人生100年に備えて不労所得も考えよう

高橋禎美

2019.03.16.(土)

「人生100年」と、この1~2年でよく見聞きするようになりました。

医療の進歩や人々の健康志向の高まりによって、私たちの寿命は長く伸びています。一昔前には100歳を超える方が珍しかったのですが、2017年の厚生労働省の発表によれば約7万人の方が100歳を超えています。100歳以上の方の人数は48年連続で伸びているそうで、100歳が平均寿命となっていくことも不可能なことではないのかもしれません。

一方で、私たちは働くことからリタイアして100歳まで生きるとなると、一体どのように生活を成り立たせていくことになるのでしょうか。

年金給付だけでは、生活できない現状と未来

2019年の現在において、もうすでに公的年金のみで生活を支えることができないと言われています。年金を形成していく若手世代の人口が減少していることは周知のことですし、このことから推測するにこれから先の日本においても、公的年金で生活はおそらく賄うことは難しいでしょう。

それならば、100歳までの人生を楽しく生きていくために、生活に必要な収入の方法を、変えていかなければいけないのかもしれません。

国家公務員の定年が延長されるという法案が出ています。収入は現役時代の7割程度となるそうですが、これは一般的に定年退職後の再就職先で得られる額よりも高額になるケースが多いのではないでしょうか。

慣れて熟知している業務に携わることと、慣れない業務を一から習得することから始めて就労することでは、ストレスのかかり方も違うのではないかと思います。また、力が発揮できる、人の役に立っていると感じることに人は生きがいを見出すと言われていますが、定年が延びることで実力を発揮される職場で収入を得続けられることはとても良いことだと思います。職場としては人材不足を解消でき、会社としては教育という投資をしなくとも良いという利点があげられるでしょう。

このように良い条件での就労の場があるならば、そこでしっかりと働くことは延びる人生に対応できており、良いことだと思います。

しかし、時間と体力を使って得る収入はさらに高齢になると難しくなってきます。健康であっても、体力面では衰えていく中で、継続したある一定の時間の労働が困難になっていきます。スペインにあるシエスタのように、勤務時間中にお昼寝休憩をさせてくれる職場なら良いのでしょうが、現実的には外へ働きに出ていくことが難しくなっていくと思われます。

収入には労働によるものと労働によらないものがある

そうであれば、時間と体力を使わないで得られる収入を少しでも確保していくことを考えなければなりません。「不労所得」と言われるものです。自分の時間を使わずして自分以外のものにお金を稼いてきてもらうという発想です。

以前の日本においては6%7%と高い金利がついていたそうで、100万円を口座に預けることで6万円、7万円が利息として付いてきたそうです。その環境であれば、銀行預金で資産を増やすことが可能です。預金しているお金に働いてもらい増やしていくことが出来た時代です。しかし、今の日本においては、どうでしょうか。

2018年12月の三大メガバンクとゆうちょ銀行の普通預金金利は0.001%(0.00001)です。100万円の預金に対して10円の利息が付きますが、20%は利子所得として源泉徴収されますので、手元に残る利子は8円で、銀行口座に資産を置いても増えるという実感がありません。

自分以外のものに稼いでもらう、とは?

では、「不労所得」すなわちお金に稼いできてもらうとはどんなものなのでしょうか。

例えば

・不動産による家賃収入
・株や投資信託の配当益
・FXの金利差によって発生するスワップポイント

これらは自分の時間を使わずに勝手にお金がポケットに入ってくる、というものです。ビジネスオーナーもここに入ります。

不労所得に準じるものとしては、株式投資始め、投資信託や先物取引やFXなどで得られる

譲渡所得があります。しかし厳密にいえば、これは売買によって得られる所得ですから、少なからず自分の時間を使って働いて生み出したものと考えると不労所得ではないのかもしれません。しかし、雇用されて、労働によって得る給与所得や自営業で得る事業所得だけではない、なにか他の方法で所得を得られるようにしておくことが、大事なのではないかと思います。

年を重ねていくにつれて、仕組みを理解することもおっくうに感じて、チャレンジすることもできなくなっていきます。できれば若い今のうちに、自分のために行動を起こすことは無駄ではないと思います。

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高橋禎美

ファイナンシャルプランナー/ 一種証券外務員/ パーソナルカラーアドバイザー

大手アパレルメーカーを退職後、FPとして独立。個人FP相談や投資初心者の女性に向けた「はじめての投資」セミナーを開催中。お金とファッションに興味のある30代以上の女性に支持されている

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