忙しい人こそ向いている!ETF投資の魅力とは

伊藤英佑

2018.04.30.(月)

市場平均に勝ち続けることは難しい?

株式投資を始めたばかりの個人投資家は、「値上がりする株は何だろう?」「儲かる株を教えて欲しい」ということに関心が集中していることが多いかと思います。

投資というのは買った価格と売った価格の差分が利益になるわけですから、どこの株が上がるのかに興味が向くのは当然と言えます。

ただ、市場全体が上昇相場なら何を買っていても結果オーライで利益が出ることもありますし、どんなに投資先を厳選しても市場全体が暴落すればなかなか利益を上げるのは難しいものです。やみくもに売買をしていて継続的に利益を上げて勝ち残れる個人投資家は僅かでしょう。

実際に、投資信託等を運用するプロのファンドマネージャーでも、継続的に市場平均を上回る運用成績を上げることは難しく、5年や10年という投資期間で市場平均を上回る投資信託はせいぜい3~4割程度と言われています。また、投資信託には運用財産の1~2%程度の運用コストも掛かりますから、平均的なプロのファンドマネージャーの投資成績はコスト分だけ市場平均に負けてしまいます。

もちろん、投資の成果で他人を上回ることは簡単ではないというだけで、不可能というわけではありません。個人投資家は投資制約や成果を上げる時間軸も自由ですから、自分なりの投資スタイルを確立して利益を上げている人も大勢います。

市場平均を上回る運用を目指すことをアクティブ運用、市場平均と連動する運用を目指すことをパッシブ運用またはインデックス運用と言います。様々な研究結果から、株式市場平均に勝つことが容易でないことが明らかにされていますので、市場平均を代表する指数(インデックス)に連動する商品であるETFやインデックス型の投資信託で運用をする投資家が世界的にも増えています。

投資が本業ではない忙しいビジネスマンこそETFへの投資が合っている

ETFやインデックス型の投資信託を通じて、日本だけでなく、世界中の株式指数に投資が出来ます。長期的には人口動態や国家財政から考えてマクロ経済に明るい見通しが持ちずらい日本国内だけを投資対象とするよりも、より高成長が期待できる海外へも投資先にしやすいことも魅力的です。

筆者自身も、自分の資産運用は様々な手法を採用していますが、その中でも、投資資産の多くはETF等によるグローバル分散投資を実践しています。

私の投資経験からも実感として思ったことですが、投資自体を業務として日々株式市場と向き合っているプロでも市場平均に勝つのは簡単ではないのに、本業を別に持っている個人が時間を掛けて勝ち続けていけることに保障もない中で、どこまで投資に労力を掛けることが割に合うのか微妙、という観点もあります。投資先を選ぶこと自体が楽しいということはあるかもしれませんが、投資によってリターンを得ることが一義的な投資をする本質的な理由と言えるでしょう。

仕事も忙しい中で、再現性もあり投資に費やす時間と成果の効率も考えていくと、長期目線でゆったりと資産を増やしていく投資手法が良いなと思うようになったという経緯があります。

また、ETFのメリットには低コストということも挙げられます。対面の金融機関等で販売されることが多いアクティブ型の投資信託等に比べ、ETFは圧倒的に低コストという点が魅力です。長期投資により資産形成をしていく個人投資家には、確実に利回りを阻害する運用コストは低く抑えることが合理的です。

年間利回りの差を計算すると、30年複利では1%の差で1.35倍、0.5%の差で1.16倍の乖離が生じます。1%の差でも長期ではそれなりに運用成果が変わってくることが分かると思います。

ETFは投資経験を積んだ人や金融リテラシーの高い人が合理的に考えて投資対象として辿り着くことが多い印象もありますが、個人的には、市場平均という分かりやすさや低コストという便益を考えると、投資初心者にこそ適しているのではないかと思います。

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投資をする前に考えるべきこと

一方で、投資というのは、「何に投資するのがいいのか」を最初に考えがちですが、まず、どのような時間軸で何を目指して投資をするのか、そのためにはどのような方法が自分に適していて、どれくらいのリスクを取ってどのようなリターンを目指すのかということを最初に考えることが望ましい順番です。

何に投資するかの前に、一度立ち止まって、投資の目的を再確認しましょう。

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伊藤英佑

伊藤会計事務所代表/早稲田大学政治経済学部卒。早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了、AFP(ファイナンシャルプランナー)保有。 大手監査法人を経て、2005年 伊藤会計事務所開業(現任)、ベンチャー企業の支援業務及び資産管理サービスを行う。複数のベンチャー企業の非常勤・社外役員も歴任。資本政策、IPO、M&Aに強い。資産管理サービスは、相続税・法人税・所得税等の税金対策及び税務申告、資産活用全般やライフプラン向上を見据えた総合的なコンサルティングやフィナンシャルサービス等を個人・法人へ提供している。 長期分散投資を志向した資産運用も自ら行っており長年の経験がある。https://cl-souzoku-tokyo.com/

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