今さら聞けないお金のギモン・国民年金と厚生年金ってどう違うの?

飯村泉

2017.04.06.(木)

お金にまつわる様々な問題。近年特によく耳にするのが「年金」に関することです。平成29年度から給付される年金額が引き下げされるにもかかわらず、一方で納める年金保険料の引き上げもあります。今後「年金のことについてよく知らない」で済まさないためにも、年金についての基礎知識くらいは知っておくべきではないでしょうか。
そこで、今回は今さら聞けない「年金」について、その種類やどのように違うのかなどを紹介します。年金について詳しくない人はもちろん、詳しく知っているという人でも今一度振り返ってみましょう。

公的年金の種類は大きく分けて2つ

私たちが一般的に「年金」と呼んでいるものは、正式には「公的年金」といいます。日本国内に住所のあるすべての人が加入を義務づけられている公的年金ですが、その種類は大きく分けて「国民年金」と「厚生年金」の2種類があります。
それぞれの対象となる人ですが、国民年金は日本国内に住む20歳以上60歳未満のすべての人が対象となり、厚生年金は主に会社勤めと呼ばれる、厚生年金保険の適用を受ける会社に勤務するすべての人が対象となります。公務員や私立学校の教職員などは、以前は「共済年金」というものに分かれていましたが、平成27年10月からは厚生年金と一元化されました。
厚生年金に加入している人は同時に国民年金にも加入していることになり、国民年金の保険料に上乗せした保険料を納めていることになります。つまり、国民年金という大きな年金制度の中に、厚生年金というものが含まれていることになります。

国民年金の中でもさらに3種類に分かれる

国民年金は、20歳になると必ず加入しなければならない年金です。みなさんの中にも、20歳の誕生日を迎えた際に書類が送られてきたという記憶がある人も多いのではないでしょうか。国民年金には「第1号被保険者」「第2号被保険者」「第3号被保険者」と3種類あり、どれに該当するかによって、保険料の納め方が異なります。

第1号被保険者の対象となるのは、主に自営業者と呼ばれる会社勤めをしていない人たちや働いていない学生やフリーター、無職の人たちです。平成29年度の国民年金保険料は月額1万6490円で、前年度から比べ230円引き上げられます。納付方法は基本的に納付書による納付や口座振替などとなりますが、前もって年度分の保険料を一括で納める前納制度などを利用すれば、保険料が割り引きされます。また、第1号被保険者は所得が全くなかったり変動しやすかったりするので、保険料が納められないときは免除や納付猶予の制度もあります。

第2号被保険者の対象となるのは、厚生年金保険の適用を受けている事業所に勤務する人たちです。また、厚生年金の月額保険料ですが、加入しているすべての人が一律同額というわけではなく、毎月の給与(標準報酬月額)と賞与(標準賞与額)に共通の保険料率をかけて計算されるので、一般的に収入が多い人ほど高い保険料を払うことになります。さらに、厚生年金の保険料は事業主と被保険者とが半分ずつ負担するのが特徴です。

第3号被保険者の対象となるのは、主に会社勤めをする第2号被保険者の「配偶者」と呼ばれる人たちです。また、月額保険料は配偶者が加入する年金制度が一括負担します。ただし、配偶者自身もパートなどで働いているなどして、年間106万円以上の収入がある場合(勤務時間が週20時間以上などの詳細条件あり)は第1号被保険者とみなされ、自分で保険料を納めなければなりません。

受給資格期間が短縮

将来、年金を受け取るために必要な受給資格ですが、国民年金ではこれまで最低25年間加入しないともらえなかったものが、平成29年8月から施行される「受給資格期間」を短縮する法律により、最低10年間の加入でも年金をもらえるようになります。
より多くの人にとって味方になるような年金制度の形を、今後も期待していきたいですね。

 

飯村泉

レジ横の募金箱に小銭を入れる人に悪い人はいない!が信条のライター

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