老後生活に頼れるものは何があるか? 老後の収入を把握しておこう

高橋禎美

2018.07.30.(月)

今の50代の方々は、まだまだ身体も動くし気力もあるし、社会の第一線で活躍している世代だと思います。見た目も若い方が多いですね。

それでも60歳、65歳と定年や年金支給開始など、なにかの区切りの年齢が、そう遠くない将来にやってくる年頃です。仕事を引退した後のライフプランについて、あれこれと思い巡らすことが増えているでしょう。

「人生は100年の時代」へと言われるように、日本人の平均寿命は延びています。これは大変喜ばしいことでありつつも、今や新しく「長生きのリスク」として取り沙汰されています。時間軸での予測が難しくなっていて、老後については何かもやもやとしていて不安が残るという方が多いという声を聞きます。

長くなった人生が、新しいリスクとなっている

老後のために、備えは大切です。
しかし漠然と、「お金を貯めておかなければいけない」と考えるよりも、老後において、どんな収支になるのかを一度試算してみると良いと思います。老後を考えて不安になりどんよりした気持ちになる前に、大まかにでも、自分の少し先の将来を予測しましょう。

まずは、収入についてしっかりと考えましょう。そのために、老後の生活に「頼りになる」収入には、どのようなものがあるのかを整理しましょう。老後になって、どんな種類の収入が、何歳から、どのタイミングで手元に入ってくるのかをしっかりと知っておくことが大切です。

老後に入ってくる収入を把握する

準備しているもの、していないものがあるので個人ごとに異なりますが、一般的な老後の収入として、大きくは以下の6つが挙げられます。

(1)公的年金
(2)貯蓄
(3)退職金・企業年金
(4)個人年金保険
(5)iDeCo
(6)不労所得

今、自分が準備しているものは何かを、確認して把握しておきましょう。

(1)公的年金と(2)貯蓄という方は多いと思います。老後生活の収入を考えるときに、基盤になるのはこの2つです。公的年金で悠々と暮らしていくことが、現代においても難しいのは、周知のことです。公的年金の不足を補填するのが(2)の貯蓄と(3)~(6)になりますが、それぞれの項目ごとにご自分で老後にどれほどの収入を得ることができるのかを試算してみることが大切です。

(3)退職金、企業年金

勤めている方の中では、退職金、企業年金を支給される方もいるでしょう。老後資金として、どれほどの額が支給されるのかを確認しておくと、全体が把握しやすいです。

(4)個人年金保険

退職金や企業年金は、自営業の方には無い部分ですし、お勤めの方にとっても全員に支給されるものではありません。この場合には、個人で保険に加入することで、老後の毎年の収入の補填を考えていくのも良いでしょう。

(5)iDeCo個人型確定拠出年金

2017年から、主婦も含めて対象が大きく広がったiDeCoは、老後資金を貯めて増やしていくために税制優遇された制度です。月々の掛金は、限度額が自営業者と会社員では異なるように一律ではなく、また、自分で投資先を選択するため、その掛金の殖え方は、人それぞれとなりますが、殖えた利益に対する課税や、年金を受取る時の課税に対しては、優遇されているので、ぜひとも活用をお勧めしたいで制度です。

(6)の不労所得とは、黙っていても入ってくる収入のことで、投資による配当益が得られる、月々の家賃収入がある、などが当たります。銀行預金に付く利息も不労所得と言えますが、利率が低いので収入源としては期待はもてませんね。

自分が何の制度を活用しているのかが、あやふやな方が多いので、まずは、関連書類を確認していくことから始めて、ひとつのノートに、項目別に問い合わせ先やいつから支給されるのかなどについてまとめて書いておくと良いと思います。

生涯、働くという選択もある

この他に、老後に働いて収入を得るということも一つです。

自営業の方は、定年がありませんので、働き続ける環境があるのであれば、以上の項目に加えて、事業所得を得ていくことができるでしょう。定年後、事業をしていない、勤め先がなく仕事が無いという方でも、健康で勤務意欲のある方でしたら、週に2,3日とご自分のペースに合わせてアルバイトをすることも、難しいことではなさそうです。

また、長年の仕事で培ったスキルや趣味・得意なことを活かして、知識や技術を教えていく仕事を始めるのも良いと思います。

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高橋禎美

ファイナンシャルプランナー/ 一種証券外務員/ パーソナルカラーアドバイザー
大手アパレルメーカーを退職後、FPとして独立。個人FP相談や投資初心者の女性に向けた「はじめての投資」セミナーを開催中。お金とファッションに興味のある30代以上の女性に支持されている。

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