「介護」の危機って何?老後に重すぎる負担

マネラボ編集部

2018.10.23.(火)

公的介護保険の受給者は約620万人!

「健康寿命」という言葉をご存知でしょうか。「健康寿命」とは、病気で寝たきりになったり介護を受けたりすることなく、自立して健康に生活できる期間という意味での「寿命」のことです。

厚生労働省の発表によると、2016年の「健康寿命」の平均は、男性72.14歳、女性74.79歳。翻って2016年の日本人の平均寿命は男性80.98歳、女性87.14歳。つまり、平均的に男性は約9年間、女性にいたっては約12年間、病気で寝たきりになったり、介護を受けたりしながら生活をしているということになります。

そんな老後を考えるうえで、避けて通れないのが「医療」と「介護」。介護費用については、公的年金や健康保険と並んで「公的介護保険」という公的な社会保障制度があります。公的介護保険の要支援・要介護の認定者は年々増加の一途を辿っており、厚生労働省の介護保険事業状況報告によれば、2018年3月現在、全国で約620万人。この数字を見るだけでも、介護は誰にとっても身近な問題であることがわかります。

介護保険だけではカバーできない現実

公的介護保険では、要支援・要介護という認定を受けると、所得に応じて介護サービスにかかった費用の8~9割を負担してもらえるので、自己負担は1 ~2割で済みます。

しかし、例えば食事や排せつに何らかの介助が必要とされる「要介護2」に認定された場合に利用できる在宅サービスは1日1~2回程度の訪問サービス。これだけでは介助が不十分なので、実際には追加の介護サービスを依頼するか、家族が介護に専念するかという選択が必要になってくるのです。

在宅介護ではなく、特別養護老人ホームや介護老人保健施設などの施設に入所した場合にも同様です。施設サービス費に加えて居住費や食費などもかかってくるため、1ヵ月あたり15~25万円ぐらいが必要になってくるのが一般的。「1割負担だから」と安心はできないのです。

生命保険文化センターの調査によれば、要介護状態になったときの月々の必要資金の平均は16.8万円。これが先ほどの「健康寿命」をもとに要介護が約9年続くと仮定すると、総額1814万円。約12年では2419万円ということになります。この金額を見ると、自分で「介護資金」を貯めておく必要性を感じつつ、不安にもなります。

民間の介護保険と貯蓄で備えよう

そこで検討したいのが、民間の介護保険。なかでも近年、安定した人気を誇っているのが、給付金が支払われる基準を、公的介護保険の要介護認定にならっているタイプの介護保険です。

例えば、ソニー生命の「終身介護保障保険(5年ごと利差配当付)」も、公的介護保険の認定基準に基づいて介護一時金や介護年金が支払われるタイプの介護保険のひとつ。公的介護保険で「要介護2」と認定されると、介護状態が続く限り、介護一時金や介護年金が支払われます。何年続くのか、いつ終わるのかがわからない介護だからこそ、その間、ずっと介護年金がもらえることは非常に心強いといえるでしょう。

最近では、「公的な介護サービスを受けたいけれど毎月2~3万円の自己負担分が捻出できない」と介護申請すらできない人がいるという話も耳にします。なかなか介護費用分とまでは回らないかもしれませんが、できるだけ貯蓄をしておくことも不可欠でしょう。

なにより、お金をかけずにできることは「健康寿命」をのばすこと。病気や寝たきりにならないよう、健康で丈夫な体づくりは心掛けしだいです。老後までの残された時間を使って、お財布も体もコツコツと筋力をつけておきましょう。

生涯年金を750万円多く貰える方法が学べる!

最新記事・限定情報はTwitterで配信中♪

マネラボ編集部

節約から投資まで、お金に関するさまざまなテーマのコラムを、わかりやすく・楽しく発信することに日々奔走中。誰もがお金と正しく付き合うための教養を身につけ、豊かな人生を送るためのヒントを提供しています。

  • 定年前の「定活」で人生をマネジメントする

    詳細を見る
  • 新元号変更、平成31年硬貨にプレミアはつくのか?

    詳細を見る
  • 不動産投資、家電付き物件検討の際にテレビは必要ない!?

    詳細を見る

こんな記事も読まれています

定年後・老後定年後・老後 |  定年後・老後定年後・老後 |  考え方考え方

定年退職後の健康保険、どうするのが正解?

定年後・老後定年後・老後 |  定年後・老後定年後・老後 |  考え方考え方

50代の豊かな暮らし方~断捨離に通じるライフスタイルの取捨選択~

定年後・老後定年後・老後 |  定年後・老後定年後・老後 |  考え方考え方

50歳からの手術・入院費用、民間の医療保険に入らずに備えるには?

定年後・老後定年後・老後 |  定年後・老後定年後・老後 |  考え方考え方

パートで厚生年金保険に加入すると 年金保険料は払い損?を検証

定年後・老後定年後・老後 |  定年後・老後定年後・老後 |  貯め方貯め方

年金が65歳から先延ばしの可能性も? 現在50代前半の男性は必見です

定年後・老後定年後・老後 |  定年後・老後定年後・老後 |  増やし方増やし方

アラフィフおひとりさまが今から準備する老後の収入について