BCH分裂騒動でBTC急落!

柴田俊

2018.12.08.(土)

2018年2月以降強いサポートラインであった65万円を割り込んだ。 ビットコインは2018年11月15日から大きく下落を続けている。この原稿を書いている11月24日時点で47万円になっている。どこまで下落するかは予想できないが、底値を打った後に反発し65万円は超えてくるだろう。数年単位で保有を考えている人達にとってはバーゲンセールだ。

65万円を割り込んだ背景にはビットコインキャッシュのハードフォーク問題(分裂問題)があり、ビットコインキャッシュのハードフォーク問題が一段落するまでしばらくビットコイン市場は不安定な価格推移となる。65万円を超して再び100万円を目指すのは2019年以降となりそうだ。2018年年末は冷え込んだ相場となるだろう。

ビットコインキャッシュハードフォーク騒動(分裂騒動)

ビットコインキャッシュの機能をアップデートするに伴い、ビットコインキャッシュが、ビットコインキャッシュABCとビットコインキャッシュSatoshi Visionに仲違いする形となった。どちらの陣営もビットコインキャッシュを使いやすくするために機能をアップグレードしようとしているのだが、アップグレードの方法で意見がぶつかり、折り合いがつかず、ビットコインキャッシュからビットコインキャッシュABCとビットコインキャッシュSatoshi Visionの2つのコインに分裂する結果となった。

ビットコインキャッシュABCもビットコインキャッシュSatoshi Visionの両陣営とも「自分達がビットコインキャッシュ(BCH)本家だ!」と言い張っている状態で、ビットコインキャッシュのハードフォーク騒動は完全に決着がついていない。国内外の取引所では主に以下の3通りの対応がとられている。

1:ビットコインキャッシュABCを「BCHABC」、ビットコインキャッシュSatoshi Visionを「BCHSV あるいは BSV」として取引を扱う。ビットコインキャッシュ(BCH)自体は消滅となるが今後BCHABCかBCHSVのどちらかがBCHになる可能性は残っている。

2:ビットコインキャッシュABCの方がビットコインキャッシュSatoshi Visionに比べて現時点で優勢になりそうなのでビットコインキャッシュABCを「BCH」として取り扱い、ビットコインキャッシュSatoshi Visionを「BCHSV あるいは BSV」として取り扱う。この場合、ビットコインキャッシュABCをビットコインキャッシュの本家と見なし、ビットコインSatoshi Visionをサブとして見なすことになる。

3:ビットコインキャッシュABCとビットコインキャッシュSatoshi Visionの攻防をとりあえず見守り、BCH・BCHABC・BCHSV・BSVのいずれも取引・決済・入出金サービスを一旦停止する。今後情勢が落ち着いてからサービス再開を考える。

繰り返すハードフォーク

そもそもビットコインの創立された理念に「非中央集権型通貨」と「希少性の担保」があった。日本円や米ドルなどの国家通貨は中央銀行が通貨を管理し市場への供給量などを決める。ベネゼエラなど中央銀行がしっかり機能していないと通貨を市場に刷り過ぎてしまいハインパーインフレが起きてしまう。一方、ビットコインは「非中央集権型通貨」であり、あらかじめ発行枚数がプログラムされている。上限枚数は2100万枚ビットコインだ。発行量がプログラムされ、上限枚数が設定されていることで希少性を出しハイパーインフレになりにくい仕組みになっている。

2017年中旬頃からハードフォークが繰り返し行われるようになった。ハードフォークが繰り返される度に、たくさんのビットコインのサブバージョンが生まれてきた。ビットコインゴールド、ビットコインアンリミテッド、ビットコインウラン、ビットコインシルバー、ビットコインダイヤモンド……。「一体、ビットコインを名乗るコインは何種類あるのだろうか?」と分からなくなるくらいビットコインのサブバージョンが増えた。

ハードフォークをしたわりにはビットコインと比べて劇的に機能が改良されたわけではなく、名ばかりビットコインとなっている。

これまでのハードフォークを見ていると「非中央集権型通貨」という特徴が悪い方向で発揮されていると言わざるを得ない。少数の開発者やプレイヤーが「錬金術」として、ビットコインの新しいバージョンを次々と作り出し管理者がいない無法地帯と化している。

また、ハードフォークを繰り返すたびに新しいビットコインサブバージョンが生まれるため、2100万枚上限というビットコインの「希少性の担保」はほとんど意味を成さなくなっている。2100万枚で足りなくなったと感じればビットコインボーイとでも名前を勝手に作りハードフォークさせればいいだけの話なのだから。

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柴田俊

1986年兵庫県生まれ。早稲田大学卒業、弘前大学卒業。精神科医として働きながら、人の生死、人生に苦悩する人達をみて「人生とお金」について真剣に考えはじめる。
2015年より資産運用についてのセミナー活動を開始し、兼業投資家として「年率5%で手堅く損しないための運用方法」を自身の経験とともに伝えている。特にビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨に精通しており、いち早くその成長性に目をつけ投資活動、セミナー活動を実施している。

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