海外旅行に行く人必見!海外でのトラブル対策で知っておきたいこと

續恵美子

2018.07.23.(月)

この夏、海外旅行を計画している人は多いでしょう。頑張ってお金を貯めて、じっくり行き先を選んで、旅行中の行動を計画して、買う物、食べる物のリストを作って、行き先国の挨拶の言葉を勉強して……と時間をかけてあれこれ準備した海外旅行です。安心して旅行を楽しむために、海外旅行をする人には私もいつも海外旅行保険の加入をお勧めしています。

だからといって、とりあえず何でも入っておけばいいというものでもありません。もしものときに必要性にあった保障を得られるように、海外旅行保険を選ぶ際の注目したいポイントを紹介します。

海外旅行保険をお勧めする理由は?

通常、クレジットカードには海外旅行傷害保険が付帯されています。それならクレカを持っている人は敢えて海外旅行保険に加入する必要はないのでは?と思えますね。

それにもかかわらず海外旅行保険をお勧めするのは保障内容が充分ではない可能性があるから。所有しているカードの種類によって保障内容は異なりますが、カード付帯保険の場合、治療費用はハイクラスのカードで300万円~100万円、スタンダードなカードだと50万円程度というのが一般的です。

日常の買い物にもクレカを使ってポイントをしっかり貯めています!というクレカ上級者でも所有しているカードはスタンダードなものという人が多いでしょう。旅行先の医療事情によって医療費は異なりますが、アメリカ、ハワイ、オーストラリアなどは医療費が高いことで有名です。例えばニューヨークでは貧血による入院(2日入院、保存療法施行)でも2万ドルかかるとされています。1ドル=110円として計算するとなんど220万円です。クレカの保険では到底足りません。

他国の医療費事情を把握するの難しいものですが、外務省の「世界の医療事情」や様々な保険会社が提供している「世界各国の医療事情」などを参考にして、一般医の診察料、1日当りの入院費用、手術の場合の金額などを大まかにでも確認してみましょう。

もうひとつの理由がクレカ付帯保険の仕組みによるもの。カードの保険には付帯タイプというのがあって、「自動付帯」と「利用付帯」の2種があります。

「自動付帯」はカードを所有していれば自動的に保険が付いているものですが、「利用付帯」はそのカードを利用することで保険の効力が発生する仕組みです。例えば、海外旅行に行くための旅費を事前にそのカードで支払いしていれば、そのカードの保険機能が発生し、旅行中の病気やケガ、損害等のハプニングに対して補償されるというものです。すべての支払いをそのカードにまとめているという人はいいですが、普段あまりカードを使わない人は保険が利かないかもしれません。

自分に合った保障とは?

前述したように、医療事情は国々によって異なるものです。まずは行き先に応じて「治療・救援費用」の金額を手厚くしたり、特約でリスクが高そうな補償を確保するようにしましょう。

たとえば医療機関や医師が充実していない地域へ行く場合。あくまで一例ですが、南の島など小さな国々では重症や高度な手術を要する場合は自国では対応できず、近隣で医療設備の整った国へ移送されることがあります。もしも移送に医療設備付小型飛行機やヘリコプターを使えば、場合によっては数千万円という可能性も無くはありません。この場合、「治療・救援費用」を無制限にしておくけば、経済的には対応できます。

また、世界中のどこでテロが起きるかわからない時代になってきましたが、やはり国によってリスクの差はあります。リスクが高いとされる国に行くなら「テロ等対応費用補償」を付加しておくのも賢明です。外務省の海外安全情報などを見ながら検討してください。

海外旅行のトラブルは身の危険だけではありません。たとえば天候不順やストライキによる欠航・遅延などで予定通りに帰国できない場合もあります。一人暮らしや家族全員で海外旅行をする場合で、飼っているペットをペットホテルなどの施設に預ける人には「ペット預入延長費用補償特約」というのもありますよ。

旅行に行くときバッグに入れておきたい物

日本の健康保険制度では「海外療養費制度」という制度があります。これは外国で医療機関にかかる時に一旦全額自己負担しておき、必要な手続きを取ることで後で日本の健康保険から払戻しを受けられるという制度。

日本国内の医療機関等で同じ傷病を治療した場合の治療費を基準とし、3割の自己負担相当額を差し引いた額が円換算されて還付されます。日本で保険診療と認められていない医療行為は対象外など例外もありますが、知っておけばお得な制度です。

申請手続きには海外の医療機関の「診療内容明細書」「領収明細書」が必要になりますので、忘れずにもらうようにしましょう。なお、「診療内容明細書」は協会けんぽの所定の様式があります。旅行の際に海外旅行保険の証券と一緒にバッグに入れておきましょう。

準備万端で保険に入ったけど何もなかった、損をした……と考える人もいるのは事実。しかし、準備しなくて何かがあるほうが旅行中も後々の生活も大変です。何もなければ損と考えるのではなく、数千円の保険料でお守りを買ったと考えれば決してムダなお金ではありません。安心で楽しい旅行を満喫してくださいね。

参考:外務省「世界の医療事情」
   外務省「海外安全情報」
   協会けんぽ「海外療養費制度」

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續恵美子

ファイナンシャルプランナー(CFP®)
夢や希望を持ちながらも、一歩を踏み出せない――お金の知識を教えることで、そんな女性が一歩踏み出す支援をしたいという想いとともに、ファイナンシャルプランナーとして活動。
プライベートでは南仏移住して10年以上。仕事・家庭・自分の人生を活き活き送る、多くのフランス人女性から学んだことを日々の活動に実践している。

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