2018年の動きは?今年のドル/円の振り返りと年始の予想

田中和紀

2017.12.25.(月)

年末年始を迎え

2017年も終わりに近づいています。FXの世界では、年末年始は比較的為替が動く時期として認識されています。政治的・経済的イベントは少なくなりますが、商いが閑散となりがちで、一方向に動きやすい時期です。

更に言えば、年末年始から春頃までは相場が動きやすい時期で、アノマリーとして意識されています。

2015年末から2016年春頃までは米利上げ開始やチャイナショック、マイナス金利導入などで上下しました。2016年末から2017年春頃まではトランプ大統領就任で上下しています。2017年の株価は日米ともに堅調ですが、引き続き米税制改革やロシアゲート問題、北朝鮮問題などが懸念されており、大きな事態となれば、一方向に動く可能性はあります。

下方リスクは予測できない為、常に警戒感は持ち続けましょう。

2017年前半

2017年前半の為替動向を振り返ります。

まずはトランプ大統領就任で、米経済が強くなるとの見方があり、ドル/円は118円台の高値でスタートしました。ただ、主要ポスト人事や財政政策進展を危惧し、トランプ政権の期待が剥がれていきます。ロシアゲート問題も重なり、その後はドル安円高に向かいます。

またトランプ大統領は保護主義的で、円高を容認するとの見方もあり、ドル/円は108円まで下落しました。ただ、その後は下支えされます。

米国の経済は安定しており、雇用も増え、利上げも実行されました。欧州も独経済は堅調で、仏大統領選もEU残留派のマクロン氏勝利で波乱なく終えています。

2017年後半

2017年後半のドル/円は、レンジ内の動きです。日・独・英の総選挙や中国共産党大会もありましたが、波乱はなく、相場が大崩れする事はありませんでした。

米株価は高値更新を続けており、欧州や日本も堅調です。ただ新興国や資源国は絶好調といえる状態ではなく、以前ほどの勢いはありません。

先進国の雇用は増えていますが、賃金上昇やインフレは強まっていません。政権基盤は強固となりつつある国もありますが、揺らぐ国もありました。

ポピュリズムは懸念されたほど広がっていませんが、火種は燻っています。

ISISは縮小しましたが、テロは続いています。

為替はテーマと呼べるものはなく、ドル/円のレンジ幅は10円程度で、昨年に比べれば小動きでした。

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2018年は大きく動くか?

最後に2018年の為替ですが、年始は昨年末の動きを引きずる傾向にあります。

米国では利上げやトランプ政権が引き続き注目されます。ドル/円は2016年から円高傾向が2年続き、サイクル的には2018年で転換し円安の可能性もあります。新興国や資源国の復活となれば、リスクオンの円安相場となるでしょう。ただこれまでの円高値幅が小さい為、さらなる円高の可能性も否定できません。

2014年のアベノミクス以降、大きなテーマはありません。短期的にはブレグジットやトランプラリーなどありましたが、テーマ不在が続いています。よって2018年には新たなテーマが現れ、大きなトレンドを形成すると考えています。

この波を捉えれば、大きな利益に繋げられる年になるでしょう。

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田中和紀

ファイナンシャルアカデミー認定講師。「FX・外貨投資スクール」で教壇に立つ。福岡大学卒業後、証券会社入社。金融ビッグバン当時、業界初のFX事業の立ち上げに関わる。投資実績としては、ドル/円、豪ドル/円のロングポジションの長期投資。年率にして平均15%で10年以上運用した。その他様々な金融商品を取引中。オプションSQに合わせて、オプションの短期売買を実施しています。2006年よりKAZUKI FP事務所代表。証券会社、情報ベンダーなどで講演・執筆を中心に活動。

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