FXでのストップロス(損切り)の重要性

年末年始の乱高下
2019年1月3日に為替は乱高下しました。ドル/円も一瞬で5円程度下落し、多くの投資家が対応に追われたかと思います。私も見間違いではないかと思ったほど驚嘆し、更なる下落も想定して、帰省先からスマホでネットバンキングを使って入金しました。
その後は値を戻しましたが上値重い状況は続いています。このような乱高下を予想する事は困難ですが、警戒して準備を整えておく事はできます。私は、長期投資のポジションは普段でも余裕資金を入れており、口座維持率は300%を超えています。
万一、暴落がおこってもロスカットされず、カバーできるよう努めています。また入金の際はネットバンクを利用し、即時入金できる体制は整えています。短期投資はストップロスを必ずいれ、今回のように動きが予想される時はポジションを持たないなどの対応をしています。
逆指値(ストップオーダー)
投資を行う上で最も大切な事は攻めより守りであると考えています。利益を狙う為、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析の学びを先行してしまいがちですが、まず重要なのは守りが十分できるようになる事です。
まずは自分の資産を大きく減らさないよう努める事です。そこで欠かせない手法が逆指値です。新規ポジションをとったら、自分が予期しない方向に動いた時の事を考え、損切りのオーダーを常に逆指値で指定しましょう。
例えば100円でドルを買い、99円に値下がりした時点で損切りを行いたいのであれば、99円に逆指値を入れるのです。夜中でも99円になった時点で損切りをしてくれます。知らぬ間に大きな評価損を抱えてしまうという事態は避けられるのです。このように予約できる便利な注文もあるので、必ず短期取引では逆指値を設定するよう授業でも伝えています。
致命傷を防ぎ、続ける事が大事
逆指値は致命傷を防ぐ事に意味があります。短期のトレードでは勝つ時もあれば、負ける時もあります。目標は勝つ事ですが、負けが多くても損益がプラスであればトータルでは勝者になれます。勝者とはトレード人生を終える時に利益で終わるという事です。勝敗数ではなく、トータルで利益が損失を上回る事です。その為には、一度のトレード損失を少なくする必要があります。
もし損失が大きければ回復に多くの時間を費やしてしまうからです。またメンタル面にも大きな影響を与え、トレードに復帰する気持ちを失わせてしまいます。負けた人の大半は、大損してトレード復帰をあきらめた人達です。トレードで負けていった人のパターンから大損は絶対してはいけないという事を私は学びました。
今後は更なる用心も
年末年始で多くの投資家がロスカットにあい、大損したとの話を聞きます。現在はAIやシステム売買の普及で、短時間で大量の注文が執行され乱高下しやすい環境になっています。今後も更に大きな動きが予想されます。意図しない乱高下に巻き込まれ大損しない為には、連休時や大きなイベント時などのポジションは少なくする事です。そして逆指値(ストップオーダー)を必ず入れる事です。
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田中和紀
ファイナンシャルアカデミー認定講師。「FX・外貨投資スクール」で教壇に立つ。福岡大学卒業後、証券会社入社。金融ビッグバン当時、業界初のFX事業の立ち上げに関わる。投資実績としては、ドル/円、豪ドル/円のロングポジションの長期投資。年率にして平均15%で10年以上運用した。その他様々な金融商品を取引中。オプションSQに合わせて、オプションの短期売買を実施しています。2006年よりKAZUKI FP事務所代表。証券会社、情報ベンダーなどで講演・執筆を中心に活動。
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