FXを始めるために、通貨の特徴を知ろう!

宮崎悠

2018.08.22.(水)

FXを始めようとしている人、またもう始めている人も、各国の通貨にはそれぞれ特徴があることをご存じでしょうか? 「敵を知り己を知らば…」の諺の通り、何かにチャレンジする際は対象相手をよく知る必要があります。FXでも通貨の特徴を知ることはトレーディングの基本です。今回は、主な通貨の特徴をご紹介します。

米ドル(USD)

世界的に最も流通量(取引量)の多い基軸通貨です。国際的な貿易でも決済通貨となっており、信用度の高い安定した通貨です。また、売買の判断材料となる情報量(経済指標や金融政策・要人発言など)が多く、FXではドルストレート(米ドルを介した売買)が人気。特にユーロ/米ドル・米ドル/円は最も多く売買されているペアです。

以前は「有事のドル買い」と呼ばれ、戦争などによって世界経済が不安定になったときにドルが買われていましたが、米国同時多発テロ以来、有事の際にドルを売る動きが見られます。米ドル/円は他の通貨と比較して高騰や暴落が少ないため、初心者の人にも始めやすい通貨ペアです。

ユーロ(EUR)

米ドルの次に流通量が多いのがユーロです。したがって、ユーロ/米ドルはFXの中心銘柄となっています。ユーロは、EU加盟国28ヵ国のうち19ヵ国が法定通貨として導入しています。ユーロの加盟国の中でもドイツとフランスの2国が最も経済規模が大きく、この2国のGDPはユーロ圏全体の5割程度にもなります。

ユーロは多くの国の共通通貨となっているため、導入している一部の国に経済危機があると、ユーロの信用力が低下し、売られることになります。

日本円(JPY)

日本円は、ドル・ユーロに次ぐ世界第三位の流通量があり、世界三大通貨の1つ。以前は「有事のドル買い」といわれていましたが、近年は「有事の円買い」の傾向になっており、円は一般的に安全資産として見られています。その理由は、堅調な経常黒字国であることや、テロや紛争の多い地域と離れていること、政治的な安定感などが挙げられます。米ドル/円の場合はストレート通貨のため、比較的値動きが穏やかですが、クロス円(ドル以外の通貨とのペア)の場合は合成通貨のため、値動きが大きくなることがあります。

※合成通貨とは

外国為替市場では基軸通貨であるドルを中心とした取引が行われています。これをドルストレート(ストレート通貨)と呼びますが、これに対してユーロ/円などのドルを含まない通貨ペアの場合は合成通貨と呼ばれ、例えば、ユーロ/円の場合、円を売って直接ユーロを買うように考えがちですが実際の取引は、米ドル/円とユーロ/米ドルとのドルストレート同士の合成で取引が行われています。

英ポンド(GBP)

英ポンドはイギリスの公式通貨で、EU(欧州連合)加盟国(現在は離脱が決定)でもユーロは採用していません。第2次世界大戦終戦前までは、ポンドが世界の基軸通貨となっていました。

ポンドの特徴は、短期的に激しい値動きをすることです。その理由として、ポンドの流通量はドル・ユーロ・円に次ぎ4位ですが、他の3つの通貨と比較して流通量が少ないため、意図的に大量の売買が行われると高騰や急落に至ります。そのため短期売買を行うトレーダーには人気の通貨です。

スイスフラン(CHF)

スイスフランは永世中立国として有名なスイスの通貨です。スイスはEU未加盟国で、政治・経済情勢が安定した国であり、スイスフランも相場の変動が少なく安定した通貨といえます。低金利通貨のため、円と同じようにキャリートレードが行われる通貨です。また、安全資産として世界的に政治・経済が危機的な状況になるとフランが買われることも円と似ています。地理的にEU主要国に囲まれドイツとの結びつきが強いため、スイスフランはユーロと連動しやすい性質があります。

オーストラリアドル(AUD)

オーストラリアは鉱物資源(鉄鉱石・石炭・金・亜鉛・原油など)が大変豊富な国。そのため豪ドルは資源国通貨と呼ばれています。資源国の場合、産出する資源の価格や貿易相手国の影響を受けやすいという特徴があります(オーストラリアの最大の貿易相手国は中国)。

また、高金利通貨なのでスワップポイントが高いことも人気です。一時期は7.25%という高い政策金利にまで引き上げられていましたが、現在の政策金利は1.5%に下落しています。しかし他の国に比較するとまだ高い水準といえるでしょう。

簡単に通貨の特徴をご紹介しましたが、最初は安定している通貨ペアから挑戦してみることをおすすめします。そして、まずはしっかりそれぞれの通貨の特徴を把握しておきましょう。

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宮崎悠

インテリアコーディネーター/福祉住環境コーディネーター。建築会社退職後、主婦ライターとして5年目。株式投資歴12年。

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