頑張らない勇気

こめまる

2019.05.22.(水)

よく励ましの言葉として「頑張れ」という言葉を使います。

僕は単純なのでよく使っていました。
また女性から「頑張って」と言われて、気分よく仕事に“頑張った”こともありました。

頑張るという言葉の意味は、三省堂 大辞林によると
①あることをなしとげようと、困難に耐えて努力すること
②自分の意見を強く押し通す。我を張ること。
③ある場所を占めて動こうとしない。
よく励ましに使う“頑張れ”とは、①の行動をしている方に掛ける言葉です。

ところが、ある時から、この頑張れとは、人の行動を縛ってしまう言葉かもしれないと疑問を持つようになりました。

一昨年他界した母が、最後の数年間は介護施設に入っていました。
その介護施設の廊下に、前後の文章を忘れましたが、「頑張らないでください」と書いてあったのです。

その文章を読んでから、僕はなんかフウッと肩の力が抜けていくように感じました。
そしてなんか急に視野が広がって行くように感じたのです。

それからの僕は、“Take it easy!”、なんとかなるさって、物事に対して行くようになりました。
こんな緩い考え方でいいのかな、と思いながら定年後の世界を泳いでいるのです。
そしてこれが意外と理に掛かっているのかな、と最近は思うようになりました。

がん検診受けなくてもいいかも!?

作家の五木寛之氏は、僕が、人生に一番大きな影響を受けた方です。
昭和7年(1932年)生まれですから、今年で87歳。
昨年、NHKテレビの番組で元気なお姿を拝見しましたが、現在も作家活動を続けられています。

さて、五木氏が、2017年に出された本に「健康という病」があります。
副題が「健康を過度に気遣うことは、深刻な病気である」という本です。

五木氏は、他の本にもこの健康情報に翻弄される現代人に対して疑問を呈し「完全な健康」などないのだよと“頑張らない勇気”を諭しています。

先日、某週刊誌で次のような内容の記事を見つけました。
「前立腺がんなど、余命から考えると治療をしない選択をするケーも多い。検査でがんが発見されても、体力がない高齢者が手術や抗がん剤治療を受けてかえって寿命を縮めるケースも少なくない。」某国立大学名誉教授談。

ある程度の高齢になれば、例え検診でがんが発見されても天命と受け入れるとことが大事ということですね。ちなみに私は、住んでいる横浜市から毎年検診の案内が来ますが、行ったことはありません。

薬は飲まなくていい!?

僕は、市販の服用薬は、ほとんど飲みません。
つい先日、季節外れの風邪になり、妻から薬飲んだら?と言われましたが、いやカレーライス食べて早く寝る、と言ってよく寝たら回復しました。

なんとなく、薬が身体にいいとは思えないからです。

僕は、富山県富山市の出身で、幼い頃から市販薬は身近にあったのですが、逆に服用に関しては気を付けるように教えられたのでしょうか?その辺の記憶は残念がらありませんが、子供の頃からむやみに薬に頼ることはありませんでした。

最近次のような記事を見つけて、薬に頼るのは良くないなと確信しました。
それは、6種類以上を服用すると副作用リスクが急上昇するという記事です。

高齢になると高血圧、高脂血症、糖尿病、腰痛などさまざまな持病を持つ人が増えます。
それに伴い服用する薬の種類も増えるのです。厚生労働省の統計では、75歳以上の高齢者で10種類以上の薬を服用している方が27.3%もいらっしゃるそうです。

しかも東大病院の研究では、70歳以上75歳未満の高齢者で6種類以上薬と副作用を起こす割合が、10%~15%にまで高まるそうです。

そうなるとなんのための服用かわからなくなるのではないでしょうか?

運動しなくていい!?

僕は健康のための運動はしていません。
でも日々、通勤などで8千歩から1万歩ほど歩いています。
つまり僕は働くことが健康に良いという考えです。

会社の55歳の同僚が、毎朝4キロ走っていると自慢していましたが、先日ランニング中に転倒して膝を強く打ち痛そうにしていました。

実際、僕が目にした某国立大学名誉教授の話によると
「加齢とともに心肺停止や脱水症状を引き起こすリスクが高くなる。男性の場合、50代後半から骨密度や筋肉量が目立って低下を始めるので、転倒による骨折の危険性もグッと高まります。」
だそうです。

毎朝、頑張ってランニングすることは高齢者になれば逆にリスクが高まるということです。

最後に

いつまでも健康でいたい、若々しくいたい、と思うのは人情です。しかし、老いは誰にでも来ることでそれは努力によって抗えるものではありません。

無理して頑張ることは逆に視野を狭め、残りの人生を楽しむことから逆行するのではないかと僕はある時気付きました。

“Take it easy!”は、気楽にいこうよ、なんとかなるさ、くよくよするなよなどのニュアンスを含んでいますが、僕の老後は頑張らない勇気を持って、“Take it easy!”で行こうと考え日々暮らしています。

【前回の記事はこちら】
過去の自分に感謝する生き方

老後の不安を徹底解消!

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こめまる

1957年9月、富山県生まれ、'82年早稲田大学を卒業後、都内の企業に入社。
2017年9月、同社を定年退職し、そのまま再雇用制度を利用し、継続勤務中。
現在、横浜市のアパートに妻、娘2名、猫3匹と同居。
定年後も体が続く限り働くことをモットーとし、働くことは、健康を維持し、生きがいを感じ、生活費を得る良い手段と考え、日々フルタイムで働いています。
趣味はクラシック音楽を聴くこと。現在LP、CD合わせて1000枚以上所有。聴かずに死ねるかとマニアックな名盤、珍盤を日々集め、聴きまくっています。

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