はじまりの春に立てよう!未来のライフプラン

春は季節の始まりでもあり、日本では新学期や新年度がスタートするタイミングですね。カレンダーや手帳を新調するタイミングでもありますが、実はライフプランを立てたり、見直すのにもちょうどいいタイミングなんです。
「ライフプランと一言にいっても何をすればいいかわからない…。」という方。
大丈夫。ライフプランは未来想像図です。
難しく考えず、書き出していくことで、具体的なマネープランとなり、将来の懐事情が把握しやすくなります。
最初にやることとは?
ライフプランというくらいですから、「人生設計」です。なので現在から20年くらいを目処に自分は、家族は、どうなっているかを書き出して見ましょう。
まずは、ライフイベントと呼ばれるものがどのタイミングでくるかを把握します。ライフイベントとは、例えばお子さんがいるなら、入園や入学のタイミング、七五三などの節目のイベントなど。
会社勤めなら、退職や転職などの計画を書き出します。
何歳のときに、何が起きるかを、把握するのがライフイベントです。
もちろん、不確定要素も沢山あると思いますが、あくまでも現時点での想定で大丈夫。
ライフイベントの次に、ドリームプランを作ろう
ドリームプランとは、「やりたい事リスト」です。ライフイベントはどちらかというと必ず通るイベントですが、こちらはあなたや家族が達成したいイベントです。
例えば、「今から5年後に家族旅行をする」や、「10年後には車を買い替え」、「15年後には引越し」など大きな出費がともなうやりたい事を書き出しましょう。
ここは実現性はとにかく、やりたい事を書き出しましょう!
もしかしたら、なりたい自分を想像すると、今の仕事はやめているかもしれないですね。その場合には、転職もドリームプランの1つに加えちゃいましょう。
現在と未来の懐事情を把握する
「この先どんなイベントが起きるのか」、「どんなことがかなえたいのか」が書き出せたら、次は、ちょっと現実に目線を移しましょう。
「現在の年収」を書き出します。共働きやその他の収入があるなら、年間の家庭での収入を記載します。現在をベースに、5年後どうなっていたいか、どうなっていそうかを現実感のある想定で計算します。
例えば、今から5年後には役職付になるので、おそらく年収はXX%アップ。
もしくは転職するので、収入はダウン……などです。
大切なのは、ここでは現実を見据えるということ。楽観的に捉えすぎては、せっかく立てたライフプランの実現性がなくなってしまいます。
収入を把握したら、次は「支出」です。
先に年の収入を把握しましたが、今度は年の支出を把握しましょう。おおよそでいいので、現在年間いくら支出があるのかを把握し、記載します。
通常生活費等の支出に加え、ライフイベントやドリームプランがある年には、そのプランを実現させるにはいくら掛かるかも書き出していきます。
全体プランを眺めてみると……
支出や収入は1円単位で把握せずとも、10万円単位などの把握で大丈夫。懐事情が見えたら、イベントと懐事情の全体図を眺めてみましょう。
イベントを並べるだけでも、支出のピークがどこにくるのか把握できますし、同様に収入のピークがどこにくるかも把握できますね。全体プランを眺めると、ドリームプランを設定するタイミングが適切かどうかも見ることができます。
忘れないで欲しいポイントはここ!
ライフプランを立てる上で、忘れて欲しくないのが、実はご両親のお話。
ご両親がご健在であるなら、老後のかかわりは無視できません。特に同居をしていない場合には、ご両親ともしもの場合、どうしたいかをしっかり話し合っておく必要があります。介護といってもその状態によって掛かる費用は異なりますし、本人のご希望もあるかと思います。施設を利用するのかご家族でサポートしていくのかによって、金銭だけでなく心身的な負担も変わってきます。
また有事が発生してからの会話では、しっかりした希望を聞けなかったり親族間で負担についての争いになる場合もありますから、ぜひ、早め早めにお話する機会を設けてくださいね。
<まとめ>ライフプランを作るには?
・ライフイベントを把握しよう。
・ドリームプランを書き出そう。
・現在、未来の収入、支出状況を把握しよう。
・全体プランを眺めてみよう。必要ならドリームプランの見直しを。
・介護や老後の話は、早めにスタートが吉。
最後にもう1つアドバイスを!
ライフプランは「人生設計」です。あなたの作る人生ですから、当然計画変更は付き物です。
だからこそ、定期的なライフプランの見直しが重要。
ライフプランはマネープランをまとめるための1歩ではありますが、実は自分がどうしたいか、どうなっていたいか、家族と何をしたいか、どうしたいかを見直すきっかけでもあります。年度の初めや季節の始まりなど、家族会議を持ったり、自分を見直してみたりするきっかけになりますから、是非、定期的に見直しをしてみましょう。
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後藤あき
ファイナンシャルプランナー(AFP)
交渉アナリスト
会社員、一児の母をしながらお金の知識を身近に感じてもらうべく、セミナー開催やコラム掲載活動を行っています。
知っていれば!の後悔を少しでも減らすお手伝いができたらうれしいです。