燃油サーチャージ:旅行の予約は8月中がお得?

安田恵子

2017.08.18.(金)

今年も暑い夏がやってきました。こんなに暑いと「どこか海外の南の島でのんび〜り」と言う気持ちになりませんか?

海外旅行といえば、飛行機に乗りますよね。
航空代金に上乗せして支払わないといけない「燃油サーチャージ」が、8月から値下がりしたのはご存知でしょうか?

8月からお安くなりました

例えば、 グアム・サイパン 4,000円→2,000円(燃油サーチャージ代)
ホノルル     8,000円→4,000円(燃油サーチャージ代)
(2017年8月1日〜9月30日発券分までの往復)

行き先や航空会社によって違いはありますが、ほぼ半額です。1人分でこれだけちがうのですから、友達と一緒に行く場合、家族で行く場合などと考えると結構大きいですよね。

「燃油サーチャージ」ってこんな風に決まるんです

ところで、この料金はどのように決まるのか知ってますか?
航空会社にもよりますが、現在は年6回2ヶ月ごとに見直しを行っています。
自分が乗ろうと検討している航空会社のHPに「◯◯航空会社燃油サーチャージ・改定」でアクセスするとだいたい下記のような表が出てきます。

例えば、いまなら、③の時期(8月1日〜9月30日までに発券)に購入するなら、「サーチャージが②より値下がりした金額で買えますよ」という訳です。
この金額を決めるもとになったのは、「4月〜5月までの指標の平均値ですよ」とみていきます。

今年に限っていうと、7月31日に買うより、8月1日に買った方がお得な訳ですね。

そして次回の改訂は④の時期です。この値段が決まるのは、6〜7月の平均値なので、まさにいまの価格の平均値と考えればいいのです。この平均値がわかれば、8月の中旬に発表されるニュースを待たずして大体わかってしまいます。

そして、HPにはこんなのも出てきます。

さて、先程の「もとになる指標の平均値」なのですが、「シンガポールケロシン」というジェット燃料の市況価格を基準にして決めています。日本の航空会社を含め、アジアの航空会社はこの市況価格を指標としてみているのですが、正直あまり聞き慣れない言葉ですよね。このシンガポールケロシンの市況価格の平均に同時期の為替レートの平均を掛け合わせた価格が6,000円を下回った場合はサーチャージがとられない仕組みになっています。

ドバイ原油なら、もっと簡単

このシンガポールケロシンの市況価格ですが、私が教えている『経済新聞の読み方スクール』の授業で使う、日経新聞にもかなり目立たない場所に載っています。
もちろんそれを見ていただいてもよいのですが、この数字はサーチャージくらいにしか使えません。

そこでわたしはいつもドバイ原油を参考にして値上がり、値下がりの大体の予想をしています。ドバイ原油は(日経新聞なら火曜日〜土曜日の1面左下に掲載……1番最初のページに載っているので、すぐにわかります。)東京市場での原油の指標となる中東「ドバイ産原油」の取引価格です。この指標はアメリカのWTIという原油の指標にもだいたい連動しています。

絶対ではないのですが、

1.WTIの数値が上がる→NYダウが上がる原因の1つになることが多い。
(翌朝の日経平均が上がる原因の1つにもなることが多い。)
2.WTIとドバイ原油の動きは似ている。
ドバイ原油に15〜20ドルくらいプラスしたのがここ数ヶ月のシンガポールケロシンの価格になっている。(よって代用できる。)
3.ドバイ原油が上がると我々の電気代やガソリン代などが上がる原因の一つにもなる。つまり様々な物価に影響する。
4.原油価格上昇または下降に左右される株価(個別銘柄)が結構ある。

など、この指標で経済を知ったり、投資にも応用できたりするのです。

最後に今後のサーチャージについてですが、ドバイ原油の4〜5月の平均値が約51ドルだったので、6月の月間平均約46ドル、7月もそれほど高くないことがみこまれます。次回改訂は現状維持か、それ以降もこのまま40ドル台が続くようであれば、為替相場にもよりますが、サーチャージ無しが復活するかもしれません。

また、旅行の予約前には念のため『旅行会社が倒産……「もしも」の損失を最小限にする6つの心得』もご覧になりますと、より安心して旅行に行くことができますよ。

安田恵子

ファイナンシャルアカデミー認定講師。「経済入門スクール」「経済新聞の読み方スクール」で教壇に立つ。ファイナンシャルプランナー・マネーマネジメントコーチ・ヘルスフードカウンセラー。「食と健康とマネーを兼ね備えたライフプランニング」が得意。大手保険会社の法人営業、英会話学校でのマネージメント業務を経て現職。経済新聞購読歴20年超。いつも経済や金融、経済新聞を好きになってもらいたいと真剣に考え、自らの経験からビジネス、プライベート、資産運用など多方面に活かせる方法を伝えたいと思って講演している。自身も個人投資家であり、経済新聞の中から上がる株を見つけるが好き。趣味はスポーツとスポーツ観戦。

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