お金にまつわる不思議な話 ~1分間でお金の教養を高める~

ルウ・ハイアン

2017.06.14.(水)

お金というものは、ひとつの無機物でしかありませんが、人によって見方や考え方がちがうから面白いですよね。たとえば、ハンバーガー100円が高いか安いかというのは人によって感じ方が違います。ハンバーガーを買うのに100円を出すのは高いと思う人もいれば、安いと思う人もいる。突き詰めれば、お金というものは人の価値観の差が一番浮かび上がるものだと思います。

今回は、そんなお金にまつわる不思議なお話です。

お金が貯まらない人の考え方

同じだけ収入があるのに、片方はお金がなくて、片方はお金が貯まっているということがたまにあります。AとBの物欲に差に大きな差があるわけではありません。

多くの人はAが散財家で無駄遣いをよくするのだろうと考えるでしょう。あなたがAの友人なら、散財ではなく節約をすすめるはずです。

つまり、この図の元栓のようなものを締めれば(=節約)、上の貯水槽(=収入プール)にお金が貯まっていくという考え方です。たしかにAがもっと元栓を締めれば、収入プールにお金は貯まっていきます。

この考え方はもちろん正しくて、貯金できない体質の人はとりあえず真似をするとよいと思いますが、最初に言っておきますと、お金の教養が豊かな人は身の回りのお金について、このようには考えていません。

お金に苦労する人はタテで考え、お金の教養豊かな人はヨコで考える

それはなぜかというと、お金の教養豊かな人は上記の図に違和感を覚えるからです。……どこに違和感を覚えるかおわかりになるでしょうか? 正解は、お金の教養豊かな人は「あの収入プールの上の水はどこからやってくるのか?」という点に違和感を持ちます。
「え? そんなところ? そんなのお給料とか定期収入に決まってるじゃないか?」と思う人は多いかもしれませんが、お金の教養豊かな人は、それでも天からお金が降って来るとは考えません。

では、お金の教養豊かな人はどのように考えているかというと、ある岩を例にとって説明しましょう。

岩と川でわかるお金とあなたの関係

まず、1つの大きな岩をイメージしてください。コレ↓があなたです。(なぜ岩なのかという疑問は捨ててください)

そしてあなたを大きな川にドボンと沈めます。
「ドボーン!」
川はいわゆる世間一般のお金の流れで、経済という抽象的な言葉で語られることもあります。


その流れのなかで、自分の懐に入ってくるものを収入、使った分を支出として、また川に放流します。自分の懐に貯めておく量には限界がありますが、そのフローを維持できれば生活には困りません。そして、流れに逆らいさえしなければ収入を増やすことはさして難しくはありません。

貯金残高ではなく収支を気にする生活


それは、どういうことかというと、……川にはお金以外のモノも流れています。その中には、お金のタネになるようなものが多くあります。


たまに、それを身体の中に取り込み上手に消化すると自分の身体を大きくできるのです。


身体を大きくすると、流れのコントロールが断然上手くなります。収入も支出も大きくなりますが、その分、自分の懐に滞留する金額も大きくなっています。


やがて、大きな本流とは別に、自分のための流れを作ることができれば、最高です。このような状態になったときには、特に貯金残高を気にする状態ではなくなります。流れを滞らせないように腐心するだけです。

企業M&A取引がとても高額になるわけ

このストーリーはとても抽象的なお話ですが、お金の教養豊かな人の思想を的確にとらえています。(お金の教養豊かな人の思想については、『経営者の思考方法』でも触れています。)
つまり、自分の懐にいくらの金額を入れるかは大事ではなくて、お金が常に循環して行く仕組み、利益をあげられる流れをたくさん持つということが、理想なのです。そのため、利回りの良い不動産や利益率の高いネット系ビジネスなどは彼らは大金を出して、自分のモノにしようとします。優秀なお金の流れには、それだけで価値があるのです。

お金というものは、考え方ひとつでここまで違うのです。お金を大事にするのも良いですが、お金が入ってくる流れをいくつも所有することを目標に生活してみると、世の中を見る目がいっぺんに変わります。

次回の記事はこちら▶『誰も教えてくれないお金の深い寓話 ~良い借金と悪い借金~』

ルウ・ハイアン

文筆家・歴史家として各メディアに寄稿。投資家としての側面も持ち、投資界隈の話題には事欠かない。また経済のトピックを誰にでもわかるように話す技術には定評がある。映画や書籍、または海外ゴシップにも精通している。日本語の他に、中国語・英語も堪能。

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