子どもへの“お金教育”どうやる?冬休みはお金教育をする絶好の機会です!

石倉博子

2018.12.05.(水)

消費税増税、キャッシュレス、仮想通貨…とお金にまつわる環境は目まぐるしく変わってきています。平成元年に消費税が導入される以前は、消費税というものはなかったし、“つけ払い”以外のキャッシュレス時代が来るとは想像もできなかったでしょう。

これだけの変化があっても、未だに変わっていないのが、「お金の話は汚い」という意識です。そのため、子どものうちは、なるべくお金のことを考えさせないという“親心”のせいで、社会人になってからお金で苦労をする人を多く生んでいます。

子どものうちからお金に触れることの大切さ

子どものうちからお金教育を通じて、お金との関わり方を学んでおくと、金銭感覚と自主性が養われます。金銭感覚は子ども時代の影響が大きく、一度身に付いた金銭感覚は大人になってから変えようとしても変わるものではありません。

金銭感覚が合わないことでパートナーとの関係が破たんしたり、金銭感覚の狂いが時に人生を狂わすことさえあります。そのくらい金銭感覚は大事です。

自主性は、お金の使い道についてあれこれ考え決断することで身に付いていきます。すべて与えてもらっていたら、考える力もなくしてしまいます。時に失敗することも大事です。子ども時代にたくさん失敗をしておくと、大人になってから大きな失敗をしなくなります。

冬休みこそお金教育 その1「お年玉」

お正月に子どもが手にする大金“お年玉”、皆さんはどうしていますか?
さっさと取りあげて、貯金してしまうご家庭が多いとは思いますが、せっかく子どもがもらったお金ですから、一部を子どもに託してみてはいかがでしょうか。

金額としては小学校低学年であれば、3,000円~5,000円くらい、高学年であれば1万円ほど渡してみてもいいかもしれません。普段お小遣いをもらっている子でも、なかなかこの金額は手にしたことがないというくらいの金額です。
そしていくつか条件を出します。

・一回で使わない
・使い道計画表を作る
・使ったら記録する

これらを守れば、あとは何に使ってもいいとして、子どもの主体性に任せます。すぐに使ってしまうタイプの子には利子をつけてもいいかもしれません。(一か月使わなかったら1,000円につき100円プラスするなど)

ここで大切なのは、使い道計画表をしっかりと作り上げることです。ほしい商品がいくらなのか、一緒にリサーチしたり、金額が変わればその都度修正を入れ、残った金額で何が買えそうなのか検討するなど、大人のアドバイスもたくさん入れてあげましょう。リサーチする時は、実際の店舗に行って価格を見てまわると、市場というものがわかって経済の勉強にもなります。

冬休みこそお金教育 その2「ボードゲーム」

冬休み、外で遊ぶには寒いし、お家の中で遊ぶにも何をしたらいいか……と悩んでいる人にオススメがあります。皆でわいわいと遊べて、大人も楽しめるボードゲームです。

普段テレビゲームや携帯ゲームに馴染んでしまっている子どもは、「ボードゲームなんて……」と思うかもしれませんが、お正月に皆でかるたをするように、イベントとしてやるとよいでしょう。

*モノポリー

20世紀初頭にアメリカで生まれたボードゲームで、盤上に描かれた会社や不動産を売買して、資産を増やしていき、最終的には勝者1人が独占することからモノポリー(独占)と名付けられました。お金を増やす方法が学べる人生ゲームのようなものですが、リアリティーがあるので、大の大人でもゲームを忘れてのめり込むほどです。

*人生ゲーム

日本版のモノポリーとも言えるボードゲームです。人生のイベントをこなしていき、一番多くの所持金を得たプレイヤーが勝利者となるゲームです。
小さい子どもでも遊べるかわいいキャラクターとコラボしたものから、辛口な人生がテーマとなっているものなど、様々なバリエーションがあります。

*お買い物ゲーム

もっと簡単で、小さいお子さんでもできるボードゲームがお買い物ゲームです。サイコロを振って駒を動かし、それぞれのお店でお買い物リストの商品を買っていくボードゲームです。商品は値段ごとに並べられ、お金がなくなったら銀行まで駒を進めておろします。4歳頃から遊べます。

参考:JELLYONLINE「お買い物ゲーム」

冬休みこそお金教育 その3 読書

ボードゲームに飽きたら、次は読書です。お金に関する本はたくさんありますが、子どもに読ませたいお金教育ができる本をピックアップしてみました。

*100円たんけん

文:中川ひろたか 絵:岡本よしろう くもん出版
100円で買えるものを探して、商店街を探検する男の子とお母さん。お肉だったらどのくらい? ケーキだったら? お金の役割や、ものの値打ちについて、考えるきっかけをくれる絵本です。小学校低学年から読めます。

参考:くもん出版「100円たんけん」

*歯みがきつくって億万長者―やさしくわかる経済の話

著者:ジーン メリル イラスト:平野 恵理子 翻訳:岡本 さゆり 偕成社
12歳の男の子が手作りの歯磨き粉を売り出して億万長者になるサクセス・ストーリーです。起業の仕方から原価計算まで出てきて、経済の仕組みを楽しく学ぶことができます。
また、この本で算数がどうして必要なのか、経済の話と絡めて出てくる計算によって理解できるのもよい点です。小学校中学年から高学年向きです。

参考:honto「歯みがきつくって億万長者 やさしくわかる経済の話」

*学校では教えてくれない大切なこと(3) お金のこと

旺文社 編 マンガ・イラスト:関 和之
「お金はどこからくるのか」ということから、「クレジットカードの使い方」まで、マンガとイラストでわかりやすく解説しています。マンガについては、教養マンガということを忘れてしまうほどコミカルに描かれていて、勉強している感覚なしにお金の勉強ができる一冊です。小学校中学年くらいから読めます。

参考:旺文社「学校では教えてくれない大切なこと(3) お金のこと」

*ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣

著者:本田 健 大和書房
子ども向けの本ではありませんが、中学生、高校生にも読んでほしい内容です。お金の仕組みを学ぶ本というよりは、人生の成功者になる方法を知る本と言ったほうが正しいかもしれません。「人は人を喜ばせた分だけお金を受け取れるようになっている」という言葉は、お金を稼ぐことの本質をついているように思います。

参考:本田健公式サイト「ユダヤ人大富豪の教え」

お金教育は一回やって終わりというものではありません。継続してようやく身に付くものなので、楽しみながら取り組んでほしいと思います。この冬休みがお金について考えるよい機会になるといいですね。

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石倉博子

1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®認定者。
“お金について無知であることはリスクとなる”という私自身の経験と信念から、子育て期間中にFP資格を取得。実生活における“お金の教養”の重要性を感じ、生活者目線で、分かりやすく伝えることを目的として記事を執筆中。

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