【衝撃】ポイントカードの実態!財布のひもを緩める売り手の「販売トリック」とは

末永健

2017.12.13.(水)

1965年~70年生まれくらいの人は、私も含めて若い頃にバブル期を経験しました。羽振りの良かった時代を若い頃に経験してしまったわけですが、現在はあの頃のような感覚でお金を見たり使ったりすることができないことは世間一般でも十分理解されています。つまりこれからはあらゆる側面で節約する生活感覚が大切なわけです。

子供も独立し、これからは少しでも老後のためのお金を準備していくことに注力されている方も多いと思います。

そこで今回は節約にもつながる、「企業の販売テクニック」に対する感覚を磨くお話しをしたいと思います。

ポイントは貯めるべき?すぐ使うべき?

ポイントカード、あなたのお財布の中にもたくさんあるのではないでしょうか?

ここでお話しするのは異業種他店舗でも共用できるTポイントカードのようなものではなく、各お店や企業・個人商店などで独自に発行しているポイントカードのことです。

スーパー、薬局、レンタルCDショップ、酒屋、お菓子屋、大型電化ショップetc…

今やたくさんのお店で独自のポイントカードが発行されています。ポイントカードはいわば金券と同じで、貯めたポイントを使うことでその分だけ値引きされます。

さて、ここであなたに質問です。

あなたはポイントを貯めていますか?
それとも買い物をするたびに毎回ポイントを使っていますか?

私は買い物のたびに使えるだけ使っています。貯めていません。もちろん、ある程度貯まらないと使えないポイントに関しては貯まり次第、即使っています。

それはなぜか?

ポイント制は、割引を先延ばしにしているだけ

ポイントはそのお店で買い物する時にしか使えない、いわば限定された割引システムです。

お金と同じ価値を持ちながらも、そのお店で買い物する時にしか使えない仮想通貨と同じこと。つまり、その割引分であるポイント自体は、あなたのお金そのものと同じことなんです。

お店側はもともと割引しても利益が出るように価格設定しています。利益が出るように設定していなければ、それは商売とは言えません。

お店としては割引しても利益は出るけれども、その割引をポイントという形にして先延ばしにしているだけなんです。 つまり今販売した商品に関しては割引していなくて、その代わりに将来これだけ割引できるというポイントを差し上げますよということにしているわけです。

私たちはついついそのポイントを貯めて、将来大きな割引や何らかの商品がもらえることを期待してせっせと貯め続けているわけですね。

ですから、その先延ばしにしている割引分は、そのお店側からすれば、あなたからお金を借りているということになります。 まだ割引いていないわけですからね。

それをあなたが貯め続けるということは、そのお店にあなたのお金をずっと預けている、つまり貸していることに他なりません。

お金が貯まる大原則としては、お金はたとえ少しであっても増える所に置いておかなければなりません。

しかし、このポイントの場合は無利子で預けているお金ということになります。

この低金利時代、銀行でさえわずかではありますが利息が付きますが、このお金(ポイント)に関しては完全に無利子です。

店側の都合で、預けたお金(ポイント)が無くなる!

さらに、お店によってはそのポイントを使える期間が1年間などに限定されている場合もありますよね?

その有効期間が過ぎてしまえば、どれだけ苦労してそのお店に通い続け買い物をして獲得したポイントであっても、あなたが預けているポイント(お金)は問答無用で無くなるわけです。

利息も受け取れないまま…。 そのお店がポイント制を廃止したらそれでおしまいです。

ましてや廃業閉店でもされたらあなたの預けているポイント(お金)はすべてパーです。

ということは、買い物するたびにポイントを使えるだけ使ってその場で毎回割引いてもらった方が安全なのです。

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ポイントカードは「得をした」という幻想をつくりだす

「そうは言っても貯めたポイントで商品と交換できるじゃない。やっぱり貯めて使った方がお得なのでは?」と思う方はもちろんいらっしゃるでしょう。

たとえポイントをたくさん貯めて、そのポイントで何か商品を受け取れたとしても、そもそもあなたの持っていたお金で買ったことと何ら変わりません。

得をしたという幻想にしか過ぎないんです。

ましてやポイント欲しさにさほど必要のない物まで買ってしまっていたりすると、ムダな出費をしていることになります。

このように一見お得なサービスに見えても、そこにはあなたの財布を緩めるためのさまざまな工夫がされているのだということです。

今回はポイントという比較的小さなお金を例えにしていますが、大きなお金も感覚としては同じことだということにお気付きいただけると思います。

ましてや先々年金だけの生活になると、わずかな出費でもなるべく節約したいのが人情でしょう。

人は年を取ってくると、人情的な手法やこのポイントカードのような工夫されたマーケティング手法などに簡単に流されてしまいがちです。判断することがめんどうになるのかもしれません。

しかし老後を迎えるにあたって、このように一呼吸置いて一歩下がってお金のことを冷静に判断できるように、何歳になっても「お金の知恵」としての感覚を磨いておくことも大切だと思います。

さて、あなたは今後もポイントを貯め続けますか?

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末永健

家計の学校S.H.E代表。2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP認定者。主婦層を中心に、家計の管理・節約と保険の見直し方・選択法の情報発信に特化した完全独立系ファイナンシャルプランナー。【A-LIP式必要保障額計算メソッド®(商標登録)】を考案。保険商品を販売しないFPとして、ネット上のみで真の情報を配信する異色のFP。著書に「書けばわかる!わが家にピッタリな保険の選び方」(翔泳社)がある。

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