公的年金の振込みルール、いま知っておかないと将来困る!

浜田裕也

2018.11.11.(日)

公的年金は手続きをしてから初回の振込みまで約3カ月かかってしまいます。そのことを知らなかったため「え? なんでそんなに時間がかかるの? こっちは年金だけが頼りなんだよ。もっと早く振込んでもらわないと生活できないよ! 」と訴える方も中にはいらっしゃいます。

しかし、残念ながらいくら窮状を訴えたところでどうしようもありません。将来このような目に合わないために、まずはルールを正しく知り、それに対しての備えをしておくようにしましょう。

初回の振込みまでしばらく時間がかかってしまう

公的年金は、原則、手続きをしてから初回の振込みまで約3カ月かかります。このようなお話をすると「もっと早くできないの? 国はちゃんと仕事してるの? 」というようなことをおっしゃる方も中にはいます。すでに仕事をリタイアし、生活費は公的年金だけが頼り、という方からすると出来るだけ早く振込んで欲しいというお気持ちもよくわかります。

しかし残念ながら、手続き窓口で怒鳴ったり怒りをあらわにしたところで振込みが早くなることはありません。公的年金の振込みのルール上、そうもいかないのが現状なのです。読者の皆様ができることとしては、まず振込みのルールを知り、それに対して自分なりに対策を立てておく、ということでしょう。では、振込みのルールとは一体どのようなものなのでしょうか? 一般的なケースで学んでいきましょう。

公的年金の振込みのルールとは?

「公的年金は2カ月に一度、偶数月の15日に振込まれる」ということはご存知のも多いかと思われます。しかし「いつの分の年金がいつ振込まれるのか? 」まで把握している方は非常に少ないです。公的年金をもらったことがない方であれば、これは仕方がないことだと思います。そこで、まずは振込みのルールを知っていただくため、ここでちょっとしたクイズをやってみましょう。

例えば10月分から公的年金がもらえる方がいたとします。この10月分の年金は一体いつ振込まれるのでしょうか? 「そりゃあ偶数月の15日に振込まれるんだから、10月15日なんじゃないの? 」と思ったそこのあなた! 残念ながらそれは間違いです。正解は12月15日です。12月15日に10月分と11月分の2カ月分の年金が振込まれることになります。なぜそうなってしまうのかというと、公的年金は「後払い」というルールになっているからです。

公的年金の振込みは原則以下の表のようになります。

※15日が土曜日、日曜日、祝日の場合は直前の平日

表を見る限りでは、手続きから初回の振込みまで2カ月でいけそうな感じもします。でもそうもいかない事情があるのです。

初回の振込みまで約3カ月かかるのはなぜ?

理由のひとつに、書類を処理して振込みのデータを入れるまでに時間がかかってしまうから、というものがあります。ひと月に数百件から数千件、ひょっとするとそれ以上あると思われる書類を処理しているわけですから、そのくらい時間がかかってしまうのも仕方がないのかもしれません。書類の処理に多少時間がかかる、年金は後払いである、ということをふまえると、どうしても初回の振込みには約3カ月かかってしまうようです。

さて、いきなりですがここでまたクイズをやってみましょう。年金の手続きを2月にした場合、初回の振込予定日は何月何日でしょうか? 「2月から3カ月後は5月15日。でも奇数月だから、その先の偶数月の6月15日? 」と思ったあなた。残念! 正解は5月15日が初回の振込み予定日になります。実際の窓口でも、ご相談者から「え? 5月って奇数月ですよね。そんなことあるの? 」と驚かれることがよくあります。

実は、例外として奇数月の15日に振込まれることもあるのです。初回のみ奇数月に振込みがあっても、その後は偶数月の15日ルールにちゃんと戻ります。先程の例でいうと、5月15日、6月15日、8月15日……というような振込みスケジュールになります。

今回は一般的な例でご説明をしましたが、もちろん例外もあります。手続き後、書類の不備があった、年金の記録で調査が必要になったなどがあると、どうしても3カ月では間に合わないケースも出てしまいます。手続きから3カ月を超えても振込みがないようでしたら、一度年金事務所などに問い合わせてみるとよいでしょう。

今回のお話しで覚えておいていただきたいことは、公的年金の手続きをしてもすぐには振込まれない、ということです。将来、年金がすぐに入ってこないと生活ができない、ということにならないように、当面の生活費をどのように工面しておくべきか? 事前に見通しを立てておくと安心でしょう。貯蓄を取り崩すのか? 仕事を続けるのか? お子さんに援助してもらうのか? などご家庭の事情に合った対策を検討してみてください。

年収の2割を貯蓄する、誰でも始められる法則とは

最新記事・限定情報はTwitterで配信中♪

浜田裕也

社会保険労務士
ファイナンシャルプランナー
社会保険労務士会の業務委託で年金相談の実務にも携わるようになり、その相談件数は年間1,000件を超える。複雑な年金制度の解説や具体的な申請の仕方のアドバイスには定評がある。
日本でいちばん簡単な年金の本(洋泉社 第3章監修)
転職したり、フリーランスだったり、離婚を経験した人は知らないと損する、年金の話(SB新書 監修)がある。

  • コロナウイルスで外出を控えたい!そんな時は自宅でお金の見直しを

    詳細を見る
  • 大学生で株をはじめるべき5つのメリットと、2つの注意点

    詳細を見る
  • 50代後半からの株式投資で資産作り

    詳細を見る

こんな記事も読まれています

知恵袋知恵袋 |  生活生活 |  考え方考え方

忘年会のネタに!知っているとさりげなく人気者になれる記事まとめ

定年後・老後定年後・老後 |  定年後・老後定年後・老後 |  考え方考え方

【衝撃】ポイントカードの実態!財布のひもを緩める売り手の「販売トリック」とは

節約・貯蓄節約・貯蓄

堀江貴文と邱永漢から見る!今すぐ実践できる「お金持ちの財布」管理術

知恵袋知恵袋 |  生活生活 |  考え方考え方

目からウロコの「人生を変える習慣の作り方」!

不動産投資不動産投資 |  生活生活 |  増やし方増やし方

自動販売機を設置して、利回りアップを目指せ!

不動産投資不動産投資 |  生活生活 |  増やし方増やし方

知らないと損する「手付金」の常識