どの年代にも起こり得る「突然死」~エンディングノートは家族が迷わないための指南書

高橋禎美

2018.10.19.(金)

すこし前のことかもしれませんが、北島三郎さんのご子息が50代の若さで亡くなったと報道で知りました。働き盛りの年代で前日も仕事をしていたそうです。この報道で、多くの人がはっとさせられたのではないでしょうか。

なんとなく、私たちはある年齢に達したら、寿命を全うし亡くなっていくと思っているところがあります。ですので、人は年齢順に亡くなるもの、そうあるべきと思っています。

しかし、いつも親が先に旅立つとは限らないのです。また、罹患している人ばかりが亡くなるのではありません。「突然死」は、誰にでも起こりうることなのです。

突然死は、周りの方々を翻弄させる

昨日まで元気だった人が急に亡くなると、誰もがその方の死を予感していないため、本人の意思を確認できるものがなく、遺された方々が決断に迷うことになります。意志を確認することのできない重篤な時も含め、以下の3つが代表的な迷う点です。

重篤な状態での処置の決断

脳疾患、心疾患のような重篤な状態の場合、家族は運ばれた病院で、医療の処置、方法について希望を聞かれることがあります。

例えば、延命処置を希望するかなどで、意識の無い本人には希望を確認することができません。本人が、どうすることを望むのか正解が分からず、家族の中でも意見が割れたりすると本当に悩んでしまうことでしょう。もしも、本人の希望が明記されていれば、家族にとっては、本人のための意向に沿った判断ができます。大きな指針となるのです。

葬儀について

本人が、どのような葬儀にしたいと希望を持っていたのか、普通は話し合うこともないと思います。ですので家族にも本人の気持ちの中までは知ることができません。外に向けて伝えようとしなければ、相手が身近な人であっても伝わることはありません。

例えば葬儀も、家族だけで偲ぶ小さな葬儀にしたいのか、大勢に見送られる葬儀にしたいのか、すら分からないのです。

また、葬儀に付随してこの2点も重要です。

・遺影の写真はどれを使いたいか。

こちらについては、ぜひ気に入っている写真を数枚選んでおくと、遺された家族はその中から選ぶことができて、迷うことがありません。

・誰に連絡をすればよいか。

これは、知人リストがあると良いです。呼びたい人、呼びたくない人も明記されていると 対応がスムーズになります。

どんな葬儀にしたいのか、誰を呼びたいのかなど、本人の葬儀への希望がわかっていれば、本人の希望を取り入れて葬儀を執り行うことで、遺された家族としても「出来るだけのことをしてあげた」と充足感を感じることができ、救われるといいます。

相続の手続き~相続税はどれほどかかるのか?

金融資産リストがあると、相続税の全体像が把握でき対応がしやすくなります。

プラスの財産だけではなく、マイナスの財産の把握がとても大切です。

特に注意したいのは「自動引き落とし」。自動で引き落としをしているものがあれば、相続人は早急に対処しなければいけません。

「自動引き落とし」とは以下のようなものがあります。

(1)住宅などのローン
(2)生命保険(月払い)
(3)金融商品の積立タイプのもの
・投資信託
・デパートの友の会
など

特に注意したいのは不動産ローンです。団信の付与のない住宅ローンや投資用のマンションなどの不動産がある場合は、数か月返済が滞ることで、一括返済になるケースがあります。ローンの存在を知っていれば、ローン額に対する入金処置ができたり、ローン残額によっては財産の相続放棄(相続を知った日から3か月)も含めて検討できます。

このように、エンディングノートとは、遺された家族が迷わないための情報が網羅されたものなのです。

「自分にはまだ早い」と思わないで、エンディングノートに自分のことを綴り始めたいものです。

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高橋禎美

ファイナンシャルプランナー/ 一種証券外務員/ パーソナルカラーアドバイザー
大手アパレルメーカーを退職後、FPとして独立。個人FP相談や投資初心者の女性に向けた「はじめての投資」セミナーを開催中。お金とファッションに興味のある30代以上の女性に支持されている。

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