国債などとは異なり、自分自身の運用成績次第で、拠出金額以上に資産が増えることもあれば、元本が目減りしてしまう可能性もありますので注意しましょう。

そして豊かな老後生活を送るための年金制度である確定拠出年金には、企業型確定拠出年金と個人型確定拠出年金、愛称iDeCoの2種類があります。共に老後の資産形成を目的とした年金制度ではあり、拠出時・運用時・受取時の3段階にわたり税制優遇を受けられる大きな特徴を有しています。つまり拠出時には、加入者である従業員が拠出した掛け金の全額が所得控除の対象となり、所得税と住民税を節税することができます。2段階目の運用時には、投資信託などの運用で利益を上げた場合、通常20.315%課税されますが、企業型確定拠出年金では運用益が非課税となります。そして3段階目の受取時には、年金として受け取る場合に公的年金等控除、一時金として受け取る際に退職所得控除の対象になり、税制優遇を受けることが可能です。

iDeCo(個人型DC)と何が違うの?

それでは企業型確定拠出年金とiDeCoの違いを挙げると、まず掛け金の拠出に関しては、基本的に企業型確定拠出年金を実施する企業が負担することになります。一方でiDeCoの場合、加入者本人が拠出します。

次に拠出限度額に関して、企業型確定拠出年金は、厚生年金基金などの確定給付型年金を導入していない場合月額55,000円、確定給付型年金を実施している場合月額27,500円となります。なお、企業年金規約において、iDeCoへの加入を認めている場合月額15,500円が上限です。一方でiDeCoの場合、職業などによって拠出限度額が異なってきます。

企業型確定拠出年金のメリット

企業型確定拠出年金のメリットとしては、会社の負担で投資経験を積めることが挙げられます。公的年金の受取額が減少する可能性がある中、現在は自助努力で資産形成することが求められている時代であります。そこで会社が掛け金を拠出してくれて、資産運用の経験を積むことができるのは大きなメリットといえるでしょう。また先ほどお伝えした通り、企業型確定拠出年金度が有する運用時や受取時の税制優遇の他に、資金に余裕のある人は、企業が認めている場合に限り、マッチング拠出を行うことで、拠出時の税制優遇メリットを享受することも可能です。

企業型確定拠出年金のデメリット

一方で、企業型確定拠出年金のデメリットとして、自己責任で運用をするため、投資環境によっては運用がうまくいかず、受け取る年金額が減少してしまう可能性があります。また、原則として60歳まで確定拠出年金資産を引き出すことはできませんので注意してください。

運用するのは自分自身、確かな知識を持って運用しよう

最後となりますが、これまで企業型確定拠出年金の基本的な特徴やメリット・デメリットなどをお伝えしてきました。企業型確定拠出年金にしてもiDeCoであっても、ともに自己責任で運用することには変わりありません。豊かな老後生活を送るための制度である確定拠出年金制度を活用し、着実な資産形成を実践すべく、投資に関する知識をしっかりと身につけたうえで運用を行っていきましょう。

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インベストリッパー

元外資系金融マン。国内外株式のリサーチ業務などに従事。現在はフリーのライターとして投資関連を中心とした記事の執筆を手掛けている。趣味は海外サッカー観戦。

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