初心者が景気減速時こそ投資を始めるべき3つの理由とは?

本城司

2019.04.02.(火)

「これから株式投資を始めたい。でもいつ始めれば良いかわからない」「相場が低迷しているうちは怖くて始められない」など、投資に興味があっても始めるタイミングで悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
また「景気が回復するまで待てば簡単に儲けられるのでは?」そう思っている方もいるかもしれません。

しかし、私の経験で言うと初心者は好況期ではなく、景気減速時に投資信託を積立で始めるのが一番良いと考えています。ここでは、その3つの理由について解説していきます。

【理由1】景気サイクルの一巡を体感し、値動きを肌で知ることができる

投資を行う上で知っておかなければならない1つポイントは“景気サイクル”です。景気が良い悪いとよく語られますが、感覚的なものではなく今どの局面にいるのか把握しておくことが大切です。

一般的に景気は3年から5年で1サイクルします。「不況→回復→好況→後退→不況」このサイクルを繰り返しますが、株価や投資信託の価格はこの動きに影響を受けます。いくら良い銘柄でも、不況時に大きく値上がりすることは稀(まれ)です。

また好況時には価格が上がりきった局面の可能性がありますので、そこで大きく投資しても大きなリターンを得ることはできません。特に初心者はここで高値掴みしてしまうのが失敗の典型例なのです。初心者はまずこのサイクルを一巡し、値動きを体感することがリスク資産と長く付き合っていく上でとても重要だと考えます。

【理由2】自分が耐えることのできる損失の水準を知ることができる

景気後退局面で積立投資を始めると、景気の底までは含み損が膨らみます。下の表は、毎月20,000円をある投資信託に積立投資し、購入時に20,000円だったものが、2か月かけて10,000円まで値下がりし、その後2か月かけて20,000円まで戻したモデルケースです(分かりやすく極端な例にしています)。

上の表で(2)までの場合、積立金額が40,000円、購入口数が2.33口、価格が15,000円なので35,000円−40,000円で5,000円の含み損になります。また(3)まで積み立てると、積立金額が60,000円、購入口数が4.33口、価格が10,000円なので43,333円−60,000円で16,666円まで含み損は広がります。このモデルケースでは比較的少ない金額で考えていますが、投資金額が多くなれば、もちろん含み損の金額は膨れ上がります。

この損失がいくらまでなら耐えられるか?少額の積立投資で経験する中で、自らの損失に対する耐性を知ることができます。なぜこれを知ることが大切かと言うと、投資で財を成せない理由の一つが、含み損に耐えられなくなって投げ売りしてしまう感情の問題だからです。

【理由3】積立投資を続ける中で、安値で買えることがいかに大切かを知ることができる

再度上の表で、価格が下がった際、下がった時期の購入数量が増えているのが分かると思います。15,000円で1.33口、1万円になった際には倍の2口購入できています。その後(5)まで積立していくと、投資金額が100,000円に対し、購入口数が6.66口、価格は20,000円まで戻っていますので、133,333円−100,000円=33,333円の含み益になります。

「価格が元に戻っただけで含み益が出る」。これが“一定金額を購入することで、安くなれば投資口数が多くなり、平均単価を下げることができる”ドルコスト平均法の醍醐味なのです。つまり、安くなった期間が長ければ長いほど安値で買える機会が増え、価格が戻った際に含み益が大きくなるということです。

無論、選択する銘柄は長期で右肩上がりになるものである必要があります。オススメはコスト(信託報酬)が安く、価格が右肩上がりになる可能性が高い「世界株式のインデックスファンド」です。基本的に世界経済は、好不況の波を経験しながらも、長期的には年平均数パーセント(直近では3~4%)成長し続けています。その成長と連動する銘柄なら長い目で見て価格が上がる前提となるので、上記解説した内容が当てはまることになります。

長い投資生活は始めが肝心。闇雲に大損を経験することなく、まず着実に利益が得られる方法を経験することが大切です。

【前回の記事はこちら】
ETFと投資信託の違いを理解することで見える最適な投資法

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本城司

50代のサラリーマン。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。若い頃から資産運用に関心があり、株、投資信託、ETF、REIT、FX、先物など、酸いも甘いも経験済。「金融機関が勧める商品は、オススメではない!」という問題意識の下、多くのマネーセミナーに参加し、”無料マネーセミナーおすすめ3選”として情報発信中。

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