まんがでわかる「バカは最強の法則」堀江貴文×真鍋昌平を読む

ルウ・ハイアン

2017.09.11.(月)

「まんがでわかる〜」という謳い文句の書籍が氾濫している昨今、「やっぱり難しいものは漫画でも難しい」ですよね。しかし、「まんがでわかる〜」の利点は別のところにあると主張するのがホリエモンこと堀江貴文氏です。

ホリエモンとウシジマくんの世界観が漫画に

普通は、ある難解な書籍や理論があって、それを絵解き風まんがで解説するスタイルの本が多いですが、この書籍には原本がなく、著者である堀江氏と真鍋氏(「闇金ウシジマくん」の著者)がビジネスや世の中の道理について長年主張していることを、直接まんがにしています。帯には「ホリエ流成功メソッド」の初めてのまんが化となっていますが、真鍋氏がまんがを描くわけではなく、彼はキャラクターや作品の世界観を提供したという感じで、実際の作画や漫画は松本勇祐氏が行なっています。

まんが化の利点は「時短」

なぜ、毎月何本もメルマガを執筆している実業家が1文字も書かず、漫画家が1ページもまんがを描かずに、1冊の本を作ったかというと、「時短」のためだと言います。1ページに多くの情報をいれられるまんがは、たしかにパッと見るだけで多くの情報を受け取ることができます。実際の作画を担当した松本氏の絵柄は、シンプルな描線が特徴で、無駄な情報も極力カットされており、著者の主張がダイレクトで伝わる仕組みになっています。

主張したいポイントは大文字で

銀行の一般職として働く女の子を主人公に7つのストーリーが展開するのですが、どのエピソードにも、突然、ホリエモンによく似た「ホリーさん」が登場して、ビジネスや人生について大事なことを主人公に諭す場面が強調されています。ストーリーを意図的に平板に作っているため、ホリーの主張の部分に大ゴマが使用されていて、まんがとしての山場になるようになっています。

バカは頭が良い人より成功しやすい

それでは、いくつか印象的な部分をご紹介します。タイトルにも採用されている「バカは頭が良い人より成功しやすい」論ですが、これは堀江氏らしい逆説的な物言いです。解説すると、バカは失敗をしてもめげない→懲りずにまた挑戦しようとする→何度も挑戦する→成功確率が低くてもいつかは成功する、という論理です。いわゆる打席に立つ回数が多ければ、いつかはホームランを打つこともある。それは、堀江氏の周りの友人たちをみれば、明らかだと堀江氏は主張します。

1回の失敗でクヨクヨしないというのは、大事なことかもしれません。

紙幣は紙切れ、カネの本質は信用である

 

“「カネがなくて困ってる」というのは……「信用がなくて困ってる」というのと同じ意味だ。一時的に借金して解消できる問題というわけじゃない。(中略)カネとは実体のない単なる概念。カネの本質を知らないヤツは……遅かれ早かれ仕事も人生も失敗する。”(本書P120 より引用)

堀江氏が繰り返し主張している意見です。カネとは信用を数値化した概念で、成功したいのであれば、信用を積み上げることが必要だといいます。

ビジネスはギヴアンドギヴ……そしてギヴ

さきほどの「カネは信用を数値化したもの」、という主張と地続きなのですが、ビジネスでは、「相手のメリットになることは積極的に行ったほうがよい」と堀江氏はいいます。惜しみなくただ与える。見返りなど期待せず相手の想像をはるかに超える何かを与えることこそが、信用を得るための近道だといいます。この本を読んで、一番驚いた部分がここでした。私は、堀江氏を功利的な人物だと思っていましたが、彼の周りには逮捕前も逮捕後も人が常にいるのは、こういうところにあるのかもしれませんね。

読書に要した時間は1時間

堀江氏の主張をかいつまんでお伝えしましたが、この本を読むのに要した時間は約1時間。通常1冊のビジネス本を読むのに3時間〜10時間くらいかかるので、たしかに時短になりました。とはいえ、吹き出しの中の文字はびっしりなので読むのになかなか時間がかかりました。

値段は972円とお手頃なので、移動時間のお供にちょうどいいかもしれませんね。

他にもホリエモンの書籍に興味がある人は『ホリエモンの新著「何でお店が儲からないのかを僕が解決する」を読んでみた』もご覧になってみてはいかがでしょうか。

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ルウ・ハイアン

文筆家・歴史家として各メディアに寄稿。投資家としての側面も持ち、投資界隈の話題には事欠かない。また経済のトピックを誰にでもわかるように話す技術には定評がある。映画や書籍、または海外ゴシップにも精通している。日本語の他に、中国語・英語も堪能。

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