【4割値下げは本当?】ドコモ・au・ソフトバンクの新プランを徹底解説!

blackies1

2019.06.10.(月)

事の発端は菅官房長官が20188月に「日本の通信料は他の先進国と比べても高い」と言ったのがその発端でした。そして、続けて「通信料を4割下げる余地がある」と発表しました。それを受け2019415日、NTTドコモが新料金プランを発表。auもそれに続く形となり、各携帯会社の動きに注目が集まります。

日本の通信料は海外に比べてどれくらい高いのか

世界主要都市のスマホの料金を比べてみます。比べる都市は、東京、米国・ニューヨーク、イギリス・ロンドン、フランス・パリ、ドイツ・デュッセルドルフ、韓国・ソウルで比較しました。 

比較は2018年の資料ですから多少は誤差がありますがそれぞれ各国の一番安いプランで比較しています。

月のギガ数が2ギガ、5ギガ、20ギガに分けて比較を行います。

まず2ギガでは、東京が約6000円、ニューヨークが約6,000円、ロンドンは約2,500円、パリは約1,800円、 デュッセルドルフは約3,800円、ソウルは約3,800円ほどとなっています。一番安いプランとはいえ東京とニューヨークの価格がパリの3倍、ロンドンの2倍以上というのは驚きです。

続いて5ギガです。

東京は約7,600円、ニューヨークは約6,000円、ロンドンは約2,500円、パリ約1,800円、 デュッセルドルフは約3,800円、ソウルは約4,500円となっています。ここで面白い結果になりました。というのは東京とソウルを除く主要国の価格はほとんど動いていないからです。そしてソウルにしても700円ほどしか上がっておらず比率で言うとソウルは18%の上昇、東京は27%の上昇と値上がり率でもダントツになっています。

最後に20ギガです。

東京約8,700円、ニューヨークは約8,100円、ロンドンは約4,300円、パリは約5,000円、 デュッセルドルフは約5,000円、ソウルは約5,500円となっています。一気に20ギガに増えるということで主要都市も軒並み上がっています。興味深いのは2ギガと5ギガであまり変化のなかった都市も上がっています。

しかし、なんと言っても目を引くのは日本の通信料の高さになります。菅官房長官がおっしゃるように日本の通信料は高いという事実には相違ないという結果といえるでしょう。

「通信料4割引き下げできる」・・・・・・その根拠について

菅氏は4割下げるという根拠について携帯各社に告げる際にもちろん根拠を提示していました。それは、携帯3社がそれぞれ7,000億円前後の利益を上げている現状にかんがみて伝えているのです。

さらに携帯シェアも9割を占めており、寡占状況になっていることへの危機感の表れかもしれません。さらに経済協力開発機構(OECD)各国 の資料を基に説明をしており、野田聖子総務相も日本の携帯代は高いという旨の発言をしています。

通信料はまだまだ安くできる余地があり、それが「4割引き下げ」ということになります。

「4割引き下げ」宣言を受け、3大キャリアはどう動いた?

菅官房長官の通達を受け、最初に動いたのはNTTドコモでした。そして他の携帯各社もそれに追随する格好となりました。

NTTドコモは新プラン「ギガホ」「ギガライト」発表

ドコモは「ギガホ」「ギガライト」というプランを発表しました。

「ギガホ」は、毎月最大30ギガまで速度制限なし、そしてその容量を超過してしまったとしても低速で利用可能というプランです。金額は通話とデータ通信をセットにしたプランで毎月6,980円です。

「ギガライト」は使用したギガ数によって金額が変わるプランなので料金体系は「ギガホ」に比べるとやや複雑かもしれませんが、利用した分の料金なので普段あまり動画などの大容量通信をしない人には良いかもしれません。料金は2,980円からとなっています。他社では、使用したギガ数によって2段階で料金が変わるプランがありましたがさらに細分化されたプランになります。1〜7ギガまでの間で、1ギガまでが2,980円、1〜3ギガまでが3,980円、3〜5ギガまでが4,980円、5〜7ギガまでが5,980円、それからは128kbpsの速度で使用できるプランになります。さらに家族3人以上がドコモユーザーの場合、「みんなドコモ割」が適用され、上記の価格から1,000円引きで利用できます。

このギガライトにおいて、「1ギガ以下のデータ通信量」かつ「みんなドコモ割適用」であれば、月額料金が1,980円まで下がり、既存プランからの4割引き下げが実現されます。

auの新プラン「新auピタットプラン」発表

KDDI(au)も、513日にNTTドコモの値下げプランについで6月から適用される新プランを発表しました。

新しいプランの名称は「新auピタットプラン」です。

「新auピタットプラン」は、あまりネットを利用しない利用者向けのプランです。利用者が使ったデータ通信量に応じて3段階の利用料がかかる仕組みになっています。

料金体系は1ギガまでは2,980円、14ギガまでは4,480円、47ギガまでは5,980円です。データ通信量は上限を7ギガに設定しているので使いすぎる心配がないとのことです。そして家族3人以上がauユーザーの場合、「家族割プラス」が適用され、上記の料金から1,000円引きされた価格になります。一方、2人家族で加入しようとすると家族割の効果が弱くなり-500円の割引となります。

この新auピタットプランにおいて、「1ギガ以下のデータ通信量」かつ「家族割プラス適用」であれば、月額料金が1,980円まで下がり、既存プランからの4割引き下げが実現されます。

ソフトバンクは2018年に新料金プラン発表

ソフトバンクは「4割引き下げ」に対して直接的な動きはないものの、2018年8月に新プランを発表しています。

ソフトバンクが狙っているのは、分かりにくいプランの廃止です。新たに出されたプランは、ネットをあまり使わないユーザー向けと、ネットを良く使うユーザー向けのプランになります。

ネットをあまり使わないユーザー向けに出ているプランは「ミニモンスター」です。「ミニモンスター」は段階制のプランになっております。ギガ数は050ギガで分けられ、2,480円~6,980円となります。よってほとんど使わない人にとっては2,480円で利用できることになります。

ネットのヘビーユーザー向けには「ウルトラギガモンスター+」があります。こちらは月50ギガまで利用できる上にソフトバンクが指定したアプリ、例えばLINE、インスタグラムには通信料がかからず、毎月5,980円で利用できます。このようにヘビーユーザーにはかなり使い勝手の良いプランとなっています。

結論、「家族3人以上が同じキャリア」かつ「データ通信量1ギガ以下」を満たせる人のみ得になる

今回の新プラン発表で全員がおトクになるかと思いきや、ややこしくなるケースも散見されます。結局トクになるのは、「家族3人以上が同じキャリアを使用」かつ「データ通信量を1ギガ以下に抑えられる」人だけが新プランによる「4割値下げ」の恩恵を受けることができるという結論で、単身者やデータ通信量がある程度かかる人への効果は薄いものといわざるを得ません。しかしこれをしっかりと理解しているのは、一部の人たちだけのようです。

値下げの前に、プラン自体が分かりやすくシンプルなものにするという前提に立った上で値下げをすることが大切です。10月には楽天も参入するようですし、ユーザーの立場に立った分かりやすさと料金の値下げ、これの両立によってユーザーの納得と政府の信頼が得られるのではないでしょうか。

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投資歴は10年ほど主に株式や投資信託の売買を行っています。株式については主にテクニカルを主体としたトレンドフォローシステムを使用しています。

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