今年は、日銀金融政策決定会合の政策に異変があるかも……??

安田恵子

2018.03.22.(木)

「日銀金融政策決定会合」って知っていますか?

日銀の最高意思決定機関である政策委員会の会合のうち、金融政策の運営に関する事項を審議・決定する会合のことをいいます。簡単に言うと日銀が今の景気などを判断して世の中のお金がうまく回るようにその政策(仕組み)を考え、実行するための会議です。

さて、この会合、毎回みなさん気にしていますか?おそらく世間一般的にはそんなことを気にしている人のほうが少ないのではないかと思います。わたしも「もし、この仕事をしていなかったら」、「もし、投資をしていなかったら」etc……、きっとこんなにも関心をもつこともなかったと思います。

この会合、1年に8回、各会合とも2日間開催されています。概ね、2日目には日銀総裁の黒田氏が記者会見を行い、どういうことを考え、どういう結果になったかを発表する形式をとっています。さて、ここで近年(2013年あたりから)のこの会合の状況を簡単に振り返ってみましょう。

2013年〜2016年の金融政策について

2013年〜2016年9月以前はこの会議のたびにマーケットが注目をしていました。なぜなら、この会議で「追加緩和しますよ!!」などと言うコメントがでると大きく株価が動く原因の1つになることが多かったからです。2013年以前も日本はデフレ脱却のためにすでに様々な手法の金融緩和政策を行っていたにもかかわらず、更なる緩和政策(異次元緩和と呼ばれる)でした。

そんなことが2013年〜2016年までは続いていましたが、毎回毎回そんなことをやってばかりいると市場が「またか〜」という反応を示すだけで、あまり効果がでなくなってきました。

そこで、その期間の金融政策を検証し、2016年9月の日銀金融政策決定会合以降はほぼ、「現状維持」を決めてきました。つまり、昨年の1年間をみても金融政策にほとんどなにも変更がなかったので、いつのまにか我々投資家もこの会議に注目する度合いが薄れてしまったように思います。

今年の日本の金融政策に変化の兆しがあるかも……

しかし、今年は少し変化が出てくるのではないかと思っています。その理由は、①アメリカの金融政策は「金融引き締め」、ヨーロッパの金融政策も「引き締め方向へ」、といままで金融緩和をしていたこれらの大国の影響、②異次元緩和を始めて5年。そろそろ出口戦略について語られる時がいつきてもおかしくないからです。

更に、今年は2月に日経平均株価が乱高下しました。これをさかいに金利・株価・為替の関係、そして今1度日本の金融政策をはじめ、アメリカ、ヨーロッパの金融政策に注視する必要がでてきたのではないかとも思っています。要するに全体相場を知る為にもこれらの動きを大事にすることです。先程も書いたように、日本は異次元緩和から5年。この間に日経平均株価が約2倍、失業率も大きく改善されましたが、名目GDPは緩やかな成長、ひと月当たりの給与の伸びもわずかです。

そして日本で発行される国債残高のうち日銀が保有する割合は約41%と2012年12月の12%と比較すると急激に膨張しています。このような状況からの出口戦略のさじ加減は難しいこととは思いますが、遅かれ早かれ必要になってくるでしょう。

情報の取り入れ方・・・年に8回だけ経済新聞を読むという方法もありです。

最後にこの会議の開催日や内容についての情報の取り入れ方をご紹介したいと思います。

①日銀HPで公表日程を調べる
<今年の日程>

・2日目のお昼頃・・・金融政策の内容の総裁記者会見
・テレビやインターネットの中継またはニュースをみる
・日銀のHPでチェックする
・経済新聞を読む

ここでおすすめしたいのは、「3、経済新聞を読む」です。お昼の記者会見なので、例えば日経新聞なら、当日の夕刊(1面)、翌日の朝刊(1・3・5面のいずれかもしくはすべて)に掲載されます。例えば、3月8・9日の会合であれば、3月9日の夕刊、10日の朝刊の両方に掲載されるということです。

「3の方法」をおすすめしたのは、過去の経緯や今回の政策のポイント、マーケットに与える影響などがわかりやすく解説してあるからです。金融政策によって、私達の生活にどのような影響があるのか、そして株価・為替・金利はどのような変化をしたかを追っていくことは、それらの相関関係を知る意味でもとても重要です。

このような動きを毎回追っていくだけでも資産運用に大きな力を蓄えることができると思います。1年に8回(夕刊も含めたら16回)読むだけで、かなりの金融通になれることまちがいなしです。

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安田恵子

ファイナンシャルアカデミー認定講師。「経済入門スクール」「経済新聞の読み方スクール」で教壇に立つ。ファイナンシャルプランナー・マネーマネジメントコーチ・ヘルスフードカウンセラー。「食と健康とマネーを兼ね備えたライフプランニング」が得意。
大手保険会社の法人営業、英会話学校でのマネージメント業務を経て現職。経済新聞購読歴20年超。いつも経済や金融、経済新聞を好きになってもらいたいと真剣に考え、自らの経験からビジネス、プライベート、資産運用など多方面に活かせる方法を伝えたいと思って講演している。自身も個人投資家であり、経済新聞の中から上がる株を見つけるが好き。趣味はスポーツとスポーツ観戦。

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